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Japanese Medieval History and Literature

388筆綾丸:2007/11/09(金) 20:24:14
切腹
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4334031994.html
『続視聴草』所収の「赤穂義士切腹図」(48〜49頁)は、細川家の場合で、
「元禄十六年二月四日御預リ被成候十七人之者何モ切腹被仰付四ツ過ヨリ七半過
ニスキ□仕廻申候」(□はズか)
とあります。
http://www.niji.or.jp/home/dingo/rakugo2/knowledge.html
これは、四ツ(午前10時頃)から七ツ半(午後5時頃)までに、17人の切腹を執行
せよ、と読めるから、一人あたりの所要時間は、執行済の遺骸の処理などを含め、
60×7÷17≒24で、おおむね20分、と解してよいのだろう。
おそらく中入りなどはなく、幕府の検使以下列席者はずっと正座して待ち、そうして、
切腹の順番はたぶん旧家禄の多寡に基づき、浪人中とは云いながら、身分低き者は、
ひとり消え、ふたり消え・・・と延々待たねばならぬ。
極度の緊張から、入眠時幻覚におそわれた者もいたろう。幻覚を破るのは、ケキョ、
化虚、ケキョ、鶯の初音である。もしくは、主君の曹洞禅よろしく、道元のトート
ロジーである。内匠頭刃傷の理由は、正法眼蔵の如く不可解で・・・と、自分の名
をよぶ声がして、立ち上がる。
如上の計算を、松平家(10人)、毛利家(10人)、水野家(9人)に当て嵌めると、
20×10÷60≒3.3(h)、四ツ過ヨリ八ツ過ニスギズ、つまり4時間以内で執行せよ、
という命令が幕府から下されたはずで、午後2時には全て終了していただろう。
井上哲次郎氏旧蔵『切腹口決』(同書110頁)によれば、畳の敷き方(数)には、
? 極上舗様、? 上ノ舗様、? 中ノ舗様、? 下ノ舗様、という差別があったらしい。
最初の絵に戻って切腹人をみると、「上ニ白風呂敷畳三畳」とあるから、細川家お預
けの赤穂浪士は、17人が平等の扱いを受けたとして、?か?のいずれかであった可能
性が高い。?〜?の差異の条件はわからぬながら、赤穂浪士の待遇は、極上舗様だっ
たのではあるまいか。
以上は、すこし強引な推量でありますが、幕末の堺事件の時は、?であったのか、?
であったのか・・・。
同書に、薩摩の近思録崩れで切腹した樺山主税の話がありますが、この人は、以前話題
の樺山資紀とどんな関係がある人なのだろう、と気になりました。

阿哈馬江さま
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31963422
数日前、この本を読みましたが、慶光天皇は尊号問題の人ですね。黄昏少将(松平
定信)は、なぜ、あんなに依怙地になったのか、よくわからないですね。政治家と
して度量の狭い奴だな、という印象を受けますね。
小田部雄次氏は、以前話題の『華族』(中公新書)でズッコケましたので、ご紹介
の本は、どうしたものか、と思っておりました。




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