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Japanese Medieval History and Literature
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勝手に宣伝ふたたび
葛飾区郷土と天文の博物館
http://www.city.katsushika.lg.jp/museum/
にて本日より開催の特別展
『関東戦乱〜戦国を駆け抜けた葛西城〜』を見学してきました。
http://www.city.katsushika.lg.jp/museum/ev-tenji.html
戦国時代に山内上杉氏の、後に後北条氏の支配下に置かれた葛西城について、35年にわたる発掘調査と文献資料からその歴史上の存在意義を探るという展示です。
文献と出土資料がバランスよく、しかも豊富に紹介されていて見応えたっぷりでした。
長くなるので感想は自分のブログで紹介させていただくとして一つだけ圧巻だったものを紹介すると、堀から発見されたという女性の人骨がよかったです。(ってヘンな言い方だな)
頭蓋骨のみ(下顎は失われている)の状態で、後頭部には刃物と思われる損傷があることから斬首されて捨てられたのではないか、と考えられているんだとか。
年代は35+−10歳くらいと考えられていて、顎の発達や残った歯の磨耗の程度から比較的身分の高い女性と推測されていて、今回問題の骨と一緒に復顔像も展示されていました。
非常に生々しいですが、ともすればとっつきにくくなりがちな史料を一般にアピールする方法としておもしろい取組みだと思いました。
図録も展示資料の写真や佐藤博信氏、木下聡氏、黒田基樹氏、長塚孝氏、戸谷穂高氏、坂上和弘氏などこの時代の研究者の論考が寄せられていて普通の図録以上のボリュームになってますし、
・中世前期編
・中世後期編
・本土寺過去帳編
からなる葛西地域史料集中世編のCD−ROMもついていて、研究の上でも資料として重宝すること間違いなしです。
中世後期、特に関東で戦国というとどうしても今ひとつ馴染みが薄いですが、足を運んで絶対に損はない展示です。
どうしても行けない人はせめて図録だけでも。
最後に、今回入り口ののぼりや立て看板を始め展示の随所や図録の表紙・裏表紙に出没しているキャラクター「梅千代王丸くん」略して梅ちゃん(正式名不明)の絵を描かせてもらいました。お運びの際はこちらもよろしく。
↑だからヨイショしてるわけじゃなくて本当におもしろい展示ですから!
https://img.shitaraba.net/migrate1/6925.kabura/0003744M.jpg
http://wataruko.ameblo.jp/
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