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Japanese Medieval History and Literature
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電卓男2
>筆綾丸さん
江口圭一『日中アヘン戦争』(岩波新書、1988)を入手して、いくつか確認できたことがあるので、数字を修正しておきます。
里見が華中で販売したペルシャアヘンを輸入したのは三井物産であって、東京裁判に検察側書証として提出された「三井物産株式会社によるペルシャアヘン輸入」によると、1938年から1940年にかけて、都合6回の輸入量合計は4400箱、70万4000ポンド(316.8トン、880万両)だそうですね(同書p.104)。
4400箱というのは里見の記憶4000箱と近く、里見証言の信頼性を裏付ける書証です。
江口氏は「1939〜40年の為替レートは1ドル約4円なので」、ペルシャアヘンによる利益約2000万ドルは約8000万円としています。
8000万円だとすると、現在価値は500倍して400億円となりますね。
それと、里見証言で「ペルシアの阿片は一六〇ポンドの箱、即ち1920両づつの箱に入れられて来ました」は里見の勘違いらしくて、アヘン一箱は「160ポンド、72キログラム、2000両」だそうです。(p.99)
とすると、蒙古阿片一千万両は2000で割って5000箱。
ペルシャアヘン4000箱に対し、蒙古アヘン5000箱であって、「ペルシャ産アヘンの実に二千五百倍」ではなく、1.25倍ですね。
>ステルス戦闘機ラプターなら3機
なるほど。
江口氏は「この当時の8000万円は翔鶴・瑞鶴級(2万5675トン・84機搭載)の航空母艦一隻の建造費にほぼ相当する」としてますね。
戦艦大和でも建造費は1億3780万円だそうで、佐野氏の計算並みに潤沢な予算があったら、アメリカに勝てたかも。
兵器以外だと、エンパイア・ステート・ビル(1931年竣工)の建設費は2470万ドル、ゴールデンゲイト・ブリッジ(1937年竣工)の建設費が2700万ドルだそうで、2000万ドルではちょっと足りませんね。
『阿片王』を最初に読んだときは、何だか変なことを書いているなとは思ったのですが、まさか佐野氏が3桁の計算ミスを2回続けてやっているとは想像できませんでした。
>中世初心者さん
いらっしゃいませ。
シンポジウム「幻の真慈悲寺を追う」は12月16日(日)ですね。
詳細が分かったら、またお知らせください。
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