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Japanese Medieval History and Literature

302はぎつきみたえ:2007/10/09(火) 21:43:36
一休さん
今夏日本一暑い町として熊谷とともに名をはせた、岐阜県多治見市にあります虎渓山永保寺に行ってまいりました。
「お前が以前行きたいと言ってたんじゃないか」と、父に言われたのですが、なんで行きたいと言ったのかさっぱり思い出せなくて、
「とりあえず行ってみればわかるだろう」と出かけたのです。

 夢窓疎石の造った庭園があるのですが、これが大変すばらしかったです!ぜひ鎌倉の某寺の庭もこれくらいのスケールで作っていただきたかった。
 一目見たとたん、うわあ、いいなあ、と、立ち止まってしまいましたもの。
 機会がありましたら皆さま、お勧めです!!ちょっと交通が不便ですが、それでも行く甲斐はあります!!ええと、うまく庭園の様子が説明できないというか、見たほうが早い!!

 公式ホームページ↓

 http://www.kokei.or.jp/

 こちらのほうが庭園の様子が良くわかるかしら。

http://www.k-ookubo.jp/haik/eihouji.htm

http://www.h4.dion.ne.jp/~o.emiko/ahozi.htm

http://muso.to/teienn-eihoji.htm

 紅葉の時期には人でいっぱいになるそうですが、今の緑一色の風景も十分素敵。うっとりです。梵音岩と飛瀑泉が特に気に入りました。
 本堂が火事で焼けるまではもっと趣深く美しかった、とは、父談。
 観音堂と開山堂は国宝です。

 それで、庭園を見ていただきますと、真ん中に池があって、橋が架かっているのがわかると思います。
 この橋にですね。

「このはし手すり危険につき通行禁止 虎渓山一休」

 と書かれた木札があったのです。

 皆さま、この橋、渡ります?

「…これってさ、渡っちゃだめなんだよね」
「…でも、「一休」だよ。はしじゃなくて真ん中ならいいっていうあのとんちでは?」
「けど、はっきり通行禁止って書いてあるよ」
「だからそれは…」
 私たちだけでなく、ほかの人たちも一様に迷い、結局橋を渡るのを断念している様子。
 これがほんとに一休さんにひっかけた木札なら、すご〜くすご〜く、無粋なことになる!とは思いながら、結局お寺の人に確認してしまいました。
 御朱印帳を書いてくださった方がにっこり。
「ええ、手すりがぐらぐらで危ないんで、真ん中を渡っていただければ」
 …ああっ、せっかくのしゃれた木札を説明させてごめんなさいっ!!

 許可を得たので安心して橋の真ん中を渡り、写真などとっておりますと、周囲から不審な目が注がれました。あわてて
 「いえ、この橋はね、渡っていいんですよ。お寺の方に確認したんですけど、その木札の意味は…」
 またもや説明という無粋を重ねましたが、不審げなおば様たちの表情がふわあっと柔らかくなりまして、私たちとすれ違いに橋を渡っていかれました。

 というわけで楽しいひと時でした。
 …が、なんで私はここに行きたいと言ったのか、思い出せずじまいでした…。
 夢窓疎石さんでないことは確かなんですが…。ううん。略縁起とかみても、私が飛びつきそうな要素はないんです。
 でも嬉しい、思わぬ出会いでした。




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