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Japanese Medieval History and Literature

172筆綾丸:2007/08/12(日) 09:27:32
三遊亭円朝『真景累ヶ淵』
釈由美子が好きさん
貞応元年4月26日条は、去年の兵乱以後の守護地頭の條々を定めた評議のあととして、
死鴨の話がきますので、承久の変と鳥の怪との関係に神経質になっている感じがしますね。
没官領の処分について、隠岐島の oiseau de mauvais augure はひどく不満らしく、
大量の死鴨を送りつけてきたが、なあにビビるには及ばぬ、百怪祭があるさ、というような。
ところで、百怪祭ですが、これはどう読むのでしょうね。
ひゃっかいさい、ひゃっけさい、ひゃけさい、はっかいさい、はっけさい、はけさい、
あるいは怪=鬼として、ひゃっきさい、ひゃきさい・・・、あるいは百目鬼のように「ど」
と読んで、どかいさい、どけさい、どきさい、あるいは大和言葉風に、ももけのまつり・・・。

http://www.kaidan-movie.jp/home.html
昨夜、この映画を見ました。円朝の代表作ですが、脚本家(奥寺佐渡子)は熱烈な鏡花
ファンらしく、さながら鏡花の世界で、ラストシーンの累ヶ淵は夜叉ヶ池でした。
ヒロインの豊志賀は夜叉ヶ池のサロメで、ヒーローの深見新五郎は洗礼者ヨハネです。
歌舞伎界の御曹司尾上菊之助は、たいへん色気のある役者さんで、将来が楽しみです。
宿命の男女が初めて言葉を交わす場所が、紀伊国屋なる紙問屋の店先で、美濃紙越前紙
という看板があり、この意味するところは、怪異譚は紙の上にしかない(言語表現にす
ぎない)という哲学の表明かな、と面白く感じました。




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