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Japanese Medieval History and Literature
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鳥占
kariさま
いつもありがとうございます。おどろおどろしい名の学会ですね。
『看聞日記』に占める怪異譚の比率がわからぬので、なんとも言えませぬが、貞成親王は
怪異現象にビビッと感応しやすい体質だったのでしょうか。まるで鏡花の幻想世界のよう
で、なんだか嬉しくなってきました。尋常なことしかないこの世の中、こうでなくっちゃ
いけませんね(笑)。
「やもめ烏月夜鳴事雖常事」でいう「やもめ」は、寡婦か鰥夫か不分明ですが、ちょいと
艶っぽい烏ですね。やもめか否かの判断基準が神秘的ですけれども(笑)。
「蟻百度詣雖常事」には吹き出しました。
仲夏の炎天下、ゾロゾロお百度を踏む数万の蟻の、已むに已まれぬ願懸けの、涙ぐましく
匍匐前進する目も眩むような全総量(数万×百度×幾日=数千万?)に、そぞろ惻隠の情
をおぼえるともに、太筋如引という表現は、陽炎の南庭に、G線上のアリアのような、
善悪の彼岸のような、アリアドネの糸のような、在らねばならぬ極楽浄土への、ただ一条
の黄金の道標(みちしるべ・みおつくし)のような、ウエルギリウス的かくも不吉な欲望
とは何なのか、とうたた心がふるえました(笑)。
釈由美子が好きさん
いつもありがとうございます。
http://www.ese.yamanashi.ac.jp/~itoyo/basho/others/ubune.htm
おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな 芭蕉
昔、長良川の鵜舟を見学したとき、ここの鵜は、茨城は五浦の海岸でとっつかまえた
海鵜を調練したものだ、と聞きましたが、『吾妻鏡』の「黒海鳥」とは、海鵜のような
感じがしますね。貞応元年四月にもこの鳥の死骸が漂着した、とありますが、貞応元年
と云えば、承久の変の翌年ですか。四十年も前への言及が気になりますね。
その後、実朝もよく主催した百恠祭が執り行われていますが、この行事、具体的にはどの
ようなものだったのでしょうね。鎌倉市も、世界遺産などはやめて、これを復元し、とき
どき実演してもらいたいな(笑)。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Ayame/5161/Hitoto.htm
相国入道さまの書き込みにある「神鳥谷」は、女性シンガーの名字と起源は同じよう
ですね。離宮の鳥羽という地名は、韓半島あたりから伝来したにちがいない鳥占と何か
関係があるのかしら。もしあるとすると、顕徳をやめて後鳥羽とした背景には、たんに
鳥羽院の後という意味だけでなく、言語文化的な怨霊対策として、何か深い意味がこめ
られているのかもしれませんね。
フランス語で、鳥占師を augure(オギュール)と云って、古代ローマに由来するらしい
のですが、oiseau de mauvais augure(悪い鳥占師の鳥)とすると、不吉な人、という
意味になるようです。後鳥羽(の怨霊)が、1240年代初頭の鎌倉幕府に、オワゾー・ド・
モヴェー・ゾギュールとして畏れられたのは、間違いないでしょうね。これからは、後鳥羽
さんのことを、oiseau de mauvais augure と呼ぼうかな。ピッタシではあるまいか。
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