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Japanese Medieval History and Literature
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曽我物語
>相国入道さま
わざわざお祝いのお言葉、どうもありがとうございます。
>高遠彩華さま
>『太平記』という単語を見ると、「どの『太平記』?」。
いえ、ほんとそれは、必要不可欠な情報でございました。
曽我も太平記も、私が読んでいるのは岩波の『日本古典文学大系』です。
『曽我〜』は青洲文庫の十行本が底本です。
『太平記』は、本文のコピーしか手元にないのですが、流布本(慶長古活字本)だったのではないかと…これは確認してまたカキコします。(他にも気になっている方がいらっしゃるかもしれないので)。
『太平記』も『曽我物語』も、文学史年表で見たら両方とも14世紀後半だったので、「当時」とくくってしまいましたが、どれが底本になっているかで違ってきますよね〜。
アバウトですみません。
ところで。
『曽我物語』が意外に面白くてびっくりしています。
全部読み通すのは時間がかかりそうだな〜と思っていたのですが、なんのなんの。文章がリズミカルで、読んでてとても気持ちがよいのです。語り物だからかな?
読む前の曽我さんちの兄弟のイメージも、
五郎「兄上、五郎は悔しくてなりませぬ!」
十郎「耐えるのだ五郎。敵を討つその日まで、涙は胸にしまおうぞ!」
五郎「兄上〜!」
みたいな、けなげな兄弟の仇討ちまでの苦難と若くして散る運命に涙する悲劇的物語、だと思っていたのですが、実際に読んでみますと。
↓
十郎「五郎!お前は血の気が多すぎるっ!!ちったあ自重しろ!」
五郎「何だと!!ひとのこといえるのか兄貴っ!」
…という、まこと単純素朴で血気盛んなキャライメージに変わってしまいました(笑)。
そして、兄弟の運命より、あっちこっちで彼らがトラブルを起こすたび、無理無理事態を収めてくれる鎌倉武士の皆さんの苦労に涙してしまうのでした。
といっても、これからようやくクライマックスの仇討ちですので、読み終わったらまたまた印象が変わるかもしれませんし。
「祐成は、虎を具して、曽我に帰り、つねにすみける所にかくしおき、」という部分を読んで、「なんでこの時代の日本に(猛獣の)虎がいるのだ?」と、何秒か真剣に勘違いしていた私ですから、ちゃんと読解できるかはどうか微妙です(笑)。
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