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教育基本法問題
1
:
カマヤン
:2004/03/29(月) 04:12
自分をエリートだと思い込んでいるバカどもに鉄鎚を食らわせろ
http://www.gpwn.org.uk/ed20040218p2.htm
39
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2004/06/01(火) 21:05
石井紘基が調べた結果そのものについて全く問題はないのですか?
石井紘基が調べた結果だから正しいというのは無しですよ。
40
:
カマヤン
:2004/06/03(木) 13:55
>>39
情報源をこちらは公開しているんだから、その内容が妥当かどうかは君が
自分で再検証すればいい。
41
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2004/06/03(木) 18:19
おいおい、他の奴には政治的意図が云々とぬかしてるくせに
自分の発言は再検証しろってか?
お前がいつ他の奴の発言を再検証したんだよ
論そのものは情報源ではない、ソースを出せとソース厨な発言をする割に
自分の信奉する石井紘基には適用されないってか?
お前の政治的意図はなんだよ
統合失調症の隠蔽かなにか?(ワライ
42
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2004/06/04(金) 00:09
「ゆとり教育」関連
http://science3.2ch.net/test/read.cgi/rikei/1030278931/448-
43
:
ふじながたかみ@自称真性右翼
:2004/06/22(火) 00:39
「受験勝者は、受験システムがなければただの人」by宮台真司
宮崎哲弥さんが「M2」でこういうことを言っています。
・一流大学に無理なく入れるかどうかは「遺伝子」で決まるが、
そういう遺伝子なんか持っててもこれからの社会環境で何の役にも立たない
・受験システムが優位にある人間やある基準に当てはまる人間を選抜し、
それ以外の者を疎外するシステムであることは、公立だろうが私立だろうが事実
・教育改革を愚民化と批判したところで、既存のヒエラルキーは変わらない
・「リベラルな」教育改革批判者は、現行の受験体制を擁護している(のと同じ)
(サイゾー2004年7月号「M2」。宮崎氏のコメントを要約)
そもそも、カマヤンさんがこのスレを立てたのはどういう意図ですか?
斎藤貴男氏の考えに賛同して欲しかったからですか?
44
:
カマヤン
:2004/06/22(火) 02:56
>>43
>そもそも、カマヤンさんがこのスレを立てたのはどういう意図ですか?
この板はだいぶ前からメモ帳として使ってます。
45
:
ふじながたかみ@自称真性右翼
:2004/07/04(日) 04:11
>>44
だとしたら、愚民化を放置したままでいいような発言を返すのはどういう意図ですか?
46
:
カマヤン
:2004/07/04(日) 06:47
>>45
「愚民化を放置したままでいい」とはいっこう考えませんが、
宮台先生のアイデアのうち、「市民エリート論」は現実性が薄すぎるというか、
「市民エリート成立条件」へのフィールドワークが足りないと私は感じます。
また、「上からのリベラリズム強制」論は原理的には論理矛盾だと感じます。
強制させる主体が何なのか私には今のところ判りません。
宮台先生のアイデアは叩き台とするべきだろうと私は考えます。
宮台先生の論を展開させるには、以上の瑕疵部分を強化する必要があると
私は考えます。
あと…以下はまるっきり余計な話ではありますが、宮台先生は近年「大亜細亜主義」論
展開されていらっしゃるようですが、その思想形成過程を判らないなりに授業で拝見
してましたが、近現代史への理解がちと古いというか、70年代当時の史料をもとに
「天皇制」「十五年戦争」「北一輝など」を理解されているように思えました。
私自身は違和感を覚えたので、別な歴史学者のとこで現在最先端とされる歴史学上の
天皇制の講義を受けました。宮台先生と話はしていないけど、たぶん、迫水久常への
評価がそうとう分かれるんじゃないかなあ、と、思います。まだあまり研究されていない
人物のようですが。
宮台先生がイメージされている「上からのリベラリズム強制」は、明治初期及び
十五年戦争終結時に行なわれた「上からの改革」再演論だと私は解釈しますが、
「上からの改革に過ぎなかったところに、日本のリベラリズムの限界がある」と
私自身は考えます。
一つには宮台先生は山本七平を高く評価してますが、私は山本七平を評価しませんので、
導かれる演繹結果に大きなズレが生まれるのかなあ、とか思います。
それよりも生育過程での生活実感上のズレが大きいのではありますが。
以上は余談でした。
47
:
ふじながたかみ@自称真性右翼
:2004/07/08(木) 07:11
上からの改革が必要というのは「中間集団ファシズム」という背景があるからですね。
今の日本で、水島広子議員の有害情報規制策を通して、下手にそういう連中の介入を許したらどうなりますか?
情緒的な弾圧が待っているでしょう。リベラリズムなき場所で自治に任せたら状況悪化は必至です。
情報公開も「バカの感情問題」に成り下がっていますし。
宮台さんの「上からの強制」の必要性を感じるのは私が九州の人間だからか?
とにかく私は、山谷えり子や斎藤貴男氏の「ゆとり教育批判論」とも、三浦朱門や江崎玲於奈の差別発言とも
袂を分かつということ。それだけです。
…差別の意味合いが強いのは三浦だな。江崎のはレベルがものすごく低いんで。
48
:
コピペ
:2004/07/21(水) 15:41
189 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/20 04:34 skKuvn7U
この国の教育論などしょせん、大半は利権漁りの産物。
森たち文教族もそうだし、文科も天下り先に絡めていろんな施策を出してくる。
80年代、中曽根臨教審(メンバーは故K山健一のような新自由主義者・S野綾子のような
タカ派文化人・N山素平のような財界人)が教育の個性化路線を答申。
(S野やK山がしきりに日教組を牽制していたように、これは国鉄改革と同じく、中曽根民活に
よる日教組潰しが主眼だったことは火を見るよりも明らか)
→90年代、その答申の延長線上でゆとり教育が推進される。
→なぜか99年頃から、ゆとり教育批判・学力低下亡国論が盛んになる。みな忘れてしまったのか、
中曽根臨教審まで遡って叩く人は少ない。タカ派文化人までもが、「戦後民主主義的理想の破綻」
「子ども中心主義教育の失敗」としてゆとり教育を批判、という壮大な自作自演が繰り広げられる。
190 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/20 04:36 skKuvn7U
さて、メディアはどう動いたか? 教育論も自分のフィールドに治めたい産経・文春系文化人
(Y木秀次・I川水穂・F原正彦たち)
商売と出世を目論んだ評論家・教師・大学教授(W田秀樹・K山英男・S藤孝たち)
神道系政治家や「心の教育」に食い込もうとした文化人(U原猛・K合隼雄たち)
(とくに、神道政治連盟の会合に出席しつつ、教育勅語や教育基本法改正には反対するU原の
世渡りの巧さには呆れる。「道徳の授業」の本を出したり、日文研一派の教育利権はすでに
ガッチリ確保した? 余裕ゆえか? 「ものつくり大学」事件のとき、もっと追及しておくべきであった)
http://www.jca.apc.org/gendai/20-21/2000/kamino.html
http://www1.odn.ne.jp/kyoiku-bunka/seimei0320.html
財界・経産省の意を受けて(財界筋から教育政策をコントロールしようとして)中立のフリをして
動いた大学教授たち(N村和雄・T瀬信之・K谷剛彦たち)・・・。
http://www.gispri.or.jp/newsletter/1999/9910-2.html
ここ数年の教育論争は、まさしく壮大な利権の草刈り場だった。現場で右往左往して踊らされる
教師や生徒こそいい迷惑である。
49
:
コピペ
:2004/07/21(水) 15:42
197 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/20 09:36 WAIOtbS6
教育論争など、しょせんは利権漁りのマッチポンプですよ。スケープゴートは、すべて文科官僚が
引き受けてくれますからね。さらにここ数年を思い起こして欲しい。メディアがゆとり教育批判で
湧いている間に、例えばこんなことが起こっています。完全に目眩ましされていましたね。
国旗国歌法成立(99) 教育改革国民会議(00) 心のノート配布(03) 国公立大学の独法化(03) 等々。
さかのぼれば、院重点化も、旧文部省と旧大蔵省の妥協の産物でした。今ごろになってPDを
何とかせねば、と騒いでいるけど、白々しいよね。
http://dandoweb.com/backno/20020625.htm
211 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/20 15:35 doVDrJX5
K山健一 がよく判らないけど、潟山健一かな?
中曽根臨教審のメンバーリストって、案外見付けにくいな…
213 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/20 16:33 doVDrJX5
F原正彦は、藤原正彦でいいのかな…
K山英男も判らないけど…
214 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/20 16:35 Hn1CPeyQ
陰山英男
50
:
コピペ
:2004/07/21(水) 15:42
220 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/21 04:59 rGWfsgEj
中曽根臨教審の特異性とは、いわゆる「教育関係者」を徹底して排し、財界人と、中曽根に近い
文化人・知識人・旧文部OBで固めた点にある、と言われる。
(臨教審委員)
天谷直弘、有田一壽、飯島宗一、石井威望、石川忠雄、内田健三、岡野俊一郎、岡本道雄、金杉秀信、
木村治美、香山健一、小林登、齋藤正、齋藤斗志二、須之部量三、瀬島龍三、溜昭代、堂垣内尚弘、
戸張敦雄、中内功、中山素平、細見卓、三浦知寿子(曾野綾子)、水上忠、宮田義二
これらのメンバーのうち、存命の者は、いまだにあちこちの官民の会合・名誉職を徘徊している。
そして、いわゆるゆとり教育反対論者が、これらの人々を名指しで批判することは少ない。
ちょっと調べればわかるが、実は論者の多くが、臨教審系の知識人・文化人に近い人脈にいる。
身内は叩かない。
また、それらとはやや異なる筋だが、財界方面の意を受けて批判に回った者も、雇い主の同業者が
加担した事実を、真っ向から糾弾することは難しかろう。
必然的に、叩きやすい文科官僚にばかり攻撃が集中することになる。むろん、官僚は官僚で、
損な役回りの代償に、きっちり天下り先は確保している(例えば独法化) 茶番たる由縁である。
51
:
コピペ
:2004/07/21(水) 15:43
221 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/21 05:02 rGWfsgEj
出所不明のURLだが、偶然、こんなのが見つかった。何かの参考になれば。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwgj5057/sub622.2.htm
>中曽根内閣のとさに、今の教育には間題があるという中曽根さんのご意見で、総埋の諮問機関として
>「教育改革諮問委員会」を作り、ここで一年間、日本の教育の現状をどう認識したらいいのか、教育を
>どうしていけばいいのかという議論をした。メンバーは六人で、会長が哲学者の田中美知太郎さん、
>委員として作家の曽野綾子さん、NHKのアナウンサーだった鈴木健二さん、教育行政の専門家は
>天城熱君、慶応大学の塾長だった看川忠雄さん、もう一人は評論家の山本七平さんで、週に一回ずつ
>議論をした。ここでの議論は、大変中身が濃く有意義で、私も非常に勉強になった。ともかく、そういう
>メンバーで一年問議論をして改草の考え方を整理しながら、内閣に「臨時教青審議会」(臨教審)を設けて、
>改草案を作っていただく準備にとりかかった。ところが教育問題については、かねて文部省に数次に
>わたる「中央教育審議会」という専門家の集まりがあり、文部省としては、教育についての所管省としての
>誇りもあって、臨教審での教育改革論議に必ずしも乗り気ではなかった。 しかし内閣としては、岡本道雄
>京大学長を会長とするこの臨教客で、教育改革の論議を進めることになった。ここでは、香山健一さん
>(学習院大学教授)などから、現在の拘束された学校制度の下での教育の在り方を、もっと自由な仕組み
>の申での教育制度や在り方に改善すべきだとの意見が強く出されたりした。しかし、出発点での文部省
>などの消極的態度も影響したのであろうか、中曽根改草の中であまり成果が上がらなかったのが、
>教育改革だったと思う。それで中首根さんも「臨教だけは失敗でしたね」と言うのである。この改革推進派
>と消極派の内部対立が尾を引いて、臨教全体の答申取りまとめは追力を欠くものとなった。それが
>十数年後のいま、教育現場の混迷を招き、その深刻な反省に立って、新たな改革の動きが進行している
>のではないか。
臨教審の「改革」を押しとどめたのは、皮肉なことに旧文部省の既得権益層だったと言われるが、
それを裏打ちする話である。「改革」が進んだとは、新たな利権が用意された、と解釈すべきか?
52
:
コピペ
:2004/07/21(水) 15:43
224 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/21 07:16 /Ty23xAD
確かに中曽根が政権に就いている間はポシャったように見えたし、それを良い事にメディアは
既得権保持に動いたと文部官僚を叩いた。
そこに上がっている中教審寄りの文部省vs臨教審&官邸という構図でね。
ゆとり教育推進派と批判派がジサクジエンで、それを知ってか知らずかその他大勢が振り回されてる
んだからお手上げだよ。
いくら器を変えたところで中身の生徒がやる気を無くしてるんだから深刻だ罠。
53
:
コピペ
:2004/07/21(水) 17:36
251 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/21 15:23 xLSQm7kZ
ネット上に残っているソースだけでも、例えば「文部官僚」「文教族」「天下り」「文教利権」など、
それらしい単語で検索するといくらでも出てくる。もはや底なし。
ここにいくつか、ひどいと思った例を挙げておく。キリが無いのだが。
文部官僚23大学に“天下り”国立大法人化で新設ポスト
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-04-01/15_01.html
松下政経塾と「中田人脈」の研究 (2)(恣意的人事で横浜市の教育を私物化する中田市長)
http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030707taira.htm
帝京大と文教族・文科官僚の癒着
http://www.weeklypost.com/jp/020726jp/news/news_3.html
252 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/21 15:25 xLSQm7kZ
交通遺児育英会の内紛
http://homepage2.nifty.com/ashinaga-bo/amakudari.html
最後のケースだが、なぜか、元東大学長の林健太郎の名前があることに注目して欲しい。
実は学者たちにも、たんなる付き合いの名義貸し・名誉職の域を超えて、妙な動きをする人間が少なくない。
なし崩しの独法化施行を初め、大学の人間が文科省の政策をきっちり批判できず、歯切れが悪いのは、
自分たちのボスやお仲間も、すでに怪しげな世界に足を突っ込んでいる後ろめたさゆえだろう。
253 名前:名無しさん@3周年 投稿日:04/07/21 15:28 xLSQm7kZ
(参考)
「学力低下問題の第一人者」西村和雄がこんなイベントに出席していることをご存じか?
http://www.jja.or.jp/jukunohi/2003.htm
西村氏はこれに限らず、いかにもお車代が出そうなシンポジウム・セミナーの類にはよく顔を出す。
なんと人事院の研修会にまで出席している。
http://www.jinji.go.jp/kensyusyo/165kacyo.htm
官僚にもパイプを築き、文科を批判した元はすでに取っている。
54
:
ふじながたかみ@自称真性右翼
:2004/12/08(水) 23:06
再度、エリート教育の必要性について。
・日本の市民運動には、法律を読める人間が少ない。
・弁護士の数も、人口密度比で言えばアメリカの10分の1。
・その上法律を読める市民がゼロに近いのでは、チェック・アンド・バランスの憲法的理念もクソもない。
・役人をパブリック・サーバントの枠内だけで行動させる人材もいない。教育もされてない。
そういった教育をしよういう動きもない。
・実は官僚エリートにさえ戦略的思考のできる人間がおらず、かといってそういった連中を排除しても次のタマがない。
・税制優遇措置の恩典に預かれる人たちがきちんとした活動をできるという保証がない。
(宮台真司「絶望から出発しよう」を要約)
>以上から、日本では「民間」を基盤とした、「市民エリート」存立の基盤が極めて貧弱だ。
とあるけど、金があっても存立の基盤は作れないと思う。金だけで存立の基盤が作れると思ったら大間違い。
私は「金がある前に市民エリートたる人材を作らなければどうしようもない」という考えだから、そうした教育は必要と思う。
要は今の国民は理性のかけらもないバカばっかりだから、引いた視点からものを見れる人間を育てよ、と言いたい。
そうしたことを放棄した結果が青少年問題であり、バブル崩壊であり、対米追従であり、表現規制問題であり、
記者クラブ問題であり、ハンセン病問題であり、盗聴法であり、国旗国歌法であり、有事法制であり、北朝鮮問題じゃないか。
55
:
カマヤン
:2004/12/09(木) 02:41
>>54
>・日本の市民運動には、法律を読める人間が少ない。
日本では国策で法律を学習する人間を制限し、法関係職を制限しているからね。
>・弁護士の数も、人口密度比で言えばアメリカの10分の1。
そうだよ、国策でね。司法関係者を増やせという国連勧告にしたがったという名目の「司法改革」は、
結局のとこ、貧乏人を法曹界から排除するという、従来以上の国策による司法界参入障壁を
構築しているよ。
>・その上法律を読める市民がゼロに近いのでは、チェック・アンド・バランスの憲法的理念もクソもない。
法文の読めない政治家もたくさんいるよ。そういう人が立法しているよ。
>・役人をパブリック・サーバントの枠内だけで行動させる人材もいない。教育もされてない。
> そういった教育をしよういう動きもない。
教育業界のうち、教育委員会は旧地主層が占めていて、新興宗教とかヤクザなんかと深く絡んでいるからね。
役人をパブリック・サーバントだと考えることが可能なのは、都市インテリだけなんじゃないかな。
>とあるけど、金があっても存立の基盤は作れないと思う。金だけで存立の基盤が作れると思ったら大間違い。
でも金銭的存続基盤もないよ。金銭的基盤がなけきゃ、飢えて挫折するよ。
宮台先生は教育者だから教育改革優先論に傾くのは、立脚点からして当然だとは思うけど、
それを脳コピペするのは賢明じゃないと思うし、エリート教育からは排除されるべき思考法だと思うけど。
「教育」改革自体は理念的には必要だけど、規範的モデルとかあって言ってるの?
56
:
カマヤン
:2004/12/09(木) 03:04
ついでに書いておくと、「法曹界人口少なすぎ」論のオリジナルはむしろ「社会学者」ウォルフレンで、
ウォルフレンが示している処方箋は、「少数の《市民エリート》を(社会が)作る」のではなく、
「問題意識を持った人間がそれぞれに10人程度の《市民チーム》を作ることで、官僚行政に対抗する」
というもの。
私はウォルフレンの示している処方箋の方が当面、現実的で妥当だと思う。
宮台先生の示す図式は、旧地主層から都市インテリ層が権力を奪取するために、
都市インテリ官僚と都市インテリ「市民エリート」が挟撃する、というもので、その図式の中には
私みたいな非インテリな地方庶民は存在しない。図式から排除されている。
酷い言い方をすると、宮台先生の示す図式は、都市インテリ層が旧地主層から権力奪取するために
市民活動をすらダシにする、というものだ。私には魅力的な図式だとは感じられない。
《市民エリート》を誰が作るのか、という問題も隠しているし。当然「都市インテリ層」が、具体的には
都市インテリ官僚が《市民エリート》を作る、というのが宮台先生の図式だと私は解する。
この図式は完全に矛盾していると私は感じる。
ところでふじなみさんは都市インテリさんですか?
57
:
ふじながたかみ@自称真性右翼
:2004/12/10(金) 01:38
>いま東大に入る子供の大半は私学の中高一貫校を出てくる。
実はこれが70年代にバカ左翼の打ち出した「学校群制度」の顛末。
すでに格差拡大してるのに、それを無視して格差拡大を言うのは間抜け。
>日本では国策で法律を学習する人間を制限し、法関係職を制限しているからね。
その諸悪の根源たる教科が「国語」。教科書検定制度も同じ。
エリート教育をおくとしても、個人カリキュラム化を前提とした教育改革には賛成。
・イジメを低減できる(まったりしてた私は目の敵にされてましたし)
・本当に必要な学習ができ、動機付けのレベルを上昇することができる
・幼児的全能感を持った奴が出にくくなる
大学に入ってから進路考えられますか?
>法文の読めない政治家もたくさんいるよ。そういう人が立法しているよ。
全てがそうとは限らない。議員立法以外は大抵官僚が提出してくる。
おまけに六法・実例集・判例集積み上げて畳み掛けられて終わり。
こんなアホなことがまかり通る国を近代国家と言えるんかい。
>役人をパブリック・サーバントだと考えることが可能なのは、
>都市インテリだけなんじゃないかな。
近代主義者はどうなんだよ。
>金銭的基盤がなけきゃ、飢えて挫折するよ。
私に言わせれば、飢えて挫折するのはエリートじゃなくて単なるヘタレ。
>酷い言い方をすると、宮台先生の示す図式は、都市インテリ層が旧地主層から権力奪取するために
>市民活動をすらダシにする、というものだ。私には魅力的な図式だとは感じられない。
>《市民エリート》を誰が作るのか、という問題も隠しているし。当然「都市インテリ層」が、具体的には
>都市インテリ官僚が《市民エリート》を作る、というのが宮台先生の図式だと私は解する。
私にはそうは見えません。
私はエリート否定派じゃなく賛成派ですが、その含意はエリート性善説じゃなく、日本には「真のエリート」は
存在しないという考え方で、「真実を見通せるエリートを育成せよ」です。
それに非インテリの地方庶民でも法律が読めればエリートに対抗できると思ってますよ。
>ところでふじなみさんは都市インテリさんですか?
単なる九州の田舎者です。インテリというには頭が悪すぎます。
ただし、近代主義者なんですがね。
58
:
カマヤン
:2004/12/10(金) 01:55
「真実を見通せるエリート」なんて、教育でどうこうなるもんじゃないですわ。
「エリート教育」に成功した国なんてあるわけ?
>>ところでふじなみさんは都市インテリさんですか?
>単なる九州の田舎者です。インテリというには頭が悪すぎます。
>ただし、近代主義者なんですがね。
では自分以外の誰か他人に、社会の決定を委ねたいという意志表明ですか?
59
:
カマヤン
:2004/12/10(金) 02:35
ふじながさん(前回は名前間違えて失礼)へのレスの骨の部分は
>>58
で尽きているので、
あとは余談なんだけど
>>57
1;法曹界人口を国策で減らしていることと、高校までの教科は全く無関係だ。だから
>その諸悪の根源たる教科が「国語」。教科書検定制度も同じ。
ふじながさんのこのレスは、何かを激しく勘違いしている。
2;以下は私の発言ではないのだが
> >いま東大に入る子供の大半は私学の中高一貫校を出てくる。
> 実はこれが70年代にバカ左翼の打ち出した「学校群制度」の顛末。
>すでに格差拡大してるのに、それを無視して格差拡大を言うのは間抜け。
それって宮台先生の受け売り? どこで宮台先生そんな発言しているの?
私自身は東大に価値を置いていないからわりとどうでもいいことだけど。
宮台先生は抜き難き東大信仰の持ち主さんで、それが自己肯定の基盤だからまあ
わりとどうでもいいけど、ふじながさんは東大生さんなの?
都内公立高校の質は80年代に激しく劣化したそうだけど、私は都民じゃなかったから
よく知らんですわ。開成・麻布・武蔵高校などの「名門」私立も今は開成以外は凋落して
しまったそうだが。宮台先生は麻布だっけ、開成だっけ?
それはそれとして、宮台先生と官僚さんたちとテレビディレクターさんたちと共産党幹部さんたちは
高校時代からのお友達で、互いに情報を融通したりしているという名門私立高・東大ネットワーク
があったりして、こういうのは各世代ごとにあったりして、で、そのネットワーク内で序列抗争
するのが結果としてしばしば国政をあらぬ方向に引きずり倒したりするから、名門高・名門大
ネットワークへは批判的観点を冷静に持っていたほうがいいと思うよ、その内部にいないのなら。
宮台先生はそれについては語らないのだから。
宮台先生の言説の限界を把握した上で宮台先生の発言を理解しないと、結果として
宮台先生に迷惑なことになると思うよ。宮台先生はその辺もある程度計算して煽るけどさ。
で、宮台先生は私らの味方だけどさ。
60
:
カマヤン
:2004/12/10(金) 03:00
塾講師しているお蔭で、今まで全く疎かった都内受験情報を多少は知るようになったのだけど、
安倍晋三はたしか成蹊中学高校大学、と進んだが、成蹊高校はソコソコの進学校で、成蹊大へ
内部進学する生徒の割合はだいたい3割程度。つまりあまり勉強しなかったやつが成蹊高から
成蹊大へ進学する。安倍晋三の家庭教師は東大生の平沢勝栄。当時も学生だったかどうか
知らんけど。
ついでに書いておくと、「遊撃隊」の北のりゆきが成蹊大卒。安倍晋三とは大学の先輩後輩に
一応、なる。だからどうしたというわけではないけど。
安倍晋三の祖父、岸信介は、「受験エリート」「官僚エリート」の典型で、東大首席だった。
東大首席ということが後の岸信介の権力の一つの源泉になっているわけだが、その孫である
安倍晋三は成蹊高から成蹊大への内部進学だ。
ちなみに他の政治家で東大首席というと、鳩山邦夫と舛添要一が東大法学部首席を争そっていた
そうだ。岸信介、鳩山邦夫、舛添要一、こういうのが日本の誇るエリートというやつだね。
ところで小宮山洋子という議員がいるが、小宮山洋子の父親は東大総長だった。
小宮山洋子の権力源泉の一つがその家系にあるが、小宮山洋子自身の出身大学はたしか
成城大学だ。
成蹊大にしろ成城大にしろ、中学部の偏差値はだいたい40程度。
ふつうの学力なら入れる。
で、入れるのはソコソコの資産家の坊っちゃん嬢ちゃん。
日本は学歴社会ではなくて社会的ステータスの血統でだいたいの社会的ヒエラルキーが決定している。
21世紀になって以降、それが露骨になってきた。
という観点を抜いた「《市民エリート》論」はどう考えても空論だ。
教育には当然に金がかかり、金をかけなければ「市民エリート」になりえず、金をかけてもらった人間が
金にならない「市民エリート」になろうとする動機が発生するはずがない。というよりそれは単なる道楽者
であり、必然を持って市民活動に参加する人々とは全く別種な、昔の共産党理論で言うとこの「前衛」の
残照だ。
左翼運動が退潮した原因は色々あるが、「エリート」を集めた「前衛」が「大衆」を「動員」する「前衛理論」
自体が誤っていた、という側面はある。宮台先生の「市民エリート論」はその残照だ。
61
:
ふじながたかみ@自称真性右翼
:2004/12/12(日) 21:26
だとしても、永久にエリート教育はダメだとは言えないと思いますよ。
まあホントの話、私もエリート教育論には「今はまだバカが跋扈しているゆえに」慎重姿勢ですが、
最低でも法学教育やリテラシー能力を上げるための教科は必要だとは思います。
昨今「ゆとり教育の失敗」などと言われていますが、私は公教育の無能さが原因と見ています。
中央集権行政依存に慣れきって、子どもをどう教育するかを考えることすらできない(つまり分権化の
エートスすら知らない)現場の連中こそが問題です。
繰り返しになりますが、私はエリート教育というよりいじめや体罰など個人の尊厳に関わる問題から
個別カリキュラム化・教育ルートの複線化をはじめとしたリベラルな教育改革には賛成なんですね。
格差や学力だけを挙げて教育改革に反対する輩は、愛知の管理教育で苦役を強いられた
藤井誠二さんや内藤朝雄さんに共感する私にとっては害悪でしかない。
「格差拡大を広げるから一斉カリキュラムの方がいい」という左翼の物言いはいじめ擁護論と捉えてもいい。
もちろん宗教教育や愛国教育は論外。革命権思想を教えるなら話は別ですが。
62
:
ふじながたかみ@自称真性右翼
:2004/12/16(木) 18:38
あと「金と人とどちらが欠けても市民活動は成り立たないのか」という点に
ついては、私は「どちらが揃っても成り立たない」という考えです。
「開かれていれば参加する奴がいる」というルーマン的な考えが日本では
通用しないんですね。つまり「開かれていても誰も参加しない」。
63
:
ふじながたかみ@自称真性右翼
:2005/02/10(木) 06:39:53
サイゾー2005年2月号「M2」。「階層社会のどこが悪い!」だそうです。
「皆が同じでないと安心できないヘタレ」や「能力のない者が能力のある者を嫉妬する社会」、
「田吾作の鍔迫り合い」がなくなるなら私は支持しますよ。
「地位非一貫性」、経済的地位と政治的地位が一致しないのは私も同感。
つい最近AMI-BBSにてやりあったんですが、「愚民化政策」という言葉にブチ切れました。
私に言わせれば「愚民化政策」なのは今までの近代過渡期的な教育制度なので、
「既に愚民はそこらじゅうにあふれてるじゃないか。お前ら教員も愚民の量産の片棒を担いでおきながら、
どの面下げて言うか!」
という感じでした。
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:2005/02/14(月) 04:26:00
以下、興味深い意見なので、コピペしておく。
=========
中曽根康弘を中心にした臨教審・ゆとり教育人脈の研究
http://www.asyura2.com/0411/senkyo7/msg/301.html
投稿者 研脇寺 日時 2004 年 12 月 18 日 20:24:40:Tf2rXJfaittm2
現在、行われている「ゆとり教育」政策の源流は、中曽根臨教審にあります。なぜか、この原点が
忘れられているように感じるので、若干の研究を行ってみました。
まず、臨教審が教育版「土光臨調」に他ならないことを、他ならぬ寺脇研氏に語って頂きます。
2004年2月号 中央公論 文部科学省の教育改革を語る 「ゆとり教育」は時代の要請である
文化庁文化部長 寺脇 研(てらわき けん)
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01254/contents/732.htm
>「ゆとり教育」へと進む方向は、明らかに時代の要請であり流れです。そもそも、こうした流れは、一九
>八四年に中曽根首相の主導のもとにできた臨時教育審議会(臨教審)で確立されました。いまの「錦の
>御旗」は臨教審なのです。そこで「生涯学習」という理念が決まりました。学校中心主義からの転換、教
>師による「教育」から生徒中心の「学習」への転換です。この理念の延長にいまの教育改革がある。です
>から「ゆとり教育」の枝葉については否定できても、その根本理念を否定できる人はいないはずです。
>そして、臨教審のそのまた根っこにあるのが、八一年にできた臨時行政調査会(土光臨調)です。土光
>臨調に日本の霞が関はいわばほぼ全面降伏した。事務局に出向していてその場に立ち会った私には、
>強烈な印象です。国鉄がなくなって、JRになる。電電公社がNTTになる。それまでの常識では考えられ
>ないことが起こったのです。予算はこれ以上増やさず、シーリングをかけて厳しくやっていく。公務員の権
>力はどんどん抑える・・・。
>それからの二〇年、小泉改革にいたる世の中の流れというのは、一貫して、“官から民へ”。中央集権
>から地方分権へ、大きな政府から小さな政府へ、という流れでやってきています。「ゆとり教育」もまた、
>これに沿った政策のひとつなのです。国レベルの制約をゆるめて地方や学校現場での裁量を広げる、と
>いう意味で。
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:2005/02/14(月) 04:26:24
http://www.asyura2.com/0411/senkyo7/msg/301.html
この「生涯学習」自体がうさんくさいわけだが、それはまた別の話。実は「ゆとり教育」の本質とは、
教育版「土光臨調」であり、教育界の「行政改革」だったのである。
(実は、寺脇氏の話をよく聞いていると、この本音が随所に見えているのだが、みな「ゆとり教育はゆるみ
教育」「学力低下で国力低下」といった精神論に惑わされ、この本質を見抜くことに失敗した)
さて、ここで「土光臨調」とは何だったのか? 七面倒くさい行政論よりも、ここがわかりやすいだろう。
土光のメザシ:または「ウソはどれほどついてもいい」のか?
http://webclub.kcom.ne.jp/mb/imitsui/talk14.html
>この圧倒的な「土光支持」の世論の流れを受けて、80年代前半、三公社民営化が相次いで「断行」
>されました。まあそのうちでも、超暴利をむさぼっていた電電や専売を「民営化」するのはさして
>難しいことでもないし、その際に、しかも市価を上回る「株価」で株を売りつけちゃって、政府財政に
>多額の新財源をもたらしたのは、「財政再建」の限りで言えば、成功のうちではあるでしょう
>(その財源が何に使われたのか、その後の「バブル経済」とどうつながったのか、なんて小難しい
>ことは、誰一人議論もしませんが)。最大の「ねらい」は、国鉄「分割民営化」にあったということは、
>今日誰もが認めるところです。
>その国鉄は、確かに膨大な累積債務を抱え、政府財政に多大の負担を強いていたことは紛れもない
>事実です。それをどのように解決するのか、これは日本に限らず、古典的な輸送インフラストラクチュア
>としての鉄道という「お荷物」を抱えた国々の共通の大問題でもありました。それを考えるについては、
>単に財政問題だけではなく、運輸手段のありかたや交通政策のありかたに及ぶ、根本的な問いが
>あることも間違いないでしょう。
>しかし、そうした「マジな議論」だけではなく、ここで図られた国鉄分割民営化は、体制への抵抗勢力
>の最大の牙城と目された国鉄労働者の労働組合運動を完膚無きまでに解体粉砕することにあった
>というのも、今日かなり幅広く認められており、その「証言」も数々あがってきています。事実、これに
>よって国鉄労働組合は解体に近い状況にまで無力化され、また「戦闘的」とされた組合は一挙に
>「御用派」に走って生き残りを図り、逆に抵抗労働者を威圧屈服させる先陣を争うに至りました。
>無数の血と涙が流され、「一人の職員も路頭には迷わせない」はずの口約束はたちまち反古にされ、
>多くの人間が路上に放り出されました。そして、90年代にはどのような企業倫理の退廃にも、
>リストラ攻勢と失業者の増大にもまったくなんの「抵抗」もできない、「労働運動」だけが残り、
>マスコミ諸氏にそのあまりのふがいなさを慨嘆させるほどになったのです。
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:2005/02/14(月) 04:26:44
http://www.asyura2.com/0411/senkyo7/msg/301.html
>このとき、土光臨調の「切り込み隊長」となった加藤寛教授は、土光氏の向こうを張ってか、
>『国鉄労使国賊論』などというえげつない題の本を著し、これまたセンセーショナリズムをあおりながら、
>持論の「分割民営化」を一挙にすすめたのです。「労使」などという、一般の人口には膾炙しない
>「表現」は当然、「国鉄労働者=国賊」と聞こえます。いやらしいトリックです。そしてこの際には、
>まるで「仕掛けたような」国鉄内部の規律違反、不祥事、事故が続発し、「こんな国鉄はつぶして
>しまえ」というマスコミの大合唱が隅々に響き渡りました。既存の労働法規は一切無視、まさしく
>国鉄労働者は「国賊」の扱いを受けたのです。
さて、臨教審のメンバーは以下の通りである。ちなみに当時(84)は、首相=中曽根康弘
官房長官=後藤田正晴 文部大臣=森喜郎
天谷直弘、有田一壽、飯島宗一、石井威望、石川忠雄、内田健三、岡野俊一郎、岡本道雄、金杉秀信、
木村治美、香山健一、小林登、齋藤正、齋藤斗志二、須之部量三、瀬島龍三、溜昭代、堂垣内尚弘、
戸張敦雄、中内功、中山素平、細見卓、三浦知寿子(曾野綾子)、水上忠、宮田義二。
現在の存命者と主な肩書きは以下の通り
石井威望(慶應大SFC客員教授) 石川忠雄(慶應義塾学事顧問) 内田健三(政治評論家)
岡野俊一郎(日本サッカー協会名誉会長) 岡本道雄(日独文化研究所理事長)金杉秀信(元同盟副会長)
木村治美(共立女子大名誉教授) 小林登(東京大学名誉教授) 齋藤斗志二(代議士)
須之部量三(杏林学園理事) 瀬島龍三(伊藤忠商事特別顧問) 溜昭代(元・千葉市立打瀬小学校長)
戸張敦雄(全国連合退職校長会 総務部長)中内功(流通科学大学・学園長) 中山素平(国際大学特別顧問)
細見卓(ニッセイ基礎研究所 特別顧問) 曾野綾子(日本財団・会長) 水上忠(獨協学園・理事長)
宮田 義二(松下政経塾相談役)
「民間教育臨調」人脈によく似ていることに気づいたアンタは偉い(笑)
http://www.kyouikukaikaku.net/
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:2005/02/14(月) 04:27:07
http://www.asyura2.com/0411/senkyo7/msg/301.html
さて、土光臨調の「切り込み隊長」加藤寛は、松下幸之助のブレーンの1人でもあった。
「世界を考える京都座会」(座長=松下幸之助)
http://panasonic.co.jp/company/person/life/cl_0158.html
メンバーは(肩書きはすべて当時)
天谷直弘(産業研究所顧問)、飯田経夫(名古屋大学教授)、石井威望(東京大学教授)、牛尾治朗(ウシオ電機会長)、
加藤寛 (慶応義塾大学教授)、高坂正堯(京都大学教授)、斎藤精一郎(立教大学教授)、堺屋太一(作家)、
広中平祐(京都大学教授)、山本七平(山本書店店主)、渡部昇一(上智大学教授)
この「京都座会」は、かなり直接的に、臨教審に影響を与えている。
1985/04/25 朝日新聞朝刊「自由化」論争持ち越し 首相周辺に強い意欲 臨教審の審議経過の概要
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01254/contents/009.htm
><仕掛け> 「自由化」論が、まとまった形で臨教審のテーマに上ったのは、昨年9月27日の第3回総会。
>首相ブレーンの1人といわれる香山健一委員(学習院大教授)が「『教育改革の基本方向』について
>の提案」と題する4ページの文書を各委員に配布。そこで「今次教育改革で戦略的に重要なのは、
>教育行政改革による教育の自由化の断行だ」として、(1)教育行政分野での許認可、各種規制の見直し
>(2)教育分野への民間活力の導入(3)学校の民営化、塾の合法化(4)選択の自由の拡大と競争メカニズム
>の導入――など「自由化」の具体的な内容を示した。この考え方は、昨年2月の首相の施政方針演説でも、
>「教育を受ける側の選択の自由の拡大」の表現で、さりげなく顔をのぞかせていた。
>「自由化」論をいち早く組み立てたのは、松下幸之助氏が座長の「世界を考える京都座会」の面々だ。
>昨年3月、「学校教育活性化のための7つの提言」を発表、その中で自由化を改革理念の中心に据え、
>以後、マスコミなどを通じて自由化を盛んにPRしてきた。京都座会から、のちに天谷直弘(国際経済交流
>財団会長)、石井威望(東大教授)の両氏が臨教審委員に、渡部昇一(上智大教授)、
>山本七平(山本書店店主)の両氏が専門委員に任命された。
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:2005/02/14(月) 04:27:22
http://www.asyura2.com/0411/senkyo7/msg/301.html
臨教審「教育の自由化論」(内実は公教育リストラ論)の急先鋒が、故香山健一(中曽根康弘のブレーン)だ
というのはよく知られているが、故松下幸之助グループの存在は忘れられているのではないだろうか?
結局、この「自由化論」は、公教育のテリトリーを失うことを恐れた旧文部省・文教族が厳しく抵抗、
「個性重視」に文案が書き換えられた(この構図は昨今の義務教育費問題にそっくり)
香山や木村治美は、文部省と日教組の双方を、「教育の自由を阻む」と厳しく批判。文部省批判には
政財界の意向が、日教組潰しには中曽根の意向が(国鉄改革における国労潰しと同じ構図)働いていた
ことは想像に難くない。
その臨教審の答申がどこに落ち着いたか、その後の教育政策はどうなったか・・・については、この2つの
URLを示すに留める。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/yosenabe/rinkyousin.htm
臨時教育審議会とは・・・
>この臨教審以降、教育政策が大きく変わりはじめた。まず、教育政策の基調が従来の保守主義から
>新保守主義に変わったことである。
>では、その新保守主義とはなにか。村上泰亮によれば「新保守主義は、ナショナリズム、経済自由主義、
>技術オプティミズムの三者を武器とする現状変革の試みとして要約できる」という。
>ひとつは臨教審における教育の自由化路線である。自由化論が登場した理由として、社会経済的移動の
>増大と高学歴化、生涯学習の要請、さらには国家財政の逼迫による教育費個人負担の増大等を背景に、
>教育を個人投資とみる風潮が強まったことが指摘されている。しかし、この教育の自由化も臨教審では
>「個性主義」に変わり、答申では「個性重視の原則」とされた。
>また、一方、伝統的保守の永年の主張であり、文教政策の懸案であった「道徳教育の強化」や
>「教員の資質向上」も臨教審にしっかり盛り込まれた。
臨教審以降の教育改革の主な施策の概要
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo1/gijiroku/001/010401c.htm
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:2005/02/14(月) 04:27:43
http://www.asyura2.com/0411/senkyo7/msg/301.html
さて、話はここで、平成7(1995)年に飛ぼう。この年は、旧文部省と日教組が歴史的な
「和解」を果たした年としても知られる。同年4月、千葉市内に、ある小学校が開校する。
千葉市立打瀬小学校
http://www.cabinet-cbc.ed.jp/school/es/114/gakkogaiyon.htm
この「子供は未来からの留学生である」というスローガンは、故香山健一が臨教審時代によく口にしていた
キャッチフレーズそのままである。校長の名は、溜昭代。臨教審に、日教組から参加していた人物だ。
1987/07/26 朝日新聞朝刊 現場から(臨教審の1000日・最終答申を前に:1)
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01254/contents/061.htm
>今、胸を張って言えることは、「熱意と、自分なりの言葉で話してきたこと」。そして、強い組合は、
>やはり必要だ、という。「委員には、教育基本法にも手をつけようとの声も強かった。そうならなかったのは、
>組合なり何なりの見えない影響力があったから」。そのためにも「組合は内部の派閥争いばかりせず、
>もっと変わらなくちゃ」。
溜は当然、寺脇とも親しかったはずで、この打瀬小は、いわば「ゆとり教育」の実験校である、と言っていいだろう。
松下政経塾(元臨教審の鉄鋼労連の実力者・宮田義二が深く関わっている)の人間が、ここで研修を行ったりしている。
http://www.mskj.or.jp/jukuho/9612jk3.html
23歳、2度目の小学生生活(2) 白井智子/松下政経塾第16期生
>この学校に来て何より驚いたのは、私が抱いていた日本の小学校のイメージとはまったく異なり、
>むしろシドニーの学校のイメージに近いことだった。希望の持てるモデル校の一つになるものと感じる。
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:2005/02/14(月) 04:28:05
http://www.asyura2.com/0411/senkyo7/msg/301.html
この白井は、なぜか石原慎太郎とも親しく、現在は教育関係のNPO法人を経営している。この白井と、
寺脇研・宮台真司・炭谷俊樹(大前研一の片腕・元マッキンゼー)といった面々が顔を合わせたのが、
このシンポジウムだ。
第27回「J.I.フォーラム」〜21世紀の国づくりを考える〜「現場は待ってくれない! 〜学校教育再考〜」
http://www.l-net.com/lgs/mass/JIforum27.htm
このイベントを行ったのは構想日本。主宰は加藤秀樹(SFC・元大蔵省)
http://www.southwave.co.jp/swave/6_env/kato/kato03.htm
加藤秀樹は竹中平蔵(元SFC)とも親しく、竹中平蔵は加藤寛(SFC設立の立役者、現・千葉商科大学長)
と親しい。SFCを接点に「行政改革」「構造改革」論者が繋がることになる。
50年生まれの加藤秀樹も、世代的には、寺脇(52年生)と同じく、80年代の霞ヶ関で土光臨調の
影響を受けた、土光チルドレンである。
あの賢明な宮台真司が、なぜゆとり教育に賛成したのか? と訝しく思う向きが多かったが、90年代から
親しかった寺脇との関係の他にも、松下政経塾系・構想日本系の人脈の影響もあったようだ。
(宮台もゆとり教育を、「動機づけ」理論、エリート教育論の実験場ぐらいにしか思っていなかったのではないか?)
このように、ゆとり教育の「正体」とは、新自由主義・新保守主義的な「小さな政府」論の実験が、
教育界において大掛かりに進行中であることを意味する。
決して寺脇は左翼ではない(タカ派論壇は、臨教審に自分たちの身内が関わっていた一点からして、
これが嘘だと知っていたはずだ。彼らは、中曽根人脈の影を隠すために、わざと嘘をついたのではないか?)
寺脇(だけではなく、この政策の周囲に群がった人々)は過激な「小さな政府」論者そのものであり、
その意味では相当に危険な人々と言っていい。
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:2005/02/14(月) 04:28:31
http://www.asyura2.com/0411/senkyo7/msg/301.html
この視点から、90年代以降の教育政策を眺めると、公教育の軽量化、「ゆとり」と裏腹の競争原理の蔓延、
大学独法化、教育特区構想、教育基本法改正、少子化危機の塾業界(ちなみに、この業界は経済産業省と仲がいい)と私学に「ゆとり」特需、公立中高一貫(公立エリートコース)の設立、職業系高校の切り捨て
(総合制は本当に優れた制度か?)、単位制・通信制設立による「個性」「生涯学習」の奨励(美名のもとで、
所詮は普通科エリートコースに乗れない生徒たちを、遠回しに切り捨てているのではないか? また
生涯学習の名目で、人々を「学校化」に囲い込むだけなのではないか?)、、、
思いつつままでキリが無いが、何かが狂いだしたのではないだろうか・・・。知り合いの教師は「まるで
株式会社だ、今の学校教育は・・・このうえ教育特区が本格化したら、いったいどうなってしまうのだろう?」
と呟いていた。
「学力低下」に空虚な大騒ぎをしているうちに、着々と教育界の「行政改革」は行われてしまったのである・・・。
いまや日教組も弱体化(翼賛化)。さらに政官財だけでなく、学界・ジャーナリズムも80年代以降の
「土光臨調」の洗礼を受けた世代であり、この「行政改革」の正体を見抜くことがまるでできていない。
なお、「学力低下論者」においても、ここに書き留めておこう。99年頃からメディア上で「学力低下論」
「アンチゆとり教育論」が勃興したが、タカ派論壇の身内隠しのデマ(左翼陰謀論)を除けば、
最初のURLの文中で寺脇自身が認めているように、大半は通産省(経済産業省)の仕掛けである。
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:2005/02/14(月) 04:28:55
http://www.asyura2.com/0411/senkyo7/msg/301.html
こんな研究会が存在した。
「グローバル市場競争時代における教育・人材育成のあり方」研究委員会(肩書きはすべて当時)
http://www.gispri.or.jp/newsletter/1999/9910-2.html
<委員長>
西村和雄(京都大学経済研究所教授)
<委員>
浦坂純子(同志社大学文学部専任講師) 岡部恒治(埼玉大学経済学部教授) 苅谷剛彦(東京大学大学院教育学研究科助教授)
倉元直樹(東北大学アドミッションセンター助教授) 子安増生(京都大学大学院教育学研究科教授)
中馬宏之(一橋大学イノベーション研究センター教授) 戸瀬信之(慶應義塾大学経済学部教授)
平田純一(立命館大学経済学部教授) 八木匡(同志社大学経済学部教授)
<アドバイザー>
飯高茂(学習院大学理学部教授)上野健爾(京都大学大学院理学研究科教授)佐野博敏(大学セミナーハウス理事長・館長)
浪川幸彦(名古屋大学大学院多元数理科学研究科教授)
<オブザーバー>
石田浩(東京大学社会科学研究所教授) 掛林誠(通商産業省大臣官房参事官・基礎産業局担当)
冨浦英一(通商産業省大臣官房企画調査官) 山田宗範(通商産業省大臣官房参事官・産業政策局担当)
横山晋一郎(日本経済新聞社編集局社会部編集委員)
ちなみに、この「地球産業文化研究所」の当時の理事長は平岩外四(経団連)。
つまりは、文部省・文教族サイドに対抗して、通産省(経済産業省)・経団連サイドから教育政策を
コントロールすることが目的であり、「行政改革」路線においては大枠ではたいして変わるところはない。
(かなりリベラルに見える苅谷剛彦氏が、文部省批判には積極的なのに、その向こうの政財官の流れ
の話になるといまひとつなのは、この委員会があったせいだろう)
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:2005/02/14(月) 04:29:15
http://www.asyura2.com/0411/senkyo7/msg/301.html
いちいちは書かないが、このうち某氏などは、最近、教育産業や文教族・経産官僚と組み、怪しげな動きを
見せている。他、この委員会に入っていたメンバーではないが、和田秀樹は民間教育臨調(臨教審系人脈)に参加。
むろん、これ以外でも、純粋に土光臨調・臨教審以来の「行政改革」「構造改革」路線全体を批判していた
学界人もいたようだが、こうした状況下では、その声は小さくならざるを得なかったようだ。
これが、臨教審から続くこの国の教育界の「行政改革」の大雑把な構図であり、「学力低下論争」という
茶番劇の正体なのである・・・!
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:2005/02/15(火) 17:34:09
2005年(平成17年) 2月15日
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2005021501001161
「ゆとり教育」から脱却 文科相、中教審で表明へ
中山成彬文部科学相は15日、「ゆとり教育」を掲げた学習指導要領を全面的に見直すよう中央教育審議会(中教審)に要請することを決めた。世界トップレベルの学力復活を掲げ、国語や理数教育の充実や内容を改善。休日となった土曜日や、夏休みなど長期休みの活用による授業時間数の確保などを柱とする。
中山氏はこうした考えを同日午後に開かれる中教審で表明。今年秋までに、学習指導要領の見直し指針となる基本的方向性についての取りまとめを求める。
授業時間や教科内容を削減し「自ら学び、自ら考える力を養う」ことを目指し、2002年に小中学校で導入したばかりの新学習指導要領の目玉であるゆとり教育の全面的な見直し方針は、学校現場の混乱を招きそうだ。
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:2005/02/15(火) 17:34:37
125 名前:朝まで名無しさん投稿日:05/02/15 17:18:35 Kk1n29SP
いよいよ「学力向上」と言い出したか・・・実は今まで、わざとカリキュラムを削減・解体して
教育の「創造的破壊」を行っていた節もあるんだよね。現に、学力低下論争が起こった
お陰で、習熟度別の推進、学校選択制などが導入しやすくなった。
一方では、総合制・単位制・通信制などの新設も進んだ(個人的には、格差を「個性」と
言い換えたに過ぎないように感じるのだが)
「破壊」した後に、わざと改革の処方箋を持ち出す手口、、、深読みのし過ぎかな?
臨教審は土光臨調とリンクし、土光臨調はレーガノミックスとリンクしていた。
>「中曽根康弘を中心にした臨教審・ゆとり教育人脈の研究」
http://www.asyura2.com/0411/senkyo7/msg/301.html
学力低下論争・ゆとり教育論争はいわば釣りで、「臨教審」と「構造改革」こそが
すべての鍵なのだよ。まずはそこから攻めていくことですね。
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:2005/02/15(火) 18:48:54
578 名前:無党派さん 投稿日:05/02/10 20:47:22 eY/2ePDG
新日本政経育成会・新日本総合研究所・昭和会…
全部の所在地が東京都港区三田3-7-18で一緒。
去年時点だが、いまだに政治団体結構もってるのね。
579 名前:無党派さん 投稿日:05/02/10 21:58:44 eY/2ePDG
平成クラブ、なる団体もそうらしい
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:2005/02/15(火) 19:22:12
858 名前:名無しさん@3周年 投稿日:05/02/15 13:57:02 zQGvXCU5
都市部と地方の教育格差が未だに高い。
何の為に国の補助金を使ってるのかと問い詰めたくなるほど。
政治家が教育を利権にしてきた結果が今回の問題を引き起こしてるんじゃないのか?
859 名前:名無しさん@3周年 投稿日:05/02/15 14:02:16 xxB78JMh
教育改革でも公立校の中高一貫教育が取り上げられてるし現に登場してる
ところもあるけど今さら必要なんだろうか?
都市部なら私立で中高一貫校なんて珍しくも何ともないし、大学進学目的だと
しても既存の進学校の持ってるノウハウには勝てないでしょ。
所得格差と地域格差とで個人の勉強する意欲や能力を云々する手前で足切りされるわけで。
885 名前:名無しさん@3周年 投稿日:05/02/15 16:48:18 WzaDvgKh
メディアはいまだに半歩遅れた次元で騒いでいるが、敢えて言えば、すでに「学力低下」
問題は終わっているといっても過言ではない。
指導要領「削減」による公立小中の軽量化・リストラの第一段階は完了した。私学・教育
産業に「ゆとり」特需を与えることで、民間活力の活性化も果たした。
(リストラと言いつつ、教育は票になるので、少人数学級・習熟度別授業の導入などは行っているが、
トータルでは予算カットは確実に進行中です。皺寄せは個々の労働力に来ている)
現在、各自治体では、「特色」の名のもとに、学校選択制による指定校・公立小中上位校
の差別化、公立中高一貫の開設、職業校・底辺普通科の総合制への再編、「個性化」名目で意
図不明な新学科の新設、「学力向上」指針の作成による公立進学高の体制強化、教育特区、、、。
などが矢継ぎ早に始まっている。いま、ちょっといいソースがないので、散発的な書き方に
なってしまうが、基本的にはこの施策一覧に則った政策だと思えばいい。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo1/gijiroku/001/010401c.htm
メディアは「学力低下」では大騒ぎしたのに、すでに、「こうした多様化・個性化施策は
妥当なのか?」という部分では、考える頭を失っているがね。。。
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:2005/02/15(火) 19:22:32
886 名前:名無しさん@3周年 投稿日:05/02/15 17:38:28 YGmTVcCX
予算減らされてるのにメニューを増やそうとしてるファミレスみたいだね 。
今後の方向性としては雇用の外注化と作業工程のさらなる単純化マニュアル化、
そして設備稼働率の向上だと思われ。
「本格的な生涯教育時代到来と、より一層多様化する教育へのニーズに応える為」
とかお題目唱えて24時間営業の学校とか、年中無休の学校が出て来るんじゃないの?
現場はどう対応するって?
そこで外注化ですよ。
「週15時間(拘束)職員」とか新設して、『結婚して教育現場を離れた貴女や教員免許を
アフターファイブに活かしたいと思ってる貴女へ』と触れ込んで低賃金のパート労働力で
埋め尽くしていく。で教育内容は徹底的にマニュアル化されて一見多彩だけど中身は
似たような内容。
え? もっと充実した教育を受けたい?
そういう方には御三家をはじめとした有名進学校とそれにぶら下がる予備校・塾が
手薬煉ひいて待ってますよ。 1000万円以上残高のある預金通帳もお忘れなくw
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:2005/02/15(火) 19:22:53
889 名前:885 投稿日:05/02/15 18:21:46 anWPWBl7
>予算減らされてるのにメニューを増やそうとしてるファミレスみたいだね
まさにその通り! 「設備稼働率の向上」については、すでに、公立高校の社会資源を
生涯学習に使う施策はあります。(生涯学習名目で、特別授業や趣味の講座を受講したりね)
また、習熟度別・選択科目の導入などで、すでに公立小中の時間割とリソースはパズル化
しパンクしているとか。非常勤も増えているのでは?
学校にパート労働力・ボランティアを導入するのは、個人的には悪いこととは思いませんが、
ただし、これが社会の全階層で進む民活化・外注化とリンクしているとすれば・・・。
例えば、すでに公立図書館は委託業者の手に落ちつつあり、ただでさえ狭い労働市場なのに、
正規の司書採用はほとんど無くなってしまったそうです。後はボランティアを使う。
大学図書館も新規採用は極度に減少しているとか。定期採用は国会図書館ぐらいしかなく、
そこに全国から殺到するので、筑波に合併された図書情も、もう司書になる人はほとんどいないらしい。
(「情報」関連の科目を活かして? SEとかに流れていくと聞く。あの業界もラクじゃないね)
890 名前:885 投稿日:05/02/15 18:26:37 anWPWBl7
委託と言えば、アメリカではチャータースクールを請け負う企業はすでにあります。
今後、日本でもチャーター化が実現すれば、やりたい会社はあるだろうね。
塾や通信教育のノウハウ(マニュアル化・コストカット・非常勤とパートの活用)は
そのまま使える。この構想に熱心な議員は、民主党などにけっこういます。
「単位制・通信制・総合制」「生涯学習」「ボランティア」「地域に開かれた学校」などの、
いっけんイイコト尽くめの施策の陰では、個々の労働力は圧迫されていますね。
体育館や学校施設などの民間貸し出しぐらいに留めておけば良かったと思うのだけれど・・・。
この教育セクターで起こっている事態は、各労働力で波及しつつある事態と連動して
いるのでしょうね。。。いっけん効率的な事業運営が行われるようになり、多少便利
になることで、人間はかえって不便になるわけです。
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:2005/02/18(金) 02:20:38
961 :名無しさん@3周年:05/02/17 08:49:55 ID:jZdiOmyQ
ゆとり教育よりも、政府予算からの教育関連費用削減が問題。
ゆとり教育と、学力低下を直接的に関連付けるものは見当たらないが
1人当たりの教育費用頭打ちと学力低下の始まる時期は完全に一致。
特に日本はもとからGDP比、ドル換算でも低かったから落ちるのも早い。
967 :名無しさん@3周年:05/02/17 10:33:05 ID:IjkP2sYS
日本の「低い」予算でも〔教育が〕やっていけたのは、もともと、日本は
欧米では教師・生徒・保護者がやらない仕事(卑近な例だと清掃など)を、
当事者が引き受けてきたため。
もっともそのぶん、教師の報酬は諸外国でもまあまあの部類だったはず。
日本の教師や公務員は、給与を引き上げただけは働いてもらう、という方向
だったと理解できる。
これがわからんバカが「ゴム印は氏ね」とか言っている(むろん、教師・役人に
何かと尊大でケチで汚い輩もいるのはわかってます。不明朗なことも多いのは事実。
でもトータルでは「マシ」だったと思うわけです)
そもそもがコストダウン・コストカット体質だったわけで、それをさらに下げようと
言うのは無茶苦茶です。「地域に開かれた学校」もコストカットを地域の
協力・ボランティアで補う方向と理解できる(つーか、残念なことに、日本の
ボランティアの多くがこういう発想に過ぎないんだけどね)
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:2005/02/18(金) 02:21:02
968 :名無しさん@3周年:05/02/17 10:35:44 ID:IjkP2sYS
ところで、これは朝日の今朝の社説だが、相変わらず、「ゆとり教育の本質は
公教育の民活・スリム化・市場化であり、指導要領削減はその一環に過ぎなかった」
ことが理解できていない。中山が言い出した学力向上路線はただの辻褄合わせ。
すでに他方では、着々と上記のごとき「自由化」を進めてきた。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
全体的な総枠の予算カット下での学力向上路線は、さらに二極化に火に油を注ぐだろう。
さらに、予算もないのに社説氏の主張通りに現場裁量を増やせば、環境の整った学校
(指定校など)とそうでない学校の差など開くばかりに決まっている。
だいたい「地域に委ねる」という名目で予算を下げていくのが日本で行われている
地方分権の本旨なのだよ。ただのリストラを分権と言いくるめているだけ。
同じ朝日でも、教育欄の「がっこう」は、まだ普通の学校に取材しているので、
ありのままに近い姿が出ていると感じるんだけどね。
971 :名無しさん@3周年:05/02/17 11:09:50 ID:/L2ZlOFn
必要なのは郵便ならぬ教育のユニバーサルサービスなんよね。
それを如何に維持すべきなのか、そのためにはどうすればいいのかを論じなければ
いけないのに、「文科省のクビキから現場を解き放て」じゃかえって混乱を招く。
全国一律ある程度の水準を維持するという明確な目標があれば、仮に教育内容が
画一的になってもそれ自身が批判される筋合いのものではないと気付くはず。
84
:
ふじながたかみ@自称真性右翼
:2005/04/13(水) 23:49:45
成熟社会の教育再構築を/体温の高い人材減が問題/学力で宮台真司さんに聞く
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=234
「仕事での自己実現」と「消費での自己実現」しかないという思い込みをやめよ
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=252
他にもサイゾー2005年4月号「M2」。
85
:
菅ニャオ人
:2005/04/25(月) 06:58:28
教育基本法の改正など、今の教育問題の本質と関係ない。
問題はそんなところにはないよな。
大体、「教育」と「学問」と「受験」は微妙だが本質を異にする物だ。
僕は教育問題に関する著書では「小浜逸郎」を割りと信用している
のだが、まずは教育を巡る「言論」の不毛から何とかしなきゃね。
86
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・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2005/05/05(木) 02:48:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050423-00000035-mai-soci
<学力テスト>「好成績」戸惑う文科省 なぜ、上向いたのか
「総合的な学習の時間」を導入した新学習指導要領の定着度をみる学力テストの結果が
公表された。ゆとり教育路線の総仕上げとして02年4月から導入された新指導要領は、
学力低下を招いたと批判を浴び、文部科学省は昨年末、見直しに向け舵(かじ)を切った。
しかし、初の検証材料となる今回の結果は、ゆとり教育の狙いの正しさを証明したようにも見える。
なぜ、学力は上向いたのか。この結果が突き付けるものは何なのか。【千代崎聖史】
◇既定路線と矛盾
「真っ青な顔で発表しなければいけないかと思っていたが、青白い顔ぐらいでよかった」。
テストを実施した国立教育政策研究所の折原守センター長が会見で漏らしたひと言が、
文科省の置かれた微妙な立場を物語る。
文科省が新指導要領見直しに動き出した直接のきっかけは、昨年末に公表された
経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)と国際教育到達度評価学会(IEA)の
国際数学・理科教育調査(TIMSS)という二つの学力調査だ。
中山成彬文科相は、読解力がOECD平均レベルに落ち込んだことなどを受け「世界トップレベル
とは言えない」と学力低下を初めて認め、指導要領全体の見直しを指示。今年2月からは
中央教育審議会義務教育特別部会で、総合学習の見直しを含めた義務教育全般の改革に
向けた議論を始めている。三位一体改革で最大の焦点となった義務教育費国庫負担制度の
存続のため、国として義務教育への改革姿勢を最大限アピールしたい思惑も手伝い「ゆとり教育」
見直しは既定路線とされてきた。
複数の幹部が言う。「解釈が難しい。見た目には改善傾向とも言えるが、よく見れば記述式の
弱さは変わらないし、思考力・判断力が伸びたとも言えない。10年前のレベルに戻っただけ」
「学力低下していないと言うにはデータが少な過ぎる。新指導要領導入から約2年経過時点の
テストで、その効果が出たと言えるのか」
事前には「学力低下傾向の流れは変わらない」との見方が支配的だった今回のテスト。
本来喜ぶべき結果を前に慎重な言い回しに終始する官僚が多い背景には、既に走り出している
路線と矛盾しかねないという事情がある。
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:2005/05/05(木) 02:50:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050423-00000035-mai-soci
「新指導要領の狙いの正しさが証明されたのでは」。会見で出た質問に、常盤豊・
教育課程課長は▽小6の国語で「桜」「夢」という漢字の書き取りを正答した割合が
過去3回のテストで右肩上がりに高くなった▽設定通過率を約10ポイント上回った――
との例を挙げ、「現場が基礎・基本の定着に努力した結果。この努力を指導要領見直しの
中で応援していく」と述べるにとどまった。
◇「工夫」の結果も
今回の最大の特徴は、授業時間で小学校が314時間、中学校で175時間多かった
旧指導要領下で学んだ児童・生徒より、新指導要領の「ゆとり教育」で学んだ子どもの方が、
大半の教科・学年で成績が良かったという点だ。
文科省は、前回との同一問題の比較で、記述式とそれ以外に分類した場合、記述式の国語と
算数・数学の正答率だけが0・9%、0・1%下落したと強調する。しかし、過去3回の記述式限定の
同一問題で比べると、今回が最も悪かったのは、国語が6問中2問だけ、算数・数学も4問中1問
にすぎず、今回だけ特別に正答率が低い訳ではない。
学力や学習意欲を押し上げた理由として、都内のある小学校長は「総合学習と教師による
授業の工夫」を挙げる。「総合学習は本来、家庭や地域が担っていた部分を肩代わりしている。
例えば、地域を知るフィールドワーク。その教材作りなどを通して、学び方のプロセスを学ぶことで、
受動的でない自ら考える力や意欲が身につく。基礎・基本の定着は、こうした姿勢がなければ
成り立たない」と話す。
また、授業の工夫の背景には、新指導要領が重視する「個に応じた指導」の広がりがある。
教師に対する調査では、発展的な課題を取り入れた授業について「行っている」「どちらかと
いえば行っている」の合計の割合が、小5の理科を除くすべての教科・学年で上昇、算数・数学では
60〜70%台に達した。
理解が不十分な子どもに授業の合間や放課後に更に指導する「補充的な指導」も小5、6の
社会を除き前回より上昇し、こうした授業や指導を受けた子どもの方がテストの得点が高い
傾向が出ている。チームティーチングや少人数指導も、「実施」「どちらかといえば実施」の
合計が小5の算数で61.8%、中2の数学で48.7%と、それぞれ前回から23.5ポイント、
22.4ポイントと大幅に増えた。習熟度に応じたグループ編成も、小5で28.5%(14.1ポイント増)、
中2で21.8%(14.5ポイント増)に上った。
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:2005/05/05(木) 02:51:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050423-00000035-mai-soci
ゆとり路線見直しのきっかけとされたPISAでは、韓国や香港より順位が下であることが
大きくクローズアップされた。しかし、そもそも、国内で広く行われているテストとPISAでは
見ようとする学力が異なり、問題内容には指導要領で教えられていない内容も含まれていた
という事情もある。以前からの課題である読解力を除けば、日本の子どもの学力は上位に
位置しており、新指導要領のもとで、小・中学生の学力が目に見えて低下したのかは疑問、
との指摘は現場でも根強くあった。
【ことば】ゆとり教育 現行の新学習指導要領は02年度から完全実施され、小中学校に
学校完全5日制と総合学習が導入された。文科省は総合学習を週2〜4時間程度設定する
よう各校に求め、週休2日完全実施と合わせ、学習内容を削減した。授業時間数は年間15%
前後減り、教育界や産業界などからゆとり教育での学力低下の懸念が強まった。昨年末
公表された二つの国際学力調査で指摘された学力低下を受け、中山文科相は今年1月、
学習指導要領を見直す考えを表明。中央教育審議会は今秋までに基本的な方向性を提言
するが、総合学習削減や基本教科の授業時間復活などが焦点になるとみられる。
【ことば】PISAとTIMSS PISA(学習到達度調査)は経済協力開発機構(OECD)が高1を
対象に知識の応用力を測る狙いで、TIMSS(国際数学・理科教育調査)は「国際教育到達度
評価学会」(IEA)が小4と中2の理系科目の力を測る狙いでそれぞれ行う。03年実施の両調査
(昨年12月公表)で、日本はPISA「文章やグラフの読解力」で41カ国・地域中14位(前回8位)。
TIMSSの小4理科が3位(同2位)、中2数学は前回と同じ5位ながら570点(前回579点)と
点数が下がった。
(毎日新聞) - 4月23日8時31分更新
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