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「民社」系スレッド

48K・MURASAME:2004/02/12(木) 23:35
>>47 鳥山さん
>自民党の支持者数と、労働人口に占める一次産業の比率は、
>きちんと対比していますね。
それがそうでもないのです。
確かに60年代まではその通りですが、70年代以降は一次産業の減少は続いているのに
自民の絶対得票率は下げ止まっています。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2000/kihon2/00/03.htm

そこで石川氏は、自民支持の減少を一次産業そのものではなく、地方から都市への
人口移動を原因に推測しています。

五五年体制下の保守党は事実上、党組織を持っていなかった。個々の候補の
後援会のだけが存在した。地方で後援会と結びついて自民候補に投票していても、
都会に出てしまうと引っ越し先の自民候補後援会に入り直すことはまず無い。
つまり、党として一体化していないからである。そうすると、根無し草になった
地方から出てきた人は都市部で地盤を持つ公明、共産の選挙運動を受け
くら替えするか、常時棄権に回ることが少なからずあった。そのようにして、
保守票とカウントされる絶対数は高度成長に伴って減り続けた。

70年代以降になると、一次産業の減少は止まらなかったが、製造業の増加が止まり、
三次産業や建設業の就労者の増加が目立つようになった。
 大都会や工業地帯に出て行かなくとも、旧農村の通勤圏に商店や土木建築業などの
働く場所が何とかできた。それは、自民党地方議員が公共事業などを地方に
もたらした成果でもあった。地方から都市への人口流出に歯止めを掛けたことで、
職業を変えても自民支持にとどまるようになった。総保守の直線的下降は、
こうした政治的でない、経済的・社会的構造変動のもたらした「引っ越し」に
よるものであったと説明できる。
(『戦後政治史』209〜210頁より引用者の責任で要約)


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