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「民社」系スレッド

40K・MURASAME:2004/02/12(木) 01:06
 一部のマスコミはそれを「米国の野心」と先手を打って非難するのは
「やっかみ」である。もちろん一国の政治体制の維持は、他国の干渉すべき
事では決してない。たとえイラクの隣国(シリア、イラン)であっても。その点、
米国は主権にかかわる干渉をして、帝国主義の汚名を受けるが如き愚策を、
やってはいけない。

 近年米国の主導の下で、グローバリズムが先進国にとって、常識となって
いる。しかし各国の国家の壁は、容易に消去されるものではない。むしろ強固な
国民の住む「祖国」という壁があって、その土台の上でのグローバリズムで
なくてはならない。

祖国と満州

 日本人は初めて、「異国の地」に渡り新天地を求め、満州に移り住んだ。

 「狭い内地で暮らすより、胸のすくよな大平野」と、当時の日本人の若者達は
大声で鍬を担いで合唱し行進した、満蒙開拓義勇兵の内原訓練所があった。
青春の一刻を、訓練所の日輪兵舎へ私も体験入所した、やがて希望に燃えた
同年代の若者約百万人が勇んで満州に移った。

 建国の当初、「在満日本人三十万人は、裸一貫となって諸民族の間に伍し、
満州国成立と同時に治外法権などの特権は撤廃し、日本人の特権を保護する
ことは、日本人の優越を助長し、他民族との不和を助長し、且つ日本人を堕落に
みちびく」と、戒めたのは、満州建国の父と呼ばれた石原莞爾であった。
時を同じくして大陸各地から、毎年百万を数える人々が押し寄せ、三千万の民衆
で出発した満州帝国は年々発展し、終戦の年には一大帝国を形成した。

 この新天地が、日本の敗戦によって、一大修羅場と化してしまった。満州国の
崩壊と共に、百数十万の民間の日本人が大陸に遺棄された。その人々は、ソ連軍の
侵攻に賤しめられ、中国・国民党の卑しい脅迫に晒され、次いで国民党を追って、
内戦に勝利し、占領した八路軍(共産党軍)の人民裁判に怯えた日々。

 それが、希望に充ちた若き日の開拓団員の、祖国を離れて遭遇した運命であった。

 過日、私の友人から突然『赤い夕陽よ』(鳥影社)の一冊の書が届いた。曠野に落ちる
赤い夕陽、万斛の涙をのみ、危機を危く、くぐり抜け、或いは、かの地の土と化した
同胞の悲劇を綴った、その手記を読んで私は思わず涙した。

 私も同じ運命に遭ったかもしれない。早速、私は送り主に、一文を送り、その中に
「戦友」の歌詞の一節を添えた。

ここは御国の何百里離れて遠き満州の 赤い夕陽に照らされて…
思いもよらず吾一人、不思議に命永らえて 赤い夕陽の満州に、友の塚穴掘ろおとは…

(続く)


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