熱田神宮
名古屋市熱田区にある神社。三種の神器のひとつ草薙剣を神体とする熱田大神をまつり、相殿(あいどの)にヤマトタケルノミコト(日本武尊)など、神剣に関係する5柱をまつる。ヤマトタケルノミコトが東征の際、伊勢神宮にあった神剣をヤマトヒメノミコト(倭姫命)からさずけられた。ヤマトタケルノミコトは東征の帰途、尾張の国造の娘ミヤズヒメノミコト(宮簀媛命)を妃にし、ヒメに剣をあずけて伊吹山の賊を退治にむかい、そのまま病死する。そこで、ミヤズヒメノミコトが社殿をたてて草薙剣をまつったのが起源という。
もとは尾張氏が神職を世襲していたが、平安末期からは藤原氏が大宮司をつとめる。源頼朝の母は、熱田大宮司の藤原季範の娘であった。創建以来、古代〜中世を通じて朝廷や幕府の崇敬があつく、織田信長、徳川家康なども社殿の修復をおこなっているが、江戸時代には尾張藩が修復にあたった。1893年(明治26)の社殿改造の際、それまでの尾張造という様式から、伊勢神宮と同じ神明造にあらためられた。
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