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ネット・ウヨサヨ論
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:
「法(経典)」と「王権」@鎌やん
:2002/06/28(金) 22:07
3;「王権」の正当性
3−1;
欧州の「王権」は、原初部族社会での族長の正当性同様、「血筋」で正当性を担保していた。
「血筋による正当性」と、「キリスト教聖典による正当性」は微妙な矛盾を抱えている。
キリスト教世界では、世俗世界の王である皇帝と、内面世界の王である教皇と
いうかたちで、この矛盾・対立を避けようとした。
「血筋による正当性」である「王権」は、経典伝承者(教皇)を武力で庇護することで、
経典伝承者から「経典による正当性」を与えられる、という関係になる。
経典伝承者を「経典」が正当化しているか否かを問題としたのが、「宗教改革」である。
3−2;
中華王朝は、王朝交替を、「天命」という言葉で正当化した。
中華王国も、その原初においては「血筋」で王権を正当化していた。
殷周革命を、孟子は「徳を失った王は、徳のある王によって、とって代わられる」と
正当化した。
以後、中華王朝交替のたび、王朝交替は「天命」によって正当化される、として
「血筋を超える王権の正当性」が主張された。
王権を支える官僚集団は「血筋」により選別されるのではなく、「能力」(試験結果)に
よって選別される「科挙」制度が宋代以降整備した。
3−3;
大航海時代は中国明代後期にあたる。「科挙」による官僚制度と、「血筋を越える
王権の正当性」思想が、欧州へ伝わった。
当時、欧州の、あまり大きくない官僚制度は、貴族という「血筋」に正当性を求めていた。
「血筋を越える王権の正当性」は、ギリシャ民主制という伝説と独特の結合をし、
「近代民主制」という新たな正当性の源泉を欧州社会にもたらした。
新たな「経典」としての「憲法」が作られ、「民主制」から選ばれた王権は「憲法」に
よって制約される、という形式が成立した。
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