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信濃藩家中見聞 其の壱
7
:
太ちゃん★
:2017/03/01(水) 15:38:09
http://6027.teacup.com/situation/bbs/60474
其の六
頼綱「最近、赤門や福沢塾あたりで、塾生たちの放銃な振る舞いが世間を騒がせておるであろう」
勃樹「ええ、存じております。なんでもおなごを酔わした挙句、手籠めにするという卑劣な事件ですな」
頼綱「憶えはないか」
勃樹「は?」
頼綱「憶えはないかと申しておるのじゃ」
勃樹「いったいなんのことで?」
頼綱「み・な・よ・く・い・く」
勃樹「どこへですか?」
頼綱「ええい、まどろっこしい奴じゃのう。三七四九一九じゃ!」
勃樹「三七四、、、、 ああっ!、何故貴殿がそれを、、、」
頼綱「たわけ、当時オヌシと同座した者が全て下呂しておるのじゃ」
勃樹「なんと、あ奴らのいったい誰が?、、、」
頼綱「おぬし、同座の三人を差し置いて独り占めしたそうではないか」
勃樹「・・・・・」
頼綱「そのようなセコイことをするから話が漏れるのじゃ」
勃樹「・・・・」
頼綱「若気の至りとはいえ、居酒屋で知り合うたおなごをかどわかすとはのう、、、まさか赤門の鬼畜の先駆けがお主とは、、、」
勃樹「・・・(そういうアンタだって、契りを結んだ支那飯屋の女給を捨てて、出世のため殿ご推奨の妻を娶ったものの、妻に愛想尽かされ、コキュに。えばったこと言えるものか)」
頼綱「何か?」
勃樹「あ、いやいや」
頼綱「まあよい、ともかく同座の者どもには口封じをしておいたから安心せい。問題は二十歳の隠居だ」
勃樹「隠居? 二十歳の隠居といえば宿敵大石藩との激戦に功労がありながら、忍び衆や近衛兵に嫌われて城中を追い出された男ですな」
頼綱「さようじゃ。かつて奴は大石藩主の致命的犯罪の証拠をつかみ、ワシのところに持ってきたのじゃが、忍びの芳典に使い道を任せたところ、デタラメなことをしおって、かえってこちらが訴えられるハメに、、、」
勃樹「あーそれで、『極上の大トロ届けたのに、ホーテンが辛子付けにするは、砂糖かけるはで、食えないものにされた』と騒いでおったのですね」
頼綱「そうじゃ。その上、芳典の手の者が隠居の奥をセカンドレイプするようなことまでやりおって。てなわけで、完全にこっちが悪いんじゃが、、、隠居め『武士道に反する所行、殿の教えに反する』などとと騒ぎ立ておって、、、」
勃樹「口を開けば『殿が、殿が』と正義漢ぶって、虫の好かない奴ですわ」
頼綱「その隠居が、どこぞよりそちの次期当主の計画を聞きつけて、反対運動を焚きつけておるのだ。当然、三七四九一九も語られておるようじゃ」
勃樹「あ奴めー」
頼綱「ほっとけば被害はオヌシだけではない。奴め、三位一体で仕掛けた『天鼓』事件や我ら法務庵の裏事情、矢野明電の守との和解裏工作までもかぎつけておるようじゃ」
勃樹「捨て置けませぬな」
頼綱「あ奴は金や権威では動かん厄介な男じゃ。そこでだ、奉行所を動かして何とか入牢せしめ、口を封じようと考えておる」
勃樹「幕府の閣僚や町奉行所の長官らを掌にされている大目付の頼綱さまが動いて下されば鬼に金棒ですな」
頼綱「うむ、同時に評定役にも申しつけて藩外追放の算段も進めておる」
勃樹「さすがは頼綱どの、抜け目はありませぬなー」
(つづく)
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