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FreeBSD詳解 2nd edition
1
:
karino2
:2015/07/14(火) 12:51:23
The Design and Implementation of the FreeBSD Operating System (2nd Edition)
が正式名称だが、タイトルが長すぎると言われたので旧版の和訳のタイトルから適当に借用。
FreeBSDのカーネルの解説本。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0321968972/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=0321968972&linkCode=as2&tag=karino2-22
作者はFreeBSDのカーネル開発者とプロトコルスタック開発者らしい。
日本語では「BSDカーネルの設計と実装―FreeBSD詳解」という名前で出ているが、少し古いので原書をKindleで購入した。
日本語版は悪魔本と呼ばれているが、この版は表紙の悪魔の絵は控えめ。
本書は分かりやすく全体が解説されている、という本では無く、個々の要素の詳細がコンテキストの解説無く紹介されている。
全くOSを知らない人が読むと個々の機能がなんの為に存在しているのか分からない所も出て来る。
例えばスラブアロケータの説明はあるが、何故、どこでスラブアロケータが使われているか、の解説は無い。
一方でその分、個々の要素は詳しいし、また選択されたデザインの背景の解説がある。
他の代替案と比べて何故それが選ばれたのか、という解説が、他の代替案の説明と共にあるので、コードを読むだけよりももっとカーネルに詳しくなれる。
カーネルの基本的な概要は理解している人が、実際の問題に詳しくなるのに良い。
構成として、前半に出て来る物は軽く解説しておいて、後半に必要になる都度詳細度を増す形になっているので、最初の数章は概要だけで物足りなく感じるかもしれない。
でもそのまま読み進めていくと、随分と詳細な解説に進んでくれる。
2
:
karino2
:2015/07/14(火) 13:04:18
ブログに書いた感想を転載。
Design and Implementation of the FreeBSD Operating System (2/e)を読み始める
ttp://karino2.livejournal.com/351940.html
FreeBSD本、3章Kernel Services読み終わり
ttp://karino2.livejournal.com/352867.html
3
:
karino2
:2015/07/14(火) 13:05:14
感想続き。
4章読み終わり (Process Management)
http://karino2.livejournal.com/354943.html
6章のメモリーマネージメント読み終わり
http://karino2.livejournal.com/356141.html
7章のファイルシステムの概要、読み終わり
http://karino2.livejournal.com/357446.html
8章読み終わり (Devices)
http://karino2.livejournal.com/359115.html
4
:
karino2
:2015/07/14(火) 16:47:07
9章のThe Fast Filesystemはi-nodeの途中くらいまで読んで飛ばす事に。
10章のZFSはintroductionだけ読んで飛ばす。
11章のNFSは完全にスキップ。
ファイルシステム回りは今回はそんなには興味無かったので。
ネーミングサービスくらいまでは読んでも良かったのだが、途中で詰まらなくなったので飛ばしてしまった。
で、今は12章のIPCを読んでいる。
現在mbufの解説とか。
今回カーネルの本を読み始めたそもそものきっかけは、Androidのinitの中にローカル向けのソケットのディスクリプタをずっと保持し続ける例が幾つかあって、ローカル向けのソケットの中身がいまいちイメージ出来なかったから、というのがあった。
そんな訳で12章のIPCは割と真面目に読むつもり。
ただプロトコルスタック自体にはあまり関心が無いので、たぶん途中までの予定。
これが終わったら、最後に15章のinit追う所読んで終わりかな。
5
:
karino2
:2015/07/15(水) 16:51:14
12章は12.8くらいまで真面目に読んだが、飽きてきたので12.9くらいから飛ばし始める。
12.11も最初の方だけ読んだ後になんとなく飛ばす。
以上はだいたい
- Socket to protocol interface
- Protocol to protocol interface
- Protocol to network interface
に相当。
6
:
karino2
:2015/07/15(水) 17:04:44
12章読み終わり。
ソケットの話。
個人的にはローカルマシン内のソケットの具体的な実装が知りたかったが、その辺の話は無さそう。
ソケットがどんな物か、についての理解は大分深まった。
もうこんなもんで十分かなぁ。
という事で最後に15章のinit回り読んで終わりにします!
7
:
karino2
:2015/07/17(金) 14:27:51
次は15章を読む事に。
bootstrapとかinitまわりの話、sysctlなど。
Kernelサービスはたくさんあるので、名前だけ見て興味を持った物だけ読んだ。
ブートストラップまわりは自分は随分詳しくなってるなぁ、と感慨深くなった。
学生の頃カーネルの本読んでこの辺良く分からないなぁ、とか思ってたのを思い出す。
15章でこの本は終わり。という事で読み終わったヽ(´ー`)ノ
序盤はなかなか概要みたいなのばかりで本題に入らない気がしたし、途中はなかなか進まなくて辛いなぁ、とも思ったが、読み終わってみると随分としっかりとした理解というか基礎が身に付いた気がした。
もともとAndroidアプリを開発するにあたり下の方も分かってる方が良いな、と思って読んでた程度の自分としては、ここまで詳しい本じゃなくても良かったな、という気はする。
自分が知りたいレベルよりは大分詳しかった。
ただ、逆に言えば十分に詳しかった。もっとしっかり学ぼう、という気はしない。これだけ学べば十分だろう。
Linuxの本じゃなくて良かったのか?というと、別に良かった気がする。
ディストリビューションごととかにいろいろ違うLinuxよりは、FreeBSDの方がここまでの経緯や現状を学ぶのが楽なので、入門としてはこれで良いと思った。どうせAndroidは別物なのだから。
要素技術の解説ばかりでそれの使われる文脈的な解説が足りない、と思ってたし、実際足りないと思うけれど、読み終わって見ると割としっかり全容を把握出来た気もする。
ある程度OSの基礎を知ってる前提なら、こんなもんでもいいのかもしれない。
最近のFreeBSDの事は全然知らなかったので、読み物としても悪くなかった。
総評としては、欠点は多くとも他に代りの無い、しっかりと詳細の扱われた良い本だと思う。
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