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【破ァッ!!】寺生まれのTさんスレ

1名無しさん:2015/03/02(月) 17:10:29 ID:/sxxuDok
寺生まれのTさんのスレッドです。
ちかとものコメ欄に書き込んでいただくのも嬉しいのですが、1レス800字縛りとかもありますし、可読性がよろしくないので、こちらも使ってみてください!

478伊邪那岐10:2015/04/17(金) 19:56:26 ID:fGkoUhTc
両手を広げると、イザナミを引き寄せた。

「なっ!?」
黄泉の神が驚愕の表情を浮かべる。

「イザナギッ!?」
イザナミはビクッと身を震わせる。

「イザナミ。愛する妻よ。
 いいんだ。姿形なんて。
 黄泉竈食によって、どんな姿になったとしても……イザナミに変わりはないじゃないか!」

イザナミの牙が夫から離れる。
イザナギは肩に手を添えたまま、妻を真っ直ぐに見つめる。

信じられない面持ちのイザナミ。
「あなた……」
夫は優しく微笑む。
「大丈夫。俺たちならまたやっていけるさ」
「……ホントに? こんな……こんな私でいいの?」
「こんなってなんだよ。もちろんさ!」

「きぃさぁまぁらぁ」
その時、黄泉の国の神が怒りの唸り声をあげる。

「何を儂の前でくだらない話をしておるか!」
イザナミを妻に迎えるはずの算段が狂いそうな神は怒りに身を震わせる。

「貴様! 本当に目がついておるのか!? そのかつて妻だった女の姿が見えているのか?」
「なに言ってんだ。当たり前だろ。こんなもんちょっと派手なイメチェンみたいなもんじゃねぇか」
「あなた……」
イザナミがウットリとする。腐乱した顔面ではあるが。

「うぬら〜。そんなことは許さんぞ! もうイザナミは儂のもんじゃ! イザナミ! こっちへ来んか!」
黄泉の神はイザナミに向かって手を翳す。

「うぅ」
イザナミの体が黄泉の神に引っ張られる。
「あなたっ! 体が! 体が言うことを効かないの!!」
イザナミが夫に向かって助けを求める。

「大丈夫だ。そんなくだらない戒めは……。
 この俺が打ち破ってやる!」
イザナギはもう一度強くイザナミを抱き寄せる。

「ほう、黄泉の戒めをのぉ。して……どうする気じゃ?」
「決まってんだろ! イザナミを縛ってる大元をぶち壊しちまうのよ!」
「ふん。挑んでくるか」
「おおよ! あんたをぶっ倒してイザナミはこの俺が連れ戻す!!」
「ホッホッホッ、生意気を言いおって、この若造が!
こっちこそ貴様を殺して、イザナミは儂が娶ってやるわ!」

「イザナミはやらん!」
「貴様の死体は黄泉より更に深いところまで沈めてやろうぞ!」

「うるせぇ、いくぜ!」
イザナギは十握剣を構えると、猛然と黄泉の神に走りかかる!

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「そんななまくら刀で儂が切れると思うな! ふんっ!」

黄泉の神が気合を入れると、体中から濃い紫の霧が吹き出す。
紫の霧はまるで生き物のように蠢いて、黄泉の神の体を覆っていく。

それにも構わず、イザナギは十握剣を振り下ろす。


ボヒュッ……。

手応えが……ない。
黄泉の神もまるでダメージを受けていないようだ。

「くそっ。もう一度だ!」
イザナギはより一層大きく振りかぶると、剣を再び黄泉の神を目掛けて叩きつける!


ボヒュー……。

「クックックッ。何度やっても同じよ。始まりの神の一人である儂にそんな攻撃が効くわけがなかろう」

「ハァハァハァ」
幾度も幾度も剣を無為に振り回したイザナギは肩で息をする。
「どうした? もう終わりか?」
十握剣も紫の霧の効果か、既にすっかりと黒く変色してしまっている。

「ハァハァハァ」
「ふん、もう答えることも出来ぬか。
 まぁ生者が儂のそばでそれだけ動けただけでも大したものよ。
 では……。消えてもらうとするか!」
「あぁ、あなたーーーー!」

479伊邪那岐11:2015/04/17(金) 19:56:53 ID:fGkoUhTc
「……。」
イザナギはその時、結婚の宴の時の天上の神の言葉を思い出していた。

「国造りも難なくやってのけて……。お前のような者がこれからの世界を引っ張っていくのかも知れんのぉ」

天上の神も認めるイザナギの力。
「そうだ! これからの世界は俺が! 俺とイザナミが導いていく!!」

「何をぶつぶつと言っておる! さぁこれで終いじゃ!!」
黄泉の神の翳した両の手から邪悪な黒い波動が放たれる。

イザナギは変色した十握剣を手放すと、片手を突き出した。
「ホッホッ、なんじゃ? 儂の闇の波動を受け止めるのか? 面白いやってみよ!」

バシュウウウウ

闇の波動とイザナギの掌が接触する!
「うおおおおおお」
イザナギは気合いを込める。

イザナギの体が青白く発光していく!
「うおおおおおおおおおお」

青白い光はより強く輝き出す!
「うぉぉぉりゃぁぁぁっ」
再びイザナギが気合いを込めると、黄泉の神の放った闇の波動は四方に拡散し、静かに消えていった。


「な、なんじゃと!」
「あなたっ!」

「これが、俺の力。これが……力の解放か!」
全身が青白い光弾と化したイザナギが黄泉の神に向き直る。

「黄泉の神よ……。もう終わりにしよう。
 今までこの閉じた世界で好き勝手やってきたお前も……これで終わりだ!」
「そんなことはさせん!
 まだ儂の力はこんなものではないわ!」
そう言うと黄泉の神はそこら中の餓鬼や黄泉醜女をもしゃもしゃと喰い始める。
みるみるうちにその体が膨張していく!

「ガッハッハッ。それでは真の儂の力を見ていただくとしよう。
 消え失せろ! 小者が!!」

「真の力を見せるのは俺も同じさ!
 さあ、行くぜ! 黒豚神様よ!」

イザナギが纏っていた青白い波動もどんどん膨張していく。
餓鬼も黄泉醜女も、イザナミまでも青白い波動に飲まれ、部屋中に浸潤していく!

バチバチバチッ!!

やがて部屋の中心で、イザナギと黄泉の神の気がぶつかり合う。

「決着だな!!」
「さあ来るがよい!!」

両者同時に飛び掛かる。

バシュッ!!
張り裂けそうなほどに膨張したお互いの気が、そこら中で爆発を起こす!

刹那。

より大きな爆発が起こり……、部屋は青白い光で満たされた!!

「なにぃぃぃぃ!!」
「これで最後だ!
 破ァァァァァァァァァァッ!」

イザナギが突き出した拳から、青白い光弾が矢となって射出され、深々と黄泉の神の胸に突き刺さるっ!

「ぐはぁああああああああ」
断末魔の叫びをあげる黄泉の神。

「ま……ま、まさか。儂がこんな……名も無き若造に……」
強い光りに照らされ明るい広場で見る煉獄の王は……、嗄れた老人のようだった。

「最後に……貴様の名を……、儂を打ち倒した若者の名をもう一度……」
イザナギが黄泉の神に歩み寄る。
「俺はイザナギ。最高の妻を娶る『高天原のイザナギ』だっ!!」

「た……たかまが……はらの……い……ざな……」

黄泉の神のか細い声はやがて消えてゆき、後には煤けたような砂山だけが残った。

480伊邪那岐 ラスト:2015/04/17(金) 19:57:20 ID:fGkoUhTc
「はっ!?」
イザナギは慌てて振り返る。
「イザナミっ!?どこだっ、大丈夫か!」

イザナギはうずくまっている妻のもとに走り寄る。
どうやら気を失っているようだ。
腐乱した肉体が崩れ落ちないよう注意して抱き起こそうとする……その時!

「お前!!」
「っ……。あ……あなた」
目覚めたイザナミが顔を上げる。
「どうして!? すっかり元の綺麗な顔になってるぞ!」
「え!?」

イザナミは懐から円鏡を取り出す。
そこに映しだされていたのは……。
若く、張りのある美しい生前のイザナミの姿だった。

イザナミは自分の体中を確認する。
そこには腐乱している部位は全くない。
見回すと、ついさっきまで餓鬼や黄泉醜女だった者達も生前の姿を取り戻していた。

「あなたっ! あなたのお陰でわたしは……」
イザナミは感涙の涙を流す。
「イザナミっ! 俺も嬉しいよ、綺麗になって!」
意地悪に泣き顔を作って、イザナミは夫を見つめる。
「綺麗になって嬉しい? やっぱり腐乱した私も愛すなんて嘘だったのね……。シクシク」
「違う! 違うよ、イザナミ!
 腐乱しててもなんでももちろん会えただけで嬉しかったさ、でも、ほら、あれだよ、」
慌ててどもってしまうイザナギ。
そんな夫の姿を見てイザナミは舌を出してお茶目に笑う。
「う・そ・よ、あなた。本当にありがとう」
「なんだよー、脅かすなよー」
イザナギは額の汗を腕で拭う。

「それにしてもあなたが『高天原』を名乗るなんてね」
照れくさそうにイザナギが笑う。
「あの『気』の出し方に気づいた時に、天上のおっさんを思い出していたもんでな」

「でも、どうしてこの姿に戻れたのかしら。それも部屋中みんな」
「黄泉の神が居なくなっちまったからじゃねぇのか?」
「いいえ、そんなはずないわ。それじゃ生者で溢れかえってしまうもの。それに肉体の遡及なんて聞いたことがないわ」

その時階下から騒がしい音が聞こえてきた。

「何事じゃあ」
武装した餓鬼隊長たちが登って来る。
その姿はやはり異臭を放つ、冥界の者そのものであった。

「貴様らぁ!黄泉様をどうしたー!?」
肩をいからせてイザナギ達を恫喝する。

「そうか、黄泉の神の在り無しではなく、きっとあなたの力が原因なのね」
「俺の力?」
「そう。あなた剣を置いた後、青白い光を操り始めたでしょう」
「あれは、操っていたわけじゃないけどな」
「とにかくあなたからあの光は放出してたわよね。
 あの光を浴びたものが生者の力を回復させることができてるんじゃないかしら?」
「そうか、なるほど。だからこの部屋にいた者達は……」

「貴様ぁ!聞いておるのかぁ!!」
恫喝を無視された形になっている餓鬼隊長は、腐った顔を真っ黒にして怒鳴り上げる。

「よし! じゃあ五月蠅いあいつも戻してやるか。
 破ァッ!」
イザナギは掌を餓鬼隊長に向けると、青白い光弾を放つ!

「ウギャアアアア」
悲鳴とともに餓鬼隊長は消散した。

「ありゃ!? 消えちまったぞ」
「なるほど。あなたに敵意を向けてる相手には回復の力は働かないみたいね。それどころか致命的な攻撃になる、と」
イザナミはもう一度部屋を見回すと、元いた餓鬼や黄泉醜女の数よりも生者たちの人数は少なくなっているようだった。
「この部屋にいた餓鬼たちも、あなたを攻撃しようとしていた者は、黄泉の神と一緒に消え去ったみたいね」
「そうか、そうじゃなきゃ黄泉のおっさんも倒せねぇもんな」

階下はますます騒がしくなっていく。
「よし! 黄泉のおっさんも居なくなってイザナミも戻ってきたとなれば長居は無用だ! 下が溢れかえっちまう前に脱出するぜ!」
「はい! あなた!」
イザナギは大声で部屋中の生者に呼びかける。
「この部屋の生きてる者よ! 今からこの黄泉の底から脱出するっ!
 俺が露払いをする。遅れずに着いて来いよっ!」

そう告げるやいなや、再び青白い闘気を纏って、階段を飛ぶように降りていく!
イザナミもそれに続く。

「破ァァァァッ!」
襲いかかる魔物たちを、いとも容易く消滅させながら、イザナギとイザナミは手と手を取り合って暗いトンネルを登っていくのだった。

481寺生まれの名無しさん:2015/04/17(金) 20:05:03 ID:PubAZL0w
>>467
霊感関係ないTさんかっこいい!!!

482☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/17(金) 23:35:15 ID:RowInmhw
>>480
ありがとぉぉぉ!!ございます
凄くすっきりしました
ちょっと少年漫画チックなのがまた良い!


そして自分はちゃんと気がついたぜ
これは「高天原(Takamagahara)のTさん」だろう!

てことは…Tさんは伊弉諾尊の生まれ変わり…?

483寺生まれの名無しさん:2015/04/18(土) 00:17:03 ID:FE4sKfws
最近、Tさんの外見イメージがジョジョ2部のジョセフになってきた

484寺生まれの名無しさん:2015/04/18(土) 01:18:02 ID:2SqcQSQo
>>482
そうなんです!
むりやりだけどいいTがなくて高天原にしました!

485寺生まれの名無しさん:2015/04/18(土) 17:28:18 ID:rAgc12Ag
自転車に乗ってて体験した話。

自分の向かいから走ってくる自転車がいるとさ、
お互い道の譲り合いでフラフラして大変になることってあるよね。

俺は気づいたらなるべく早く端に寄ってやり過ごしてて、あの日も30m位先に自転車が走ってるのを見つけて道の端に寄せながら走ってた。
そしたら向こうも同じ側にわざわざ寄っていくんだよ。
仕方ないから今度は反対側に避けたんだけど、またすぐ同じ側に寄せてこられてさ、ちょっと焦った。
ボーッとしながら走ってたから、相手をちゃんと見て避けなきゃヤバい、と。

でもそこで気づいたんだけど、相手の自転車との距離が変わってないの。
あれ?と思ってよく見てみると、向こうの自転車と自分、進行方向が同じだったんだよ。
普通はそこで安心するんだろうけど、それに気づいたらもう俺はパニックになった。

だってそいつこっちに顔が向いてんだよ。
黒のだぼっとしたワンピースを着てて、確かにこちら側に顔がある。
夕方の光の加減のせいか顔の表情ははっきり見えないんだけど、確かに顔なんだ。
帽子でもお面でもない。

なのにそいつは自分の前方を同じ方向へと走ってるんだ。

よく見て確かめると自転車の向きは普通で、体は正直どっち向いてるのか分からなかった。
黒のワンピースの裾が足までかかってんだよ。

でもそん時気付いたんだ。
なんでこいつは俺が避ける度にすぐ同じ方向に動くんだ?
やっぱりこっちを完全に認識してんだろ!?

もう訳がわからなくなって、でもヤバいってことは感じてたからとっさに曲がって横道にそれたの。
それからは後ろは振り返らずにかなり回り道した。

それで、さあもう一つ角を曲がれば家だというところで、また前方に自転車が見えた。
嫌な予感はしてたんだけどやっぱりあの黒いワンピースの自転車だった。

違ったのは、今度はこっちとの距離が詰まってきてる。
というか全速力でこっちに向かってきてる!

あ、俺死んだ。と思っちゃてさ。もう足も動かなかった。
目を閉じることも忘れちゃって、ただそいつのにやけた顔を見てたよ。
そんで、もう自転車がぶつかる! って時にあいつの自転車が思いっきり横へ弾き飛んだんだ。

「もう大丈夫だ」

声の方向を見るとそこにいたのはガードマンの格好をしたTさん!

「ちょっとそこでバイトしてたらウロウロと走るお前らが見えたんでな」
黒いワンピースのあいつは起き上がると同時にTさんに飛びかかっていってた。

「破ァッ!」
Tさんは右手に持ってた誘導灯でぶっ叩くと、黒いワンピースはあっという間に消えていった。
Tさんの青い闘気と、誘導棒のオレンジの光が混ざり合って、とてもキレイだったよ。

それと同時に通りを一本挟んだ国道から多くのクラクションが鳴り響いてくる。
「おい、バイトォ! 勝手に持ち場離れるんじゃねぇ!!」
「おっといけねぇ。全く俺がいねぇとこの世は回らねぇみたいだぜ! じゃなっ!」
そう言うとウインクして誘導棒を点滅させながらTさんは颯爽と走り去っていった。

そしたら今度は騒ぎで近所の人が通報でもしたのか、自転車のお巡りさんがやってきてな。
「これ、君の自転車?」
って黒いワンピースのあいつが乗ってた自転車を指さして言うの。
「違います……」
「じゃ、誰の? この辺でもみ合ってるって通報があったんだけど」

一応最初から説明したんだけど、やっぱり信じてくんなくてさ。
結局交番連れてかれて開放されたのが3時間後。

Tさん、いっつもカッコいいけど、去り際が見事なのはこんな理由もあんのかもしれないな、って思いながら帰ったよ。

486寺生まれの名無しさん:2015/04/19(日) 14:25:07 ID:d/oCHll6
振り向いた その後ろの (正面だぁれ?)
暗闇に 爪を立てて (夜を引き裂いた)

雨だれは血のしずくとなって頬を
つたい落ちる
もうどこにも帰る場所が無いなら

この指止まれ 私の指に
その指ごと 連れてってあげる
ひぐらしが鳴く 開かずの森へ
後戻りは もう出来ない

ひとりずつ 消されてゆく (蒼い炎)
暗闇の その向うに (朝はもう来ない)

鏡の中で 蠢き伸ばしてくる無数の手で
破ぁ 誰かをここへ誘う気だったか

鬼さんこちら Tさんのほうへ
どんなに逃げても 滅してあげる
霊感がある 寺生まれから
逃げおおせた 鬼はいない

487( ( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/04/19(日) 15:11:29 ID:yG2LpQRc
>>469
日本神話の神様たちがたくさん出てきましたね。
Tさんどうやって出てくると思ったら、イザナギが破ァ!したので驚きました(笑)
流石に神話の神々の中にTさん出せないですよね(笑)

488寺生まれの名無しさん:2015/04/19(日) 17:03:43 ID:1kQ4Tnas
良く行くのコンビニのすぐ側に小学校がある
小学校が嫌いなので、いつもは遠回りしていたが、夜も遅くだからと小学校前を通ってしまった
暗い校庭が見えたんだが、黒い影がブランコに乗ってるのが見えて、不審者かもと歩みを止めてしまった

黒い塊みたいな影はぬるって感じで動いて、ブランコ、ウンテイ、ジャングルジム、鉄棒、登り棒、滑り台に纏わり付いてから、大きな鉄棒……バスケットゴールに

ヤバいと思って走り出した背後から「見てたでしょ?」という男の声が聞こえた

慌てて近くのコンビニに駆け込んだけど、怖くて仕方なかった

小学校が大嫌いなのは、実は昔首吊りの第一発見者になってしまったことがあってからなんだ
早朝正門の向こうに人影を見たんだけど、用務員だと思って見てたんだけど、他の人が来て、一緒に見に行ったら首吊りだった
その自殺者なんだけど、全部の遊具で遊んだらしく、暫く黄色いテープで遊具は使えなくされてた

で、コンビニで少し気持ちを落ち着けて周りを見ながらゆっくり店を出た
今度は小学校を通らない道で、遠回りして帰ろうと思った時だった

「なに買ったの?」
また背後でさっきの男の声が!

恐る恐る振り向いてみるとなんか袈裟? を来た坊さんみたいな男が立ってた

「さっき小学校にいた人だよね。いつも不法侵入してるわけじゃないんだ。ちょっと好奇心でね」
突然言い訳めいたことを言い始める坊さん。
どうやら幽霊とかではない?

「あの……」
「あ、ごめんごめん。身元も明かさずに。俺は寺生まれのTってもんで……」

寺生まれのTさん。
聞いたことがある。たしかすごく霊感が強いとかいう……。

「じゃ、これ」
そういってTさんは一つのプリンを差し出す。

「黙っててくれよな!」
そう言うと袈裟をなびかせながら夜道に消えていった。

手元に残された一つのプリン。
「なんか……気持ち悪い……」

コンビニのゴミ箱にプリンを捨てて、私も無事に家に帰ることができました。

489寺生まれの名無しさん:2015/04/19(日) 17:06:05 ID:1kQ4Tnas
>>487
いや、伊邪那岐Tさんも良かったけど、神々をのしてく寺生まれのTさんも見てみたい!

490寺生まれの名無しさん:2015/04/20(月) 01:20:20 ID:Qundd2WI
>>488
まさかそのプリン万引k…
なわけないよね!ね!?

491ハイヒールの音:2015/04/20(月) 16:30:42 ID:KujjmUsk
たいした話じゃないけど
姉が体験した話

姉、昔は夜のお仕事のホステスさんで独り暮らしだったんだけど
仕事は夕方から深夜3時くらいに終わって4時に帰宅ってサイクル

んで、ある日いつも通り独りコツコツと誰も居ない夜道を歩いて帰る訳よ
そしたら、ヒール音がどうも二重に聞こえる
変だなー?と思いつつそのまま歩くけどやっぱり二重に聞こえる
両サイドの塀に音が反射してんのかとも思ったけど
いつも反射なんてしないし
何かヒールの音が若干違うし少しリズムも違う気がする

一旦足を止めて後ろ振り向いても誰もいない

足音も一緒に止まる
変なのって思いながら前に向き直ったら
自分の僅か1メートルも無い目の前に
セミロングヘアで赤いスーツとタイトスカートはいた女性が後ろ向きに立ってたらしい

あまりにびっくりして固まってると
「破ァッ!」
って声がして、まるでアニメとか見てるみたいに頭からすうっと消えていき最後に足まで完全に消えたらしい
代わりに今度は不気味に笑う坊主の男が女の立ってた向こう側に立ってて
そこで我に返ってウワアアアッて走ってパニックになってたから
うっかり女性が立ってた付近を走り抜けた
その地点で何かにズルズルって通り抜ける気持ち悪い感触まであったらしい

坊主の男の横を通り過ぎる時、男は
「おいちょっと!俺は怪しいもんじゃ、寺生まれの……」
とか意味分かんないこと言ってたらしいけど、無理向かずに走って逃げてきたって

その後しばらく姉は自宅には帰らず実家から仕事通ってた。

492タヌキ事故:2015/04/20(月) 16:53:13 ID:KujjmUsk
四国から東北まで荷物を運ぶ為にトラック運転中にタヌキを轢いた
暗闇の峠道で見えた瞬間にはもう避けようもない状態だった
休憩によった店先で車体を確認したら特に傷痕もなくてちょっとバンパーの角に汚れがある程度で安心してた

愛知に入って朝になり同乗に運転任せて後ろで仮眠してると何か切羽詰まった緊迫感でガバッと目が覚める事が何度かあった
自分は熟睡タイプで今までにそんな事はなくて、それでも疲れすぎなのかと思って気にもしてなかったんだが卸先に到着してから左腕がジクジクと痛んでアザが出来てる事に気がついた
どこかにぶつけた記憶もなくって、まあ寝てる間に何かに当たったのかなと思ってたんだ

ところが事務所に帰ってからトラックを点検していて気がついた
バンパーと車体部分にタヌキと思われる小さな切断された足があったんだ
多分当たった時に挟まって切断されたんだろうと思った
左の前足かどうかは分からなかったけどやっぱり気になったんで近くの野原に埋めて拝んだ

関係ないとは思うけど、それからしばらくしてその時同乗していた奴の家族で立て続けに不幸があった
自分の方はそれからは特に何もなく平穏無事だと思ってたんだけどついに昨日の夜金縛りにあっちまった

あ、金縛りだ、って思ったときにそのタヌキのことが頭をよぎった
腹の上には4つの小さな足の感触
そりゃあ、生き物を殺しちまったんだから今度は俺が取り殺されても仕方ない
と観念したところで、ふっと、体の自由が戻った
起き上がってみると、部屋に一人の男が立っている

あれは寺生まれのTさん!

「何故すぐ供養してやらなかった」
Tさんは小さく呟く
胸には柔らかく白く光る何かを抱いている
「こいつだって飛び出したのが悪かったとわかっている。それだって手を合わせるぐらいしてやらなきゃ成仏できないだろう」
白い光はタヌキに形作られていく
悲しそうな顔で俺を見ていた
「……っ。すみません」
「さっきは因果応報だと潔く観念しただろう。お前はもともと優しいやつなんだ」
「うっ、うっ」
いつしか俺は涙を流していた
白い光が眩しく輝いていく
「こいつもお前がそう思ってくれただけでもう満足だってよ」
白い光が拡散していく
「これからもその心を忘れずにな。破ァッ!」
青白い光に包まれていく

目が慣れた時にはいつもの暗い部屋だった

それからは俺にも同情していた奴にも、特に不幸は訪れていない

493廃旅館の大女:2015/04/20(月) 17:20:13 ID:KujjmUsk
先輩のお兄さんから聞いた話

そのお兄さん(以下兄)が、友達3人を連れて、計4人で近所にある不気味な建物に肝試しで行ったのよ。
その建物は、昔結構繁盛してた旅館
だったらしいんだ。雨垂れで黒ずんでて、ツタがすごく這ってて、雰囲気からしてヤバかったらしい。
入口はビニールシートで覆われてて、それをどかして入った。
どかしてすぐ目に入ったのが、古びた日本人形だったそうな。一瞬ビビったらしいけど、俄然乗り気になって、館内を探索し始めた。

2階まであったらしいんだけど、2階まで行ってると夜が明けるから行かなかったんだって。
そんな訳で右手にある部屋から探索し始めた。
部屋を何個か見てくうちに、すごい部屋があった。
壁、天井、全て血のような赤色で染まっていたらしい。
流石にこれはガチだwwwヤバいヤバいwwwみたいになったらしいんだけど、ここで逃げたら男じゃないっていって続けたそうな。

そしてもう一個ヤバい部屋を見つけた。
天井から首吊りようの縄が垂れてたんだって。ビビってたら、兄の友達の中には霊感がある人がいて、その人が
「ここはホントにヤバイ。そろそろ引き上げよう。」
って言い出したんだって。だけどそんなのお構いなしで続けたらしい。
右手にある部屋は全部調べ尽くしたから、次は正面にある部屋を調べることにした。

部屋を調べ始める前に、正面廊下をバックに写真を撮ろうって1人が言い出した。
もしかしたら何か写るかもなwww くらいのノリで撮ってみた。
確認してみると、ホントに写ってたんだって。
廊下の奥のほうに、長い黒髪の女が立ってたらしい。
重要なのは、その女の大きさなんだ。
廊下は結構奥まであって、奥のほうに女がいるならすごく小さくなるはずなんだ。
すごく頭のいい友達によると、2メートル以上はあったらしい。

それに気付いた全員が絶句したんだけど、霊感ある人が、
「この写真すぐに消してくれ。さっきの部屋より強く感じる。今すぐ消してくれ。」
って言うからすぐに消したんだって。

結局部屋は全部調べてみたんだけど、特に何もなく、すぐ終わったらしい。
夜明けまで時間が少し余ったから別館に行こうと友達が言い出した。正面廊下を左に曲がると渡り廊下に繋がってて、そこから別館に行けるようになってた。
渡り廊下を歩いて、別館へ行ってみようとした。
だけど、渡り廊下を半分も行かないうちに霊感ある人が立ち止まって真剣な顔して、
「あれ、俺何でこんなとこいるんだ?え?お前らもどうしてここに?」
って言い出した。兄がそいつを抱えて、全員で叫びながらその建物から逃げ出した。

それでもその霊感ある人のおかしな言動は止まらない。
そのうち意味もない言葉を絶叫し始めたらしい。
友達たちもそのまま逃げ出したかったんだけど、見捨てていくわけにもいかずオロオロするばかりだった。

その時背後でバリトンの声がした。
「もう大丈夫だ」

振り返るとそこには寺生まれのTさんが!
すぐさま絶叫している霊感ある人の胸に手を押し当てた。
「破ァッ!」
っと気合いを込めると青白い閃光が走ったようになって、次の瞬間には霊感ある人も共に戻ってたって。
「あれ? おれどうして外に……」
「中途半端に霊感があるのがよくなかったな。悪いものでも受信しちまったようだな」
そういうと廃旅館を見つめるTさん。

「今楽にしてやるぜ」
そう言うと今度は旅館に向かって手を翳すと、
「破ァァァァァァァァァァァッ!」
っとさっきより強い気合いを込めると、手からはどでかい光弾が!

バシュウウウウ

次の瞬間には廃旅館は跡形もなくなってた。
「肝試しもいいが、中には本当によくない場所もある。若気の至りもほどほどにな」
そう言うとどうみても年下の寺生まれのTさんは颯爽と去っていったそうだ。

寺生まれってやっぱり憧れる!
その場にいた全員がそう思ったそうだ。

494寺生まれの名無しさん:2015/04/20(月) 20:32:43 ID:SDlvzbmI
今日はちかともの方の更新はなしか…残念

495庭の死体:2015/04/20(月) 21:02:13 ID:yT.g1wis
あるところにとても仲良い年配の夫婦がいました
とても仲良く近所でも評判でした
でもある日妻が病気で死にました
夫は泣いて、泣いて一晩中泣いたようです。

夫は『妻は焼きたくない。自分の家の庭に埋めよう』そう考え、庭に埋めたそうです
次の日起きたら、妻の死体が横にあります
不思議に思ったのですが、また埋めたそうです

でも次の日、また次の日も埋めたはずの妻の死体が自分の横にあります

さすがに不気味になってきて隠しカメラを庭、リビング、寝室に設置しました

次の日も起きたら妻の死体が横にあります。
隠しカメラを思い出して、何があったのか見たそうです。
そしたら自分が必死に庭から妻を掘り出して、引きずり、寝室に持っていってる姿が映されていました

「未練があっても供養してやらなきゃ可哀想だぜ」
その時背後からそう語るバリトンボイスが。
振り返るとそこには寺生まれのTさんが!

「仲良かったんだな。火葬したくない気持ちもわかるぜ。
だがこのままじゃ、奥さんは成仏できねぇ。それどころかあんたを憑代にして悪霊化しちまうだろう。
奥さんをそうしたいのかい?」

夫は咽び泣きました。
その時初めて奥さんが死んだことを受け入れることができたそうです。

「破はっ。もう大丈夫なようだな。
それじゃ邪魔したぜ!」
そういって居間から出て行くTさん。

夫はTさんに深い感謝の念を抱きながらも受話器を取り上げました。

「もしもし警察ですか? 今うちに不法侵入者が……」

496寺生まれの名無しさん:2015/04/20(月) 21:04:34 ID:yT.g1wis
>>494 更新されてたよ?

497寺生まれの名無しさん:2015/04/20(月) 22:52:27 ID:SDlvzbmI
「Tさんの」更新が無かったって意味で

498☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/20(月) 23:16:46 ID:G.a85GRI
>>492
たぬき…( ノД`)


最近K成分が不足しているな…(カリウムじゃないよ)

499寺生まれの名無しさん:2015/04/20(月) 23:44:20 ID:yT.g1wis
>>497 ああなるほど。カテゴリにないね。

500☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/21(火) 00:53:27 ID:5cibUlvI
500ゲト!!(出来たかな?)

ちかさん>>497だそうですが
どうなされましたか

501寺生まれの名無しさん:2015/04/21(火) 09:40:57 ID:qIKp/m16
>>497
カテゴリにないだけで、更新はされてますよね。

502chikatomo★:2015/04/21(火) 09:59:04 ID:???
>>500
すいません、カテゴリつけ忘れです!
今日の更新までに直しておきます!

503寺生まれの名無しさん:2015/04/21(火) 16:35:57 ID:00aCyH.6
今日と昨日のTさんって、以前の話と重複してない?

504chikatomo★:2015/04/21(火) 17:05:28 ID:???
あれ?してる?

と思って調べたら3.25に「それとも」あった……。
ちょっと見直します。すいません。

505( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/04/22(水) 18:19:03 ID:6rYtA8kI
>>489
いくらTさんでも神話の神々のしてくのは…(笑)

>>495
こうゆうオチ大好きです(笑)

506☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/22(水) 22:12:48 ID:BGaq1lnM
>>489
神のしてったら世界が変わってしまうw


やるならギリシア神話おすすめ
(そういえばギリシア神話にイザナギ・イザナミのような話あるよな)

507マネキン工場:2015/04/23(木) 00:09:08 ID:RrAJe4eE
幼い日、何てことなく通り過ぎた出来事。その記憶。
後になって当時の印象とはまた違う別の意味に気付き、ぞっとする。
そんなことがしばしばある。

例えば。
小学生の頃、通学に使っていた道は一面田圃の田舎道だった。
途中に寂れたマネキン工場があり、あとはそのずっと先に駄菓子屋が一軒。
人家は田圃の向こうに点在するのが見えるだけ。
マネキン工場は既に廃工場だったらしく、人が働いている姿を見た記憶が無い。
封鎖された敷地の隅にはバラバラになったマネキンの残骸が積んであり、
それが金網越しに見える。その様は面白くもあり、不気味でもあった。
工場の敷地を幅が広い側溝が取り囲んでいて、酷い悪臭を放っている。
濁り、ヘドロ状になった水。無造作に捨てられた大量のゴミ。
ある日寄り道をして、いつもは行かない工場の裏手に回ってみた。
側溝の惨い有様は道路側をはるかに上回っている。
そこで、ゴミに混じって半身を浮かせた女性のマネキンを見つけた。
白く整ったその顔立ちは掃き溜めに鶴といった風情。
引き上げて友達連中が集まる溜まり場に持って行けばヒーローになれる、
とは思ったが、水が余りに汚いし場所も遠いので諦めた。
他の奴がヒーローになったら嫌なので、この発見は誰にも教えずじまい。
それからしばらくは、その人形の様子を確認しに行くのが日課となった。
けれど、哀しいことに彼女が日に日に朽ちて行くのが分かる。

数日も経つと白い肌は薄汚れて変色し、見る影も無くなって来た。
やがて、豊かな頭髪は抜け落ちてまばらに。
艶を失った肌は黒くぼこぼこ。鼠に齧られたらしき痕すら見える。
諸行無常。最早すっかり興味を失った。
最後に見た時には、水面を覆い尽くすゴミに埋もれて、
透明度ゼロの汚水に大部分が沈んでしまっていた。
かろうじて水面に覗いた部分も、水を吸って醜く膨らんでいる。
それはもう、ただのゴミだった。

けっこう日が過ぎてからもう一度見に行った。
けれど、もう、彼女の姿はそこには無かった。
やがて小学校を卒業すると、その道を通ることすら無くなった。


高校3年の夏休み。気まぐれに思い出の場所を自転車で回った。
あの場所にも行った。景色は一変している。
田は潰されて住宅が立ち並び、工場跡は駐車場になっている。
マネキンのことを思いだし、感慨に耽る。
ふと気付いた。怖い考え。
プラスチックがあんな朽ち方をするだろうか?
既にグロ画像を多数目にしている自分。
そこで得た知識ゆえに嫌な考えを振り払えなくなった。
あれは人が腐敗して行く過程そのものだったのでは・・・?

それから俺は狂っていった。
まるで昨日見た映像のようにフラッシュバックする。
最近では、街に出れば歩いてる人が、みんなあの膨らんだ姿に見えてくる。

これを振り払うには……もう全部壊すしかない!

そう思って包丁やバット、鎌など、身近な武器になるものを持って家を出た時だった。

508マネキン工場2:2015/04/23(木) 00:09:51 ID:RrAJe4eE
玄関に一人の男が立っていた。
「もう大丈夫だ」
男は低く、優しい声でそう言った。

両手に持った武器を見られた。
壊すならまずこの男から!
俺は右手の鎌を振りかぶった。

「もう、大丈夫だ」
男は慌てる様子もなく、もう一度そう言った。

狂った俺をまっすぐに見据える、その男の眼。
それだけで俺はまるで呪いが解けたように殺意も、破壊の衝動も消え失せていた。
俺は堰を切ったように大声で泣いた。
男は俺が落ち着くまで優しく肩を抱いてくれていた。

改めて男の顔を見た。
もう膨らんだ体には見えなくなっていた。
「どうして……、俺、あんなこと……」
「お前が考えた通りさ。その工場で見たものは」
何故、この男がその事を!?
「そいつ、成仏できなかったんだな。何年もただ彷徨っていたのに、気づいたお前が嬉しくて憑いちまってんな」
「憑いて!?」
「あぁ、お前の後ろに今もいるよ」
「!?」
慌てて後ろを振り返る。もちろん俺にはなにも見えない。いつもの玄関の扉が見えるだけだ。
でも、この男にはなにか俺を信じさせるものがあったんだ。
「ど、ど、どうすれば?」
「今、俺が送るよ」
そういうと男は手を突き出して小さく気合いを込める。

「破ァッ!」
その瞬間青白い閃光が走る!

光を浴びた俺は、まさに憑き物が落ちたように体が軽くなっていた。
「あ、ありがとうございます!」
「礼なんかいいよ。お前も救えて、彷徨ってる奴も送れた。それで十分さ」
そういって男は背を向ける。

だが!
俺を救ってくれた恩人をこのまま帰すわけにはいかない。
「いえ!お待ちください!是非何かお礼を……」
男が立ち止まってくれる。

振り返った男は笑顔を見せながら、
「そうか!? いやぁ〜親父には無償でやれって言われてんだけど、君がそこまで言うなら仕方ないなぁ〜。実はうちの寺には正規の祓い料みたいのもあってね……」
男は懐からメニュー表のようなものを取り出す。
「それによると、このケースはこれ!この下級除霊料金が適用されまして……消費税入れてちょうど42,000円になります!」
男は手を揉みながら、満面の笑みを見せている。
本当にさっきまでと同じ男!?
俺は頭が働かないままサイフを取り出す。
見ると、明らかに足りない……。

「すみません……、ちょっと手持ちが……」
「今いかほどお持ちで?」
サイフから札をすべて取り出す。

壱万円札が2枚と、千円札が6枚。
「あ、それで今回は結構です! 初回ということで勉強させていただきます!」
男は札を受け取ると、素早く領収書に記入しこちらに寄越す。

「いや、今回はいい除霊をさせていただきました!三方丸く収まってみんな幸せ!
ではそういうことで、またご用命がございましたら是非お願いします!」
そう言い残すと男は風のように去っていった。

残された領収書。
『除霊代として』
『(税込)¥26,000-』
『あなたの寺生まれのT』
と記載されていた。

不思議なのは教えていないはずの俺のフルネームがしっかりと記載されていたことだ。
何から何まで手際が良くて寺生まれって凄い、おれは心からそう思った。

509寺生まれの名無しさん:2015/04/23(木) 00:11:42 ID:RrAJe4eE
>>506
Tさん神話編いいね!クトゥルーにも出て欲しい!

510☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/23(木) 01:34:47 ID:90TCBVMw
>>508
Tさん狡い!狡すぎるよ!

にしても、マネキンと人に関する話ってこわいよな
目や髪が落ちた、汚れがとれねぇぇのコピペとか、廃屋の2階でみた変人のコピペとか
人の形を成していて、人らしからぬ動きをするってのが恐怖心を煽るのか?

511☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/23(木) 01:55:25 ID:Iuf9n0Bg
>>506
自己レスだけど

イザナギ・イザナミと似たギリシア神話の話は
オルフェウスと妻・エウリュディケの話でした
あと冥界を出るまで後ろを振り返ってはならないってのが妻を甦らせる条件だそうだ

512寺生まれの名無しさん:2015/04/23(木) 12:33:26 ID:d6KN6upM
Tさん、そんなに金欠なのか・・・

513寺生まれの名無しさん:2015/04/24(金) 03:23:22 ID:Hi4MKMSs
Tさん読むだけで心が洗われる。

514寺生まれの名無しさん:2015/04/24(金) 03:27:45 ID:Hi4MKMSs
Tさんを最初に開発した人、育ててきた皆さん、これだけのための掲示版作ったりやたらTさんに執着してるちかともさん、素晴らしいです!!!
文章見るとちかともさんが結構書いてるんですよね?
管理人さんがどれを書いてるのか教えてほしいです

515☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/24(金) 19:54:56 ID:uHg0iIl2
※Tも良かったけど、こうやって独立した状態で読める、書ける(描ける)のは良いよね

>>514
執着と聞くと
Tさんにストーカーしている風景がうかぶZE

516寺生まれの名無しさん:2015/04/26(日) 14:34:39 ID:9Fx1Z1pM
破ぁ〜

517( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/04/26(日) 18:36:57 ID:gxycm032
>>508
Tさん珍しく除霊代請求した(笑)

518修学旅行の女子の部屋:2015/04/28(火) 00:29:40 ID:b44gnnY.
修学旅行で旅館に泊まった時、友人が女子の部屋に遊びに行こうと言い出した。
俺も同意して、どうせだからこっそり行って驚かせてやろうってことになった。
そしてクラスで一番人気のあった女子のいる部屋に行く事となった。
こっそりドアを開けると(どのように鍵を開けたかは忘れた)恐ろしい光景が。

体育座りで座り込むWさんを円になって囲むようにクラスの女子全員が立っていた。
そして、Wさんに対して「豚」「焼けど野郎」などと罵声を浴びせていた。
さらにクラスで最もかわいかった子が「じゃあ、カツラはずしまーす」と笑いながら言って、Wさんの頭に手を伸ばした。

次の瞬間、Wさんの髪の毛が全部その女の手にあった。

Wさんは頭皮も病気で、髪の毛が生えないためカツラをしていたのだ。
男子は誰もそれを知らなかった。
ショックで何が何だかわからない俺の前で女子はWさんを蹴飛ばしたりカツラをライターであぶったり。
Wさんはかすれた声でうめく。
助けを呼びたくても呼べないのだ。
俺と友人は無性に怖くなって見つからないように逃げ……ようとした時だった。

「そこまでだ!」
静かなバリトンの声が響く。
あれは隣の隣のクラスの寺生まれのTくん!

「嫌な空気を感じて来てみれば……」
突然現れたTくんに女子の罵声が飛ぶ。
「あんた何勝手に女子の部屋に……」
「破ァッ!」
一人の女の子が言い終わる前にTくんが青白い光弾を飛ばす!
ドサッ。
女の子はその場に崩れ落ちた。
他の女子達は口を開けたまま微動だにしない。俺も含めてその場にいた全員が何が起きたか分かっていないようだった。
「性根を直してやるゼ!」
Tくんはそう言うと両手から光弾を飛ばしまくる。
「破ァッ!破ァッ!破ァッ!破ァッ!」
その場にいた女子に全員光弾を浴びせていく。
「きゃああああああ」
女の子の悲鳴がそこかしこからあがる。
「破ァッ!破ァッ!破ァッ!破ァッ!」
それでもTくんは攻撃の手を緩めない。
光弾を浴びた女子は次々と髪の毛が抜け落ちてゆく!

「もう大丈夫だ」
部屋の真ん中でうずくまっていたWさんに近づくと最後の光弾を放ったTくん
「破ァッ!」
すると次の瞬間には可愛いロングツインテール姿のWさんが!
「Tっ……く…ん……」
Tくんを見つめて涙をながすWさん。

「なにやっとるかーーー!」
そこに騒ぎを聞きつけた体育教師コンビがなだれ込んできた。

「Tっ!なんでお前が女子の部屋にいる!? ちょっ!? どういう状況だこれ……」
部屋中に散らばる大量の髪の毛。
坊主頭でうずくまる女子達。

「Tっ、お前ちょっと来い! 話を聞かせてもらうぞっ!」
ごつい教師二人に連行されながらも、Wさんに向かって笑顔でサムズ・アップしながら視界から消えてゆくTくん。

寺生まれって凄い。男子皆が拍手喝采を送った。

519chikatomo★:2015/04/28(火) 00:31:05 ID:???
元ネタは胸糞悪いこれです。



修学旅行で旅館に泊まった時、友人が女子の部屋に遊びに行こうと言い出した。
俺も同意して、どうせだからこっそり行って驚かせてやろうってことになった。
そしてクラスで一番人気のあった女子のいる部屋に行く事となった。
こっそりドアを開けると(どのように鍵を開けたかは忘れた)恐ろしい光景が。
体育座りで座り込むWさんを円になって囲むようにクラスの女子全員が立っていた。
そして、Wさんに対して「豚」「焼けど野郎」などと罵声を浴びせていた。
さらにクラスで最もかわいかった子が「じゃあ、カツラはずしまーす」と笑いながら
言ってWさんの頭に手を伸ばした。

次の瞬間、Wさんの髪の毛が全部その女の手にあった。
Wさんは頭皮も病気で、髪の毛が生えないためカツラをしていたのだ。
男子は誰もそれを知らなかった。ショックで何が何だかわからない俺の前で
女子はWさんを蹴飛ばしたりカツラをライターであぶったり。
Wさんはかすれた声でうめく。助けを呼びたくても呼べないのだ。
俺と友人は無性に怖くなって見つからないように逃げた。
次の日、Wさんもクラスの女子も何事も無かったように京都を観光していた。
それが一番怖かった。

時がたって同窓会が開かれた。Wさんはすでに亡くなっていた。
俺は思い切って女達に修学旅行でのことを聞いてみた。
すると例の一番かわいかった女の子が「あんなの別に死んだっていいじゃん」といった。
趣旨がちょっと違うかもしれないが、これが俺の経験した最も怖い話です。

520寺生まれの名無しさん:2015/04/28(火) 04:02:07 ID:bKIRB3vg
>>519
これ有名なコピペだ。
Tさんナイス!!

521寺生まれの名無しさん:2015/04/28(火) 11:30:43 ID:i02WD/5I
Tさん、男前すぎるぜ・・・!

522もし私が……:2015/04/28(火) 22:38:46 ID:b44gnnY.
あれは私が18歳の頃地元で有名な心霊スポットへ行った時のことでした
当時私は同じ学年の男子と付き合っており、その他のカップル達とグループ交際をしていました

3組のカップル、計6人で山中にある古いトンネルに向かいました
トンネルの前にあるスペースに車を止め、静かに中へ

中は驚く程、静寂としていました。私は余りにも恐かったので彼の腕にしがみ付き眼を閉じていました
私達の前では他のカップル(仮にAとBとします)
A「やだぁ〜B、恐ぃょ〜」
B「大丈夫だって、いざって時は俺が守ってやるから・・・」
A「B・・・う・・ん!でも怖いょ・・」
などと浮かれた会話をして熱愛ぶりを発揮していました
A「んーBがチューしてくれれば恐くなくなるかも・・・」
B「ったく!しょうがねーなー・・・」Bがキスしようとしたその時
「オエエェェェ!!」誰かが激しく嘔吐するよ様な咆哮がトンネル中に響き渡りました
みんなが、その咆哮に戦慄していると今度は明らかに私達の背後から
「ッチ!」と舌打ちをする音が聞こえてきたのです。
私達はすっかりパニック状態に陥り、我も忘れて全速力で車に向かい車に飛び乗り帰宅しました。

翌朝もパニックが治まらないままの通学中のことでした。
「よぉ!」
声を掛けてきたのは、寺生まれで霊感の強いTくんでした。
彼の方から声をかけてくるのは珍しいな、なんて思っていると、
「どうした。朝からそんな顔して。だからそんないろんなもんが方に乗ってるんだぜ!」
「え!?」
「おおかた心霊スポットにでも肝試しに行ったんだろう? あんまり遊び半分で人んちにいくもんじゃないぜ?」
そういうと彼は私に掌を向けました。
「破ァッ!」
彼がそう気合を込めると、それまでの沈んだ感じが嘘のようになくなっていました。

気を取り直して詳しく彼に話を聞くと
「あそこは危ない、特に女性を連れてるとその人は大体不幸な目にあうから『雌殺しトンネル』って呼ばれてるんだ。お前らだからその程度で済んだんだぜ?」
と教えてくれました。
幸い私達は全員男だったうえ、Tくんもいたので事無きを得ましたが、もし私が女性だったら・・・と今でも鳥肌が立ちます。

523寺生まれの名無しさん:2015/04/29(水) 13:21:01 ID:981OWDJM
乙。まさかTさんも「そっち側」なんだろうか...

524寺生まれの名無しさん:2015/04/29(水) 18:34:34 ID:g/8FJGNo
Tさんはどっちもやで

525( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/05/01(金) 18:46:06 ID:UrjlvgEg
>>518
元ネタ見た後だと、もっとTさんに破ぁ!で苛めてた連中ブッ飛ばして欲しかったと思う

526寺生まれの名無しさん:2015/05/01(金) 20:21:05 ID:Y4l7jngs
Tさんはバリトンの声なのかwww

527寺生まれの名無しさん:2015/05/05(火) 01:55:57 ID:gwLx3WiU
バリトンの声でお経唱えられたら、いい子守唄になりそう……スヤァ

528寺生まれの名無しさん:2015/05/07(木) 16:44:26 ID:o6gVeAiA
ちかともさん、最近Tさん更新して無いな

529chikatomo★:2015/05/07(木) 22:10:25 ID:???
>>528
すみません、ちょっと連休前に入院しちゃいましてね……。
ちょうど今日PCを持ってきてもらったのでまた明日からボチボチ頑張ります!
用事があって廃校に行った(肝試しとかではなく)翌日からってのがもう。

530寺生まれの名無しさん:2015/05/07(木) 22:23:52 ID:o6gVeAiA
お大事に

531寺生まれの名無しさん:2015/05/07(木) 23:09:51 ID:UCOnga3g
無理しないでくださいね。

532覚醒(1):2015/05/08(金) 14:25:40 ID:r8U7ToXM
予備校の廊下は湿っぽいと、あるロックミュージシャンが歌っていた。記憶に刻まれたイメージ。ぼくにとってのそれは、残念ながらポルノ映画館となってしまう。
若い頃のオスというのは、どう取り繕っても性欲が迸っているもので、ご多分に漏れずぼくもまた、日々を悶々として過ごしていた。
神奈川県の中心地に横浜という大きな駅があり、ぼくはその近くのコンビニ店でアルバイトをしていた。
その日、バイト帰りの疲れたからだで逆に煩悩をたぎらせていたぼくは、何かに導かれるように「そこ」にたどり着いてしまった。
名店と謳われ、ラーメン専門誌などで紹介されている濱○の前に建つ、古く寂れた映画館。
上映している作品は、どれもいかがわしいタイトルばかりだった。
(あ、こんなとこにあるんだ)
乏しいぼくの知識でも、ここが何かはすぐに分かった。
ポルノ映画館。
当時は既に減少傾向にあったものの、大きな街なら割とあちこちに存在していたのだ。

533寺生まれの名無しさん:2015/05/08(金) 17:08:12 ID:EeMlDd6M
>>530 >>531
ありがとうございます!
放置気味になってしまって残念です。
また頑張って更新していきますのでよろしくお願いします!

534chikatomo★:2015/05/08(金) 17:08:59 ID:???
533名無しになっちゃいましたが、ちかともでした。

535覚醒(2):2015/05/08(金) 17:47:41 ID:r8U7ToXM
いま横浜駅西口に存在する相鉄ムービルのすぐ近くにも、昔はポルノ映画館があったのだ。
これまでのぼくは、ちらちら目で確認はすれど、入る勇気がなかった。当時はまだインターネットも黎明期で、回線速度やハードディスク容量の関係もあり、エロ動画収集には困難な壁が立ちはだかっていた。過渡期だった。
しかし高校を卒業し、フリーターをやりながら、特に何の希望もなく、ただただ無駄に時間が流れるさまを傍観するだけだったぼくは、不意に現れた、妙な磁場を発する建物に足を踏み入れたくなっていた。
(何事も経験してみないと)
壁に掲示されたプログラムから読み取るに、一回の入場で三作品を視聴できるだけでなく、基本、その日の営業終了時間まで居座れるようであった。つまり、席に座って寝るのも自由というわけだ。
チケット販売のカウンター窓口には、無愛想な、ガラモンのような顔をしたオバサンがいて、どう見ても年齢チェックをしているとは思えなかった。いける。
「大人一枚」
声をつくって言ってみたが、表情も視線も微動だにせず、入場券とお釣りを窓口からずいと押し出してきた。

536( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/05/08(金) 18:51:19 ID:s2mowqZ.
>>529
管理人さん入院されてたんですね。
早くよくなるといいですね。

537サークルの飲み会での話:2015/05/08(金) 21:49:44 ID:Ir7Rzuiw
学生時代に体験した、サークルの飲み会での話です。

サークルっていっても私はぜんぜん参加してなくて、仲のいい友達が中心メンバーで夜中に急に呼び出されたんです。

夜遅いし断ろうかと思ったんですが私がひそかにあこがれてる男の子が来てるって言われてつい断りきれなくて、友達の家に行ってしまいました。
で、行ってみたら女の子が5人と男の子が8人くらいいたんですけど、もうみんな相当酔っててなんか下ねたで盛り上がってました。
私はお酒に強くないのですが、いきなり飲まされて結構クラクラしてきました。それで、男の子がどんどん下ねたを振ってきて、最初はうまくかわして
たんですが、女の子たちも結構答えてるし、気に入ってる男の子がつぶれてたこともあって最近キスしたのは?とか何カップ?とか軽いのには答えてしまいました。

私もけっこう酔ってたのかもしれませんね。で、私を誘った友達の彼氏も来てたのでその二人がいちゃいちゃしはじめました。私も男の子がすごいいろいろ
聞いてくるのでちょっと気持ちよくなってきて好きな体位とかも答えるようになってしまいました。そうこうしてるうちに友達の彼氏が朝早いとかで帰っていきました。

それからしばらくして男の子の一人が王様ゲームをやろうっていいだしたんです。王様ゲームとかやったことないのでいやだなーって思ったんですが
ちょっとエッチな気持ちになってたのと女の子がみんなやりそうだったんで断るに断れず私も参加することになってしまいました。
それに、うちの大学は割りとまじめなので、やってもキスとかくらいかなっていうのもありました。
王様ゲームのときはSくんも起きてて、それもOKした原因かも。

で、王様ゲームは最初はポッキーとかで男の子同士だったりしたので笑ってみてました。
途中、飴の口移しが友達Nと憧れのSくんにあたったときはショックでした。私は女の子と口移ししました。

しばらくそんな感じのが続いてのほほんとしてて、王様ゲーム楽しいかもとか思ってると
男の子の王様が奇数番は服を2枚脱ぐとかいいはじめました。幸い私は偶数でしたが、これはやばいと思いました。

538サークルの飲み会での話:2015/05/08(金) 21:52:46 ID:Ir7Rzuiw
でも雰囲気的にやめるとは言い出せません。
奇数の人はほんとにぬぎ始めました。
SくんもシャツとTシャツを脱いで上半身裸、女の子も下着にはなってないけどちゃんと脱いでました。
このとき私はまだどこかで、本当にHな展開にまではならないだろうと思っていました。

王様ゲームは続きます。脱ぎ系のが何回か続いて、私もカーディガンとストッキングを脱ぎました。
女の子の中にはブラになってる子もいました。

男の子はほとんどがパンツだけになってたのですが、ついに男の子の命令で、男の子がパンツまで脱ぐことになってしまいました。
しかもそのうちのひとりはSくんなのでした。

わたしはもう心臓がバクバクいって息ができませんでした。たとえ男の子でも裸にはならないと思ってたのでこれでおしまいだと思っていました。
もう終わりだと思ってたのに・・・SくんともうひとりのFはパパッとパンツまで下ろしちゃいました。

もう心臓がほんとに口から出てきそうになって、体がかぁーっと熱くなりました。途中で一気とかの命令もあって女の子たちもべろべろでしたので
歓声みたいなのが上がってすごい盛り上がってきました。しかもSくんのはちょっと大きくなってて、パンツを下ろすとき引っかかるようにして
上にぼよよーんって跳ね返ってた。

私はSくんの裸を見たこととほかの女の子たちにも見られたこと、そんでこれはヤバイかもってので、もうパニックでした。
でも場は盛り上がってるし次のくじ引きになりました。

その何回か後に王様はSくん、で命令は一枚脱ぎ、あたったのは・・・私でした。
もう頭に血が上ってよく覚えてません。

でもほかの女の子もブラとパンツになってたりしたしいつの間にか男の子のほとんどが全裸になってたので、断ることなんてできず・・・
シャツを脱ぎました。

ブラになったときはSくんも歓声をあげてました。私は明るいところでのHとか嫌だったので
明るいところで、まじまじとしかもSくんたち何人もの男の子に見られてると思うとあそこが熱くなってふわふわとした気持ちになってきました。

539サークルの飲み会での話:2015/05/08(金) 21:56:58 ID:Ir7Rzuiw
そのあとNもブラになったりしたところで男の子の王様が女の子は全員一枚脱ぐ、と命令しました。
女の子全員で抗議しましたが王様の命令は絶対だからといわれました。

女の子の一人がついにブラを外しました。それに習ってほかの二人も外しました。

すごい歓声が起こっていましたが、女の子たちは結構楽しそう。みると男の子たち元気になってました。
私とNもしかたないねってことでスカートを下ろしました。

パンツは透けないやつだったのでとりあえず安心でしたが、そんなことより、どこまでいくんだろうと怖くなってきました。

いつ「帰る」って言おうかとかそんなことばっかり頭の中でぐるぐるしてました。もう私はこれ以上無理です。

下着ならまだしも裸は見せられません。
早く帰るって言わなきゃと思ってるうちにゲームは進んで女の子の命令で男の子同士が握り合ったりしていました。
次に男の子が王様になりました。命令は・・・女全員一枚脱ぎ・・・

このときばかりは熱くなるとかじゃなくって血の気が引きました。
帰るっていわなきゃ、いわなきゃと思いましたが声が出ません。

なんでもっと早くに帰らなかったんだとかそんなことばかり思っていました。
私とN以外の子達はもう観念したのか楽しんでるのかあっけなくパンツまで脱いで全裸になってました。
目の前の光景を信じられないでいるとひとしきり盛り上がった男の子たちの視線が私たちに注がれました。声はでません。

Nはやだーとか言ってましたが、先に脱いだ女の子たちからも脱げコールが起こってもうかんねんしたのか、Nがしかたないねといって手を後ろに回しました。
一瞬しずかになって、私の目の前にNの真っ白なおっぱいが現れました。すごい歓声でした。で、それが収まると全員の目が私に集中しました。

540サークルの飲み会での話:2015/05/08(金) 21:58:29 ID:Ir7Rzuiw
もう何がなにやらわからなくなってました。
そんな私を見かねてかNが「これでもう終わりにして帰ろう」っていってくれたのですが、その言葉は逆に
「胸見せるのはしかたないよ」って言われてるようでショックでした。Sくんがすごい一生懸命にこっちを見てました。

ふとNをみると胸を腕で隠していました。その隙間から真っ白な乳房が見えてました。
私は、N、なんでみんなの前で胸見せてるの?って思いました。

そうするとこれから自分もNと同じようになるってことがどうしても信じられませんでした。いやだ、胸は見せたくない。

541サークルの飲み会での話:2015/05/08(金) 22:00:05 ID:Ir7Rzuiw
その時、唐突に誰かが叫びました。

「王様だ〜れだ!!」

みんなは驚いて声のした方に目を向けました。
その間に、私は今まで自分に注がれていて視線が逸らされたことで少しだけ落ちつきを取り戻すことが出来ました。

「ワタシだ・・・」低く、でもはっきりとしたその声の主は、暇を持て余した神々などではなく

【王様】と書かれた割り箸を握った、寺生まれで霊感の強いTくんでした。

「おいT!さっきの王様の命令はまだ終わってないぞ!」Fくんは立ち上がりTくんに食って掛かりました。
Tくんはそんな抗議を「クーデターが起きたのさ。悪政を敷く王になど、民はついてこない」と軽く受け流し

「さぁ新しい王様の命令だ、女の子は直ちに服を着よ!そしてこの場はこれにて解散とする!」と高らかに宣言したのです。

そうしてなんとか飲み会は終わり、みんなと別れ帰路に着くと、Tくんが後ろから声を掛けてきました。

「もう遅いから送っていくよ」というお言葉に、甘えようかと立ち止まって振り返ると・・・Tくんはまだ裸のままだったのです。
「いやぁ、今日は大変な飲み会だったなあ」と疲れた顔で笑うTくんのTさんを見て
「寺生まれって元気だなぁ」本当にそう思いました。

542寺生まれの名無しさん:2015/05/11(月) 19:08:51 ID:uoUSwnu.
続きは…

543☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/05/11(月) 23:27:36 ID:8HsSHOJs
>>ちかさん
お大事にっす
辛くなったら無理しないでネ
「痛い痛いの破ぁ!!」

>>541
Tさん日頃から器物損壊や窃盗や住居不法侵入してんのに…こりゃあ擁護できねーな…
(元々するつもりはないがw)

544巨頭オ・別Ver:2015/05/12(火) 11:12:50 ID:18r/a.GI
数年前、ふとある村の事を思い出した。
一人で旅行した時に行った小さな旅館のある村。
心のこもったもてなしが印象的だったが、なぜか急に行きたくなった。

連休に一人で車を走らせた。
記憶力には自信があるほうなので、道は覚えている。

村に近付くと、場所を示す看板があるはずなのだが、
その看板を見つけたときあれっと思った。
「この先○○km」となっていた(と思う)のが、「巨頭オ」になっていた。

変な予感と行ってみたい気持ちが交錯したが、行ってみる事にした。
車で入ってみると村は廃村になっており、建物にも草が巻きついていた。

車を降りようとすると、20mくらい先の草むらから、
頭がやたら大きい人間?が出てきた。
え?え?とか思っていると、周りにもいっぱいいる!
しかもキモい動きで追いかけてきた・・・。

両手をピッタリと足につけ、デカイ頭を左右に振りながら。
車から降りないでよかった。

恐ろしい勢いで光弾を撃ちまくり、
とんでもない勢いで袈裟を振り回した。

落ち着いて地図を見ると、道を間違えていた。
異形の者とはいえ村を壊滅させてしまった心苦しさから、その日は晩飯が喉に通りにくかった・・・。

酒のつまみにそう語るTさんを見て、寺生まれってやっぱりスゴイと思った。

545蠢くそれ“ら”:2015/05/12(火) 23:07:47 ID:1pZq6pLA
実家の近くに少し濁った川があるんだが、そこの生態系が色々とやばい。

何がやばいってフナやメダカといった普通の魚から、何処のどいつが放したのやら
でっかいコイだの金魚だの、グッピーやバスの仲間まで泳いでやがる。
魚だけじゃない。ヤマカガシやマムシは土手の草むらに住んでるし、生えてる植物も外来種がほとんど。
夏が近づけばセミやカエルの鳴き声がやむ事はなく、秋から冬にかけてはトンボの群れが道を飛び交う。
去年休暇を利用して帰って来た時は、ヌートリアと川鵜まで住み着いてやがった。

今じゃ珍しい自然の環境だ、何て両親は言ってるけど、はっきり言って魔境です。
業者の手が入らないのが不思議でならない。
俺も子供の頃は網を適当に振るだけでトンボを大量ゲットできる事に喜んでたりもしたが、
地元の大学を出て別の県に引っ越して、ようやく実家近くの異常さに気づいた。

で、数年前の事。夜中に自宅で寝ていたら突然金縛りにあった。
「やばい、目を閉じて何も見ないようにしないと」って反射的に思ったけど、
指一つ動かせないのに、瞼だけは無理矢理に開けられていく感覚があった。
そして開けられた目の先、天井付近で蠢いてるそれを見た瞬間、俺は金縛りで悲鳴が上げられない事に感謝すると同時に。
それでも無理矢理それを見せられたことを呪ったよ。


丑の刻参りってあるだろ、頭に蝋燭付けて左前の白装束着て。手に金鎚と杭を持った奴。
あの格好をした女が、天井付近で「あ゛ぁぁ」とか「う゛ぅぅ」って呻きながら空中でのたうち回ってたんだよ。でも俺が怖かったのは凄い形相をしてる女じゃなくて、その女の全身に纏わりついてた奴らの方。
脳天から杭を突き出しながら、女の腕に斑模様の蛇が巻き付いていて。
明らかに入らないであろう片足を、黒い鯉みたいな魚が膝まで飲み込んでて。
女の後ろから寺生まれのTさんが、首に腕を回しチョークスリーパーかけてて。
他にもバッタだのセミだのカエルだのが、頭や身体にウジャウジャくっ付いていて。
もう何ていうか、怖い以前に気持ち悪かった。
女は暫く呻き声を上げながら天井でのたうっていたけど、突然「破ァッ!!」と気合の籠った声と同時、いつの間にか消えていた。纏わりついていた生物ごと。

……もしかしたら助けてくれたのかもしれないけど、薄暗い室内であの光景は、
相当心臓に悪い物だったという話。
でも、その一件以来「寺生まれって凄い」と1年に数回は感じるようになってる。

546寺生まれの名無しさん:2015/05/16(土) 23:07:04 ID:S6zasIcI
ちかともで使われてるTさんとかJちゃんとかの絵を書いてくれた方、Nさんとかも書いてくれないかなー
好きな感じの絵なんだよなあれ
俺のイメージともあってて

547寺生まれの名無しさん:2015/05/16(土) 23:08:53 ID:S6zasIcI
ちかとも氏は治ったんかね

548☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/05/21(木) 01:35:52 ID:wdL4irlM
Nさんの暴走エピソードがまとめられていたので読んだら
自分の告白宣言が載っててワロタw

>>546
ありがとうございます!
男性陣が女女しいとか思われてないかな?とかビビってたんですが…そう言って頂けると嬉しいっす
Nさんの陰湿さを上手いこと描けたらUPしたいと思います

549寺生まれの名無しさん:2015/05/24(日) 21:51:19 ID:8r8U1GXs
新スレがたっているね

550峠の続き:2015/05/25(月) 21:20:16 ID:FtEfclrg
外灯もまばらな夜明け道。
息子(寺生まれで未熟者のTとしよう)と競ったカーブで曲がり切れなかったおれは早朝のジョギングを再開した。
つけてくる足音にふりかえると、二浪で呪い屋になった神社生まれで陰陽師希望だった息子の知り合いのNと目が合ってしまった。
その瞬間。 Nは、髪をふりみだして突進してきた。
ぎゃあああ ! 叫んだのはおれのほうだ。猛ダッシュでにげた。
ところがなんということだ、Nはおそろしく足がはやい。追いつかれる!
しかしおれのはやさも並じゃないぜ。陸上で県大会に出たことだってあるんだからな。
みてろよ!と気合を入れてさらに加速する。どうだ !
しかしNは余裕で追い上げてくる。 クソッタレ ! 登り坂にさしかかった。
じつはおれは登りが大の苦手だ。あっさりと抜かれてしまった。
くやしい。抜きざま、Nは「フッ」と口の端で笑った。なめんなよ!
しばらくNの後ろを走っていたが、峠のカーブで抜き返してやった。ざまあみろ。

休憩所があったので、ふたりで長机の水を飲んだ。おばちゃんがタオルをくれた。
つぎの休憩所は5kmさきだ。もう山はぬけて、気持ちのいい海沿いを走っている。
ようし、一気に距離をあけてやるぜ!
海から太陽が昇ってくる。すべてが黄金色に染まる。
波頭のひとつひとつがキラキラと照りかえす。なんてきれいなんだろう。
ふと気がついて後ろをふりかえると、息子の知り合いのNはもういなかった。

551寺生まれの名無しさん:2015/05/26(火) 23:59:29 ID:VBCKGIv6
chikatomoさん大丈夫かしら

552KTオ:2015/05/27(水) 21:42:42 ID:Hh9lpb3E
数年前、ふとある村の事を思い出した。
一人で旅行した時に行った小さな旅館のある村。
心のこもったもてなしが印象的だったが、なぜか急に行きたくなった。

連休に一人で車を走らせた。
記憶力には自信があるほうなので、道は覚えている。

村に近付くと、場所を示す看板があるはずなのだが、
その看板を見つけたときあれっと思った。
「この先○○km」となっていた(と思う)のが、「KTオ」になっていた。

変な予感と行ってみたい気持ちが交錯したが、行ってみる事にした。
車で入ってみると村は廃村になっており、建物にも草が巻きついていた。

車を降りようとすると、20mくらい先の草むらから、
寺生まれで霊感の強いTさんと教会育ちで神父のKさん?が出てきた。
え?え?とか思っていると、周りにもいっぱいいる!
しかもキモい動きで追いかけてきた・・・。

両手をピッタリと足につけ、頭を左右に振りながら。
車から降りないでよかった。

恐ろしい勢いで車をバックさせ、とんでもない勢いで国道まで飛ばした。

あれはヤバい。
俺の第六感が早鐘を打っている。一刻も早く見慣れた国道に戻りたかった。

……。
おかしい。

看板からデカ頭の村まですぐだった、はずだ。
もう国道が見えても、いや、もう着いていてもいいはずだ。

ブォーーーーン。
アクセルを必要以上にフカす。
狭い道で危険であるが、そんなことは気にしていられない。
どう考えてもデカ頭に追いつかれる方が危ない予感がする。

車を走らせる。
こんなに分岐があっただろうか?
この道さっきも通らなかったか?
おかしい。
おかしい。

おかしい!

その時だった、前方が開けている!
やった!戻れた。ホッと胸を撫で下ろす。額には嫌な脂汗をかいていた。
ふぅ、ほんと危なかったぜ。
車を減速する。
視界を遮りがちな茂った木々の先には……。

553chikatomo★:2015/05/27(水) 21:46:24 ID:???
>>547 >>551
一応もう退院してます!ご心配いただいてすみません。
新しいスレで書いていただいたものをこちらに転載しておきます!

554chikatomo★:2015/05/27(水) 21:47:37 ID:???
酷く寂れた村の奥に、その家はあった。昔の裕福な家によくある石で出来た大きな倉、今は枯れているが昔は綺麗な水が流れて鯉などか泳いで居たと想像させられる池、大きな平屋建ての家、その中の、鍵のついた真っ青な部屋。
「――ここが、娘が閉じ込められていた"蒼の間"でございます」
老いた案内人は扉の軋む音をゆっくりと響かせて、扉を開けた。



この、とある村のある少女と人形の逸話をネットで知ったのは先月のことだ。文化祭での出し物に煮詰まっていた映画研究会の僕たちは、村が近かったこともあり飛び付くようにこの村を舞台にその逸話になぞらえた映画を製作して発表することを決めた。実話ということもあり、部員のなかには撮影を躊躇う声を上げる人もいたが、事前に十分供養しおけば大丈夫だろうという結論に至った。
村は小さく、過疎化が進んでいたがどうにか案内してくれる人を見つけ、取材することになった。今回はその撮影前のお祓いだ。



蒼の間は重く湿った空気をまとい、室内は薄暗く、案内人が懐中電灯に明かりをつけてやっと周りのものが薄らとわかる程度だった。目を凝らすと、数脚の椅子と何体かの人形があるのは認識できた。床はやけに散らかっていて、懐中電灯の光が反射したことでビー玉や鋏、鎌が落ちているのが分かった。
「さぁ、そこの椅子にお掛けください。まずはこの部屋で起こったことについて、私から説明致しましょう」
案内人が囁くような声で僕たちに説明を始めた。

「― 昭和初期のことでございます。この蒼の間では、流行り病を患った娘が幽閉され、その短い生涯を終えました。娘は生前、友達代わりの人形の百合子やその他の人形達を相手に、お医者様ごっこをすることが唯一の楽しみでした…」
すっ、と案内人が指を指した先には一際整った顔の人形が椅子に座っていた。
「…この子が、Lです」
柄はわからないが、鮮やかな青い着物の、頭身の大きな日本人形に見える。こんなリアルな人形で、件の少女は遊んでいたのかと思うと、寒気がする。ありえないが、実はつい最近の話でこれが件の少女です、と言われてもこの薄暗闇では納得してしまうかもしれない。それほどその人形は僕に生物の印象を与えていた。
「娘はLなどの人形たちに、鎌を使った残酷なお医者様ごっこを好んで行っていたと聞きます…このLも、服のしたには生々しい傷が―」
その時、Lちゃんが立ち上がったように影が揺らめいた。いや、実際にLが立ち上がった…!

「あたら…し、い…かんじゃ、さん…?」
「ひっ!」

驚いて尻餅をついた案内人をLちゃんは見下ろす。案内人が投げ出した懐中電灯が照らすその顔は、新しい玩具をもらった子供のように嬉しそうな顔で、鎌を拾うと少女のような声で優しく話しかけてきた。
「あなたは、どこがわるいの…?」
「ひ、ひィ…!」
「そっかぁ……目が悪いのね?」
短い悲鳴を上げて逃げようとする案内人をLちゃんは追い詰め、
「悪い目玉をどうしましょう?」
床のビー玉を拾うと、床にしゃがみこんだままの案内人に目を合わせるようにしゃがむと、ビー玉の光を見せつけるように案内人の目に近づけて、

「この綺麗なビー玉と取り替えてしまいましょう・・・なんてね。それとも別のお医者さんごっこがお望み」
案内人と俺たちに指を三本立て妖艶に微笑む生き人形のLちゃん。
思わず財布の中身を確認するお祓いに連れて来た寺生まれで霊感の強い先輩のTさんと俺。
「そこまでだ」
聞いたことのある声、寺生まれで霊感の強い先輩のTさんをいつも逮捕している警察官のPさんが蒼の間の入口に立っていた。
風俗営業法違反の証拠物件として押収される生き人形のLちゃんと、私はこの人形に客引きをさせられていただけだと叫びながら連行される案内人に化けていたNさん。
その後、Lちゃんは遺失物届けを出していたJちゃんが引き取った。
「手段を選ばなければNさんを止める事なんて簡単よ」
「でも、やり方が不潔すぎます」
とドヤ顔で話すLちゃんと言い争うJちゃんを見てJちゃんが作る人形は怖い。そう思った。

555KTオ:2015/05/27(水) 21:53:18 ID:Hh9lpb3E
……あの廃村が待っていた。
愕然としたまま停車する。道を……間違えた?

そんなはずはない!
間違えるような距離じゃなかった。
間違えるような分岐はなかった。

破ァ!
左右から声がする。

アーメン!破ァ!
続けざまに声が響く!

Tさんだ……。Kさんが俺の車に乗ってきてる!?

アーメン!
ボンネットにKさんが飛び乗る!

両手を足に付けた奇妙な格好のままフロントガラスから覗き込む!
左右を見ると無数の目的地を書いたダンボールを掲げるKさんとTさんが……。

俺はドアを開け「俺もそこに行くので、乗っていきますか」
「すまない、そこまで頼む」

556KTオ:2015/05/27(水) 22:08:04 ID:Hh9lpb3E
周りを見回す。
さっきまでの鬱蒼とした森は消え去っている。
廃屋は一軒たりともなくなり、無数にいたTさんとKさんもいつの間にか消えていた。
遠目だがここからでも国道が確認できる。
なんだったんだ、さっきまでの世界は?


「TさんにKさん、何故ヒッチハイクを……、……車は?」
Tさんは恥ずかしそうに俯く。
「いや、Nの奴の行動範囲がやたらと広くてな、ガス代もバカにならないし経費削減のため、ヒッチハイクをしてたってわけよ!破っ破っ破っ」

そういうことだったのか。

「それであの……例の結界ですが」
「は、はい!?」
「中々、車が捕まらなくてついな……」
「……。」

寺生まれ、教会育ちでも困窮して余裕がなくなると碌な事をやらない。そう思った。

557寺生まれの名無しさん:2015/05/27(水) 22:10:37 ID:Hh9lpb3E
chikatomo★さん転載、削除ありがとうございます。

558chikatomo★:2015/05/28(木) 00:07:26 ID:???
>>557
わざわざタイミング悪い時入っちゃってすみません。。。

559破ァ:2015/05/28(木) 19:45:50 ID:c1BvGC26
遅くなりましたが、退院おめでとう

560寺生まれの名無しさん:2015/05/30(土) 15:31:06 ID:TU4C92Yw
うーむ寺生まれ板が停滞しているぞ…

何か起こさねば…

561寺生まれの名無しさん:2015/05/31(日) 12:30:16 ID:Y2BISLtU
とりあえず、投稿でしょ

562ターボ婆:2015/05/31(日) 12:55:47 ID:Y2BISLtU
関東地方のとある道路をスピードを出して走っているとよくないことが起きる。
その日もあるNが猛スピードで道路を走っていた。 Nが後ろを何気なく見ると真っ青になった。
後から信じられない速さで老婆が走ってきたではないか。
Nは怖くなり、更に足を早めた。 時速100キロ― だが走ってくる老婆はそのNを追い越して走っていった。
追い越しざま、おばあさんはNの方を向いてニヤリと笑った。
Nは負けじと更に速度を上げ老婆に並ぶ、息が切れ、心臓が爆発しそうになり顔からは更に血の気が引く、負けられない一心で老婆を抜かし返した。
老婆は一瞬ぎょっとしたが必死の形相でNに並びNと老婆は走り続けた。
翌日、サービスのベンチで意識を取り戻したNは、情けをかけた事を後悔させてやると思った。

563☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/06/02(火) 03:29:42 ID:SsrFQSbk
>>562
たしかターボ婆って車を追い越せる程の足をもってたよね
それに情けをかけられるNさん…すごいwww

陸上部入って、スポーツ推薦で進学したら良かったんじゃ…なんてつっこみはなしだよね

564覚醒(3):2015/06/02(火) 06:25:02 ID:VDzhwncQ
階段を昇った先に劇場入口はあった。三本エンドレスリピート上映の仕様であるため、いつでも入場していいにもかかわらず、扉の前の広い廊下には何人かがぽつんと佇んでいたり、ベンチに座っている者がいた。サラリーマンふうの中年から初老の男性まで、客層はバラバラだった。
上映途中だから、時間調整でもしているのかな、などと思いつつ、ぼくは気にせず中に入った。関係ない。目当てはエロで、ストーリーではなかったのだ。
扉を押し開き、スクリーンの明かりだけが頼りの薄暗い世界を、良さげな席を探して歩いた。
200人は収容できる場内の入りは三分程度といったところ。平日の昼間だというのに、暇人が多いなと、自分を棚上げして思ったのも最初だけ。すぐにここの異様さに気がついた。暗がりに目が順応してきたからだ。
朽ちていた。
ろくに清掃がなされていなかった。シネコン隆盛の現在ではあり得ないレベルだった。
座席に虫が這っていた。

565寺生まれの名無しさん:2015/06/02(火) 20:29:58 ID:RHpnHr1U
>>563
100キロ超で駆け回れる時点ですでに怪現象、チーターが短距離走に参加出来ないのと同じでNさんはスポーツ推薦を取れません。
自作ながらNさんやTさんの車と張り合えたT父の県大会はどの世界の県大会なんだろう。
Nさん並みの速さのT父でも全国に行けない、全国の壁は厚いそう思った。

566クリスマス:2015/06/08(月) 22:13:20 ID:B.RmN3oo
クリスマス、トムはサンタクロースからのプレゼントを楽しみにしていた。
朝起きるとクリスマスツリーの下にプレゼント箱が3つほどあった。
窓からサンタが中を覗いているのが見える。サンタはニタニタと笑いながらトムを見ている。
トムはニタニタ笑っているサンタを見て少し不機嫌に思いながらもプレゼントの置いてある所に行った。

トムはまず一つ目のプレゼントを手に取った。サンタは更にニタニタと笑っている。

プレゼントの箱を空けると中から長ズボンが出てきた。
トムは少しがっかりしたような表情をしながらも次の箱を手に取った。サンタは腹を抱えて笑っている。

二つ目の箱を開けると中からサッカーボールが出てきた。
トムはますます不機嫌になり、とても腹が立った。

トムは続けて一番大きな最後の箱を開けた。
すると中から自転車が出てきた。
サンタは雪の上を転がりまわって笑っているトムはとうとう耐え切れなくなって泣き出してしまった。

567クリスマス:2015/06/08(月) 22:30:08 ID:B.RmN3oo
暫くして、トムはツリーからやや離れた場所にあるもう一つの大きな箱に気付いた。
トムは箱に入っていた義足を着け長ズボンを履き、サッカーボールを蹴って義足の調子を確かめた。
義足は本物の足の様に動き、違和感もまるで無い。
次に少し不安だったが自転車に乗った。
補助輪無しの自転車にいきなり乗ってこげる筈も無くトムは転びそうになった。

転びそうになったトムをサンタが支える。
「破っ破っ破っ、プレゼントは気に入ってもらえたかな」
そうサンタはTさんだったのだ。
「逸る気持ちも分るが、今夜は遅いここまでだ」
そう言ってTさんはトムをベッドに寝かせると窓を割って去っていった。
トムは感謝するべきなのか、通報するべきなのか何とも言えない微妙な気持ちのまま寺生まれは凄いと思う事にした。

568☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/06/10(水) 02:41:46 ID:I6fs8NQM
>>565
それもそうですねw
わぁアホが露呈してしまったー


あとついでに
前回より画像が薄くなってしまいましたが、書いてみました。
http://i.imgur.com/9T2p8Ny.jpg

自分としては陰気さが上手く行った!!キリッ

569寺生まれの名無しさん:2015/06/10(水) 18:49:25 ID:DwwbMBns
ついカッとなってやったばかりに後に引けなくなって、人を呪わば穴二つとドツボに嵌った凡人キャラの雰囲気が強いです。
今までの話はやらかした凡人キャラのNさんをTさんやKさん、Jちゃんが救おうとしている風に見えてきました。

自分は些細なことでもこの世の全てを怨めるDMCのクラウザーさん(根岸祟一)なNさんでイメージしていました。

570☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/06/10(水) 20:08:23 ID:I6fs8NQM
>>569
もっとアクの強さが必要ってことですか

うん最近のNさんの話(特に双眼鏡の話)に影響されて、凡人くさくなってるかも

参考になります

571☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/06/12(金) 00:17:23 ID:BScDQrcE
話は変わるのですが……ここんとこ寺生まれ板が滞ったり、だいたいの怖い話は破ァしているんで考えてみたんですが

今日(6月11日)のちかとも記事で「何かめちゃくちゃ怖い夢…?見たんだけど」ってありましたよね?
あんな感じで怖かった夢の内容を提供してもらったり共有しあって、Tさんネタにするのはどーでしょう?


(もしかして皆さんちょっと食傷気味かな?)

572定番の猿夢で:2015/06/12(金) 20:44:22 ID:pgqKQuQ6
とりあえず、投稿ですね。

私は、夢をみていました。
昔から私は夢をみている時に、たまに自分は今、夢をみているんだと自覚する事がありました。この時もそうです。何故か私は薄暗い無人駅に一人いました。ずいぶん陰気臭いを夢だなぁと思いました。
すると急に駅に精気の無い男の人の声でアナウンスが流れました。 それは
「 まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ〜」
と意味不明なものでした。 まもなく駅に電車が入ってきました。それは電車というより、よく遊園地などにあるお猿さん電車のようなもので数人の顔色の悪い男女が一列に座ってました。

私はどうも変な夢だなと思いつつも、自分の夢がどれだけ自分自身に恐怖心を与えられるか試してみたくなりその電車に乗る事に決めました。本当に恐くて堪られなければ、目を覚ませばいいと思ったからです。私は自分が夢をみていると自覚している時に限って、自由に夢から覚める事が出来ました。

私は電車の後ろから3番目の席に座りました。辺りには生温かい空気が流れていて、本当に夢なのかと疑うぐらいリアルな臨場感がありました。
「 出発します〜」
とアナウンスが流れ、電車は動き始めました。これから何が起こるのだろうと私は不安と期待でどきどきしていました。電車は ホームを出るとすぐにトンネルに入りました。紫色ぽっい明かりがトンネルの中を怪しく照らしていました。

573定番の猿夢で:2015/06/12(金) 20:56:14 ID:pgqKQuQ6
私は思いました。
(このトンネルの景色は子供の頃に遊園地で乗った、スリラーカーの景色だ。この電車だってお猿さん電車だし結局過去の私の記憶にある映像を持ってきているだけでちっとも恐くなんかないな。)

とその時、またアナウンスが流れました。
「次は活(いけ)破ァ〜活け破ァです。」
活け破ァ?魚の?などと考えていると、急に後ろからけたたましい悲鳴が聞こえてきました。
振り向くと、電車の一番後ろに座っていた男の人の周りに四人のぼろきれのような物をまとったTさんがむらがっていました。よく見ると、男は刃物で体を裂かれ、魚の活けづくりの様になっていました。強烈な臭気が辺りをつつみ、耳が痛くなるほどの大声で男は悲鳴をあげつづけました。
男の体からは次々と内臓がとり出され、取り出された臓器をTさんが次々と破ァして健康な色にしてから男の人の身体に戻し、縫合すると「手術代だ」と財布から中身を抜き取っていました。
男の人はすっきりした様な、そうでない様な微妙な表情を浮かべて切り裂かれたボロボロの服で下車していきました。

私のすぐ後ろには髪の長い顔色の悪い女性が座っていましたが、彼女はすぐ後で大騒ぎしているのに黙って前をを向いたまま気にもとめていない様子でした。私はさすがに、想像を超える展開に 驚き、本当にこれは夢なのかと思いはじめ恐くなりもう少し様子をみてから目を覚まそうと思いました。

一番後ろの男が座っていた席には赤黒い、血と肉の固まりのようなものは残っていました。うしろの女性は相変わらず、無表情に一点をみつめていました。
「 次はえぐり出し〜えぐり出しです。」
とアナウンスが流れました。
すると今度は二人のTさんが現れ、ぎざぎざスプーンの様な物でうしろの女性の目をえぐり出し始めました。
さっきまで、無表情だった彼女の顔は、痛みの為ものすごい形相に変わり、私のすぐ後ろで鼓膜が破れるぐらい大きな声で悲鳴をあげました。眼かから眼球が飛び出しています。Tさんは飛び出した眼球を洗い元に戻していましたが血と汗の匂いがたまりません。私は恐くなり震えながら、前を向き体をかがめていました。ここらが潮時だと思いました。
これ以上付き合いきれません。しかも、順番からいくと次は3番目に座っている私の番です。私は夢から覚めようとしましたが、自分には一体どんなアナウンスが流れるのだろうと思い、それを確認してからその場から逃げる事にしました。

574定番の猿夢で:2015/06/12(金) 20:59:17 ID:pgqKQuQ6

「次は挽肉〜挽肉です〜」
とアナウンスが流れました。最悪です。どうなるか、容易に想像が出来たので神経を集中させ、夢から覚めようとしました。
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)
いつもはこう強く念じる事で成功します。急に「ウイーン」という機会の音が聞こえてきました。今度は小人が私の膝に乗り変な機械みたいな物を近づけてきました。たぶん私をミンチにする道具だと思うと恐くなり、
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)
と目を固くつぶり一生懸命に念じました。
「 ウイーン 」という音がだんだんと大きくなってきて、顔に風圧を感じ、もうだめだと思った瞬間に静かになりました。

なんとか、悪夢から抜け出す事ができました。全身汗でびしょびしょになっていて、目からは涙が流れていました。私は、寝床から台所に向、水を大量に飲んだところで、やっと落ち着いてきました。恐ろしくリアルだったけど所詮は夢だったのだからと自分に言い聞かせました。

次の日、学校で会う友達全員にこの夢の話をしました。でも皆は面白がるだけでした。所詮は夢だからです。
それから4年間が過ぎました。大学生になった私はすっかりこの出来事を忘れバイトなんぞに勤しんでいました。
そしてある晩、急に始まったのです。
「 次はえぐり出し〜えぐり出しです。」
あの場面からでした。私はあっ、あの夢だとすぐに思いだしました。
すると前回と全く同じで二人のTさんがあの女性の眼球をえぐり出しています。
やばいと思い

575定番の猿夢で:2015/06/12(金) 21:07:31 ID:pgqKQuQ6
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)
とすぐに念じ始めました。。。。。。
今回はなかなか目が覚めません。
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)。。。。。。。。
「次は挽肉〜挽肉です〜」
いよいよやばくなってきました。「 ウイーン 」と近づいてきます。
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めてくれ)
ふっと静かになりました。どうやら何とか逃げられたと思い、目をあけようとしたその時
「また逃げるのか〜中性脂肪と悪玉コレステロールが溜まっているぜ〜次、来るまでに食生活を改善するんだな〜」
とあのアナウンスの声がはっきりと聞こえました。
目を開けるとやはり、もう夢からは完全に覚めており自分の部屋にいました。最後に聞いたアナウンスは絶対に夢ではありません。現実の世界で確かに聞きました。私がいったい何をしたと言うのでしょうか?

それから、現在までまだあの夢は見ていませんが次に見た時にはきっと頼んでもいない手術代が大きな出費になる事は覚悟しています。
こっちの世界で健康体になっても、あっちの世界で麻酔無しの勝手な手術で挽肉にされる苦しみの中で溜まっている中性脂肪とコレステロールを分離させられて。。。。。。

寺生まれが何を考え、そんな事をしているのかは解りませんが、不摂生は怖いそう思いました。

576魚眼レンズ1:2015/06/13(土) 00:17:11 ID:MDBeo7zs
ある夜、佐藤さんは猫の唸り声で目を覚ました。時計に目をやると、夜中の2時である。
声に心あたりはあった。アパートの向かいに、ゴミ屋敷とまでは言わないが、どうやって住んでいるんだろうかと訝しむような家がある。
散乱した生ゴミに寄ってくるらしく、カラスや猫がいつも家の周辺にたむろして騒いでいる。住民を見たことはなかった。

声はちょうどドアの向こうから聞こえている。
アパートの廊下で喧嘩しているようだ。
我慢して寝ようとしたが、どうもおかしい。
かれこれ30分以上はうなり続けている。
普通、猫の喧嘩は数分の睨み合いのあと、どちらかが相手に飛びつき、一瞬で勝負は決する。
今夜は、長い。
佐藤さんは、明日大学のテストを控えていた。
このままでは寝られないと思い、ドアの魚眼レンズから廊下を覗こうと考えた。

もし、廊下に猫がいたら、ドアを叩いて追い払おう…。
そう思い、音を立てずにドアに近づく。
唸り声は今も聞こえる。
ドアのすぐ近くのようだ。
魚眼レンズを覗くと、目の焦点が合っていない女が唸りながらこちらを睨んでいた。

ガチャガチャガチャ!
次いで、激しくノブが動いた。
佐藤さんには在宅時に鍵をかける習慣はなかった。
慌ててノブを押さえる。
それでもなおもドアの向こうではドアが引かれようとしている。
とても女の力とは思えない。
ついに佐藤さんは力尽き、ノブから手を離してしまった。

577魚眼レンズ2:2015/06/13(土) 00:17:37 ID:MDBeo7zs
カ…チャ……

ゆっくりとドアが開く。
レンズ越しに見た女の顔が覗く。
焦点のあってないまま歪んだ笑みを浮かべた女。
佐藤さんはその場で腰を抜かしてしまった。
気味の悪い唸り声を上げながら、女が踏み込んでこようとしたその時。

「うぅーぃ」
酔っぱらいの男がドアの前を通りかかる。
あれは隣人の寺生まれのTさん!

「あぁー、酔っ払った。あれ?佐藤さん、ドア開けっ放しでどうしたんですか?」
そう言いながら女の背中を見るTさん。
「あ、すいません。彼女さんが来たとこでしたか。
これはお楽しみのところ失礼しました! それでは邪魔者はとっとと消えまーす」
そういうと敬礼しながら女を通り過ぎて行くTさん。

あぁ、Tさんが言ってしまう。
助けを求めようとした佐藤さんでしたが、恐怖で声が出ません。
「あ…あ……」
Tさんの姿が視界から消えようとしたその時。

「なんてな」
Tさんが女の肩を掴む。
「お前なんか憑いてんな」

女が体を佐藤さんに向けたまま、グリンと顔をTさんに向ける。
「毎日毎日唸ってたのもお前さんだな」
「ウガァァァッァ!!」
女がTさんに襲いかかる!
その瞬間玄関が青白い光に包まれる!
「破ァッ!」
Tさんの雄叫びが聞こえたかと思うと、次の瞬間には女はその場にうずくまっていた。
「ゴミ屋敷なんかに住んでるからいろんなもん呼んじまうんだ。大体毎日あんな唸られちゃ寝れないっすよね」
そういうと最高の笑顔を佐藤さんに向けるTさん。
「あぁ~、しかし今日はよく呑んだ。
じゃ僕もう寝ますんで、あとお願いしますね」
そういうとTさんは千鳥足で隣室に入っていた。

残されたのはうずくまる女と佐藤さん。
「ど…どうすんだ、この人……」

寺生まれってすごい、佐藤さんはそう思ったそうです。


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