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悟り全般に関すること

547慧空:2015/02/05(木) 14:50:00
めがねさん、こんにちは。

上の動画、観ました。
上の動画で言っていることは、
まずは、一つ目の現象として、一つの電子銃から電子が一個ずつ、左右に並んだ二つのスリットがあるスリット板に向けて放たれたとき、
電子は1個ずつ打ち出されているはずなのに、スリット板の先のスクリーには、多数の干渉縞ができると言っていて。
次に二つ目の現象として、今度は、その様子を観察者が観察しながら、同じ実験を行うと、同じ条件で実験を行っているのにかかわらず、
スクリーンには、多数の干渉縞が生じず、二本の縦縞ができるだけだったと言っているのだと思います。
つまり、この動画をつくった人は、人が観ているときと、見てないときとで、電子銃から放たれた電子の振る舞いが変化していると言いたいようです。

実は、私はこの分野のことは結構知っているのです。
結論から言いまして、上の動画で示された実験は、実験の精度や条件の調節の仕方が甘いのです。
動画の中の1回目の実験の結果(スクリーンに多数の干渉縞が出来る)は、それはそれで正しいのですが、
二回目の実験のやり方が本質的に間違っているのと、その実験結果の解釈の仕方も間違っているのです。

どういうことかと言いますと、
電子は粒子性と波動性の両方の性質を持っているのですが、どちらかと言うと、もともと波動性よりも粒子性の特性が強く、
波動性についてはとても繊細で崩れやすいのです。
その一方、二回目の実験で、電子銃から放たれた電子の軌跡(つまり、電子が左右どちらのスリットを通ったのか)が分かる程度に、
それを観測しようとすると、重さの軽い電子によってはとっても強力な光を当てて、その光の反射等の状態からその電子の軌跡を観測することになります。
すると、電子の軌跡を観測するために電子に当てた観測用の光の影響により、電子の波動性が壊れてしまうのです。
その結果、電子の粒子的な特性が優位となり、二本の干渉縞しか生じなくなってしまうのです。

つまり、二つ目の実験で、スクリーンに多数の干渉縞が生じなかったのは、
実験中に、観察者が観測を行ったことそれ自体の影響ではなく、飛行中の電子に当てた観測用の光の影響なのです。
だから、二つ目の実験で、そのような干渉縞が生じなかったのは当たり前なのです。
電子の場合、その質量が軽いので、その飛行中の波動性を崩さずに、その振る舞いを観測することは、おそらく不可能だろうと思います。
これは、電子に限らず、他の微細な光の粒である光子にも言えることで、波動性を崩さずに、その粒子の飛行中の振る舞いを観測するのは、そもそものところ、不可能なのです。


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