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創作 怖話

1大森来栖:2015/01/06(火) 23:50:46 ID:33DzNNmY0
この話は100%フィクションです。
と言っておきます。

2大森来栖:2015/01/07(水) 00:05:40 ID:33DzNNmY0
私はタクシーのドライバーをしています。その日もいつも通りの仕事をしていました。
一発目の仕事は病院から自宅までの送迎。退院するのに迎えがこれないのでお願いされました。
赤ちゃん連れで荷物が多いが大丈夫だろうかとの話。荷物が多いのは問題ないので会社も快く引き受けました。
当日の朝トランクを綺麗にして出発しました。

依頼主の女性は終始低姿勢で荷物が多いことを詫び赤ちゃんもおとなしくニコニコした可愛い子でした。
おとなし目の優しそうなお母さんで道中色々な話をしました。
入院していたのは赤ちゃんで大怪我をしてしまったのこと
手術が上手くいって本当に良かった。
お母さんもずっと付き添っていて久々に自宅に帰るらしくこれから掃除を頑張らねばという事。

道が市街を抜け人里離れた農村部に来ました。自宅に近づくにつれて顔色が悪くなり口数も少なくなるお母さん。

3大森来栖:2015/01/07(水) 00:19:19 ID:33DzNNmY0
「運転手さん。私…今の家怖いんですよ。」そう切り出したお母さんの顔は紙のように白かったのを覚えています。

今、住んでいる家は主人の実家を譲り受けたのですが、それがどうも気味が悪い。
誰かに見られてるような気がする。
誰とはわからない。でも、誰かの視線を常に感じる。
その不気味な感じが一番強いのがお勝手口で料理をしているとお勝手口からじぃーと何かに見られているように感じていつもの何回も振り返ってしまう。
主人に言っても主人は生まれ育った場所なので「何もないよ。」と笑い飛ばす。

でも、一度見てしまった。
作業着を着てるだろう男の人がうずくまっているのを。
ソレは一瞬で、自分も寝ぼけているのだろうと思った。
でも、何故だか一瞬だけの男の特徴がありありと脳裏に浮かぶ。
煤だらけの作業着。火傷で爛れた手。燃えてとろけてるスラックス。耳や髪の毛も火に包まれたらしく火傷でぐちゃぐちゃ。でも、顔が真っ黒。

ごめんなさいね。変な話をして多分私も育児で疲れてるのかも

そう言い終えるとキュッと口をつぐみ窓の外に目をやったお母さん。
私はルームミラーでその様子を見ると心の中でやめてくれよー。と叫びました。

4大森来栖:2015/01/07(水) 00:29:00 ID:33DzNNmY0
と言うのも私はその手の話が苦手で深夜の仕事も怖いのでお笑いライブを聴きながらやるぐらい。

どんなお化け屋敷なんだろうと思いながら車を走らせました。
道は寂しくなり田畑しか広がらなくなり家もまばらな場所に来ました。
長い上り坂を登り。鬱蒼と広がる森を抜けるとポツポツと家が見えてきました。

あれです。あのクリーム色の家。

お母さんが言います。
家は比較的新しくお母さんが言うような不気味な家ではありませんでした。
庭も広く作り込んである花壇。良く手入れしているが伺える家でした。
若い夫婦には広く贅沢な家。

5大森来栖:2015/01/07(水) 00:48:12 ID:33DzNNmY0
荷物が多いのでトランクをあけ玄関まで運ぶのを手伝いました。

ガチャリ。と鍵を開けた瞬間。
突き刺さる様な視線。

などもなく普通のお宅。
私は事務的に荷物を運び最後に料金をもらい。形式的にお大事にと言い家を後にしました。

最後に赤ちゃんのニコニコとした笑顔が印象的でとても恐ろしいものなどおらず、順風満帆な人生の様に思えました。

お母さんと赤ちゃんを家まで送ってからしばらくしたある日です。
母子を乗せた病院の近くを走っていると無線が入りました。
I病院から依頼主はA様。
それはあの母子と同じ名字。
私は一番近いので無線でI病院に向かうむねを伝え車を飛ばしました。
ロータリーにつくとあのお母さんがうつむきながら待ってました。
どうやら泣いている様子です。
ドアを開けると飛び乗り家の住所を言う前に私は車を走り出しました。
あの赤ちゃんに何かあったのは直感でわかりました。

また手術になってしまった。私がいながら守れなかったと嗚咽交じりに訴えるお母さんをなだめながら家に到着。

入院に必要な物を持ってきますのでトランクをあけてください。
そう、言うと家に向かうお母さん。
私はトランクを開けたら玄関へ向かい荷物を運ぶのを手伝いました。
ミルク、哺乳瓶、オムツ、赤ちゃんの着替え。
それらをトランクに入れまた病院へ

お母さんは落ち着きを取り戻したようで私にひたすらお礼を言いました。

6大森来栖:2015/01/07(水) 00:57:28 ID:33DzNNmY0
病院に、つくとお金が足りないので主人にもらいに行きます。

そう言うと救急センターへと消えたお母さん。
しかし、待っても待っても来ない。
しかたが、ないので救急センターの受付へ事情を話旦那さんに来てもらう事に

私が事情を話すと旦那さんが冗談はやめろと怒り狂いました。
しかし、何時何分に依頼があった。会社にも確認してほしい。確かに奥さんで以前も自分が乗せたので間違いはない。

そこで旦那さんは大声で

妻は死んだ!

と叫びました。
聞くとキッチンから火が出て家事で死んだの事。
最後まで子供をかばっていた。その子も生死をさまよっている。

自分は強くなって車に戻り急いでトランクを開けました。


そこには、煤だらけに燃えたベビー用品がありました。

追いかけてきた旦那さんに肩を叩かれ振り向く時、本当に一瞬。
刹那の時に見てしまったのです。
ドロドロに火傷した作業着を着た男が立っているのを


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