【なんでも】オカルトじゃなくても雑談【どうぞ】 - 1394019051

298：不思議な名無しさん：2019/08/08(木) 22:01:44 ID:Qk6TxZhg0: 実話だから落ちは弱いし特別何かあったわけではないけど人生で2度怖い体験をした

1度目
大学生の頃、友達に「免許を取ったからWデートで奈良県にある某山に星見に行こうぜ！」って誘われたのが事の発端。
冬に差し掛かる頃で人もほとんどいないしで貸し切り状態だったのをよく覚えてる。
寝転びながら1時間ほど星見て、そろそろ降りようかって車に乗って、それからどうするかをたぶん数分会話してたと思う。
「コンコン」って窓ノックされたんよ。もう全員ビックリよ。俺なんて小さく悲鳴上げたし。
まぁ窓をノックしたのはお化けとかではなくちょっと恰幅の良いおっちゃんだったんだけどね。おっちゃんが「兄ちゃんたちちょっとええか？」って声かけてきた。
流石に車から降りるの怖かったし少し窓開けて「どうしたんですか？何かありました？」って返事した。
おっちゃん「ここで何してたんや？」
俺ら「星見てたんですよー。山の中だけあって凄く綺麗ですよね」
おっちゃん「空気が綺麗やしのぉ。君ら学生か？」
俺ら「そうです」
おっちゃん「そうかそうか。んで話変わるんやけど星以外に何か見たか？」
俺ら「UFOとかって事ですか？」
おっちゃん「いや、なんも見てないならええんや。きーつけて帰りや」
もう少し何か話したと思うけど、大体こんな感じだった。
なんだったんだろうなって話をしつつ普通に下山したんだけど、後ろに乗ってた友達の彼女が言うに
「暗くてはっきり見えなかったけど黒いバンが2台か止まってて、山の中から作業服っぽい服装の人達が何人もバンに乗り込んでたの見た。こんな時間におかしいでしょ」って。
もしかしたら埋めてたのかなーって。

もう１つが、これも大学生の時だけど、廃墟「エロ本小屋」を見て、俺らも近くの廃墟行こうぜ！ってなり、自分達が住んでる場所から近しい廃墟をネットで探して行って見る事にした。
夜に行ったら雰囲気あるんだろうけど、全員ビビリだから朝方出発して昼前には付こうって感じで出発。
車で1時間ほどしたら目的地についてもうビックリよ。ドラマや映画で見る廃墟がそのまんま。
周りは見渡す限り山山森森、廃墟も窓ガラスは全部割れてるし、近くの民家?は木の壁ははがされてるし、施錠されてたんだろうドアはへしゃげてるし、壁にはラクガキしてあるし。
でも昼前だからか怖いって雰囲気じゃなく、単純になんか凄いなって。

流石に廃墟の中は薄暗かったけど、持ってきた懐中電灯照らして探検感覚で中入った。どうも元々小学校だったらしく、学習机とか黒板とかがほぼそのままの形で残ってた。
詳しく調べたら限界集落みたいな感じで、住んでた人達は全員引っ越したらしい。
先にも書いたけど、昼間だった事もあり、怖い云々よりもなんか神秘的な感じがしてた。ノスタルジックと言えばいいのか。

そんな時上の階からガラスを踏み割るような「ミシミシパキパキ」って音が鳴った。全員フリーズ。
まず最初に思ったのは野生の獣。猿とか鹿ならまだしもイノシシとかならシャレにならん。
でも友達の1人が「そんな感じの音じゃなかったし、人数いるんだし皆で見に行けばいいじゃん」って。全員で行けば怖くないかって事で2階へ上った。

ドッキドキで１つ１つの教室皆で見て回ってたらいたよ、人間か。もう本当にどうしようかと思った。
向こうもこっちに気がついて凄くビックリした顔してた。意を決して仲間の一人が声かけたらまぁ至って普通のおっちゃんだった。
「元々ここに住んでたんだけど、住民皆引っ越すという事で自分もついていった、けど何十年経ってもここが忘れられなくて戻ってきたんだ」って。近くのボロボロの小屋に住んでるらしい。
水とか食糧どうしてんだとは思ったけど、そのおっちゃんの話聞いてなんか感動して自分達が持ってきた食料や飲料水を良ければもらってください！って渡したら、凄く嬉しそうな顔で受け取ってくれたんだよ。
雰囲気にのまれてたっていうのもあるけど、なんていうか冒険の一コマって感じで気分が高揚してたってのはあると思う。
それかっらおっちゃんに別れを告げて山降りた。ここで終わればよかったんだけど、途中から口数減ってた友達が半泣きで
「お前らが気づかなかったから言わなかったけど、あのおっちゃんの近くに鉈やら包丁落ちてたんだぞ。それにちょっと離れた教室から別の人が顔覗かせてたし普通じゃないよ...」って。

俺はもう山登らない。