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連投規制で書けなくなった人あつまれー ★7

657名無しさん:2014/08/08(金) 01:14:12
小笠原は、「Φは精神分析を困難にさせる一番厄介なもの」だと考えている
「精神分析とは、その終わりには分析主体は分析家になっている」というのは日本ラカン派でわりと共通している考え方で小笠原もそう言っている
で、「分析家とは去勢された存在である」というのも日本ラカン派でわりと共通している考え方で小笠原もそう言っている

これらを論理的に結合すれば、小笠原は「Φは去勢を困難にさせる一番厄介なもの」となるだろう

小笠原理論ではΦは去勢の邪魔物であるし精神分析の邪魔者でもあるのだよ
小笠原は「精神分析においてはΦは閉出(ラカン用語の排除、foreclose)されてなくてはならない」と言う

-φについては、そこが精神分析の始まりだとしている
なので閉出はしていない
むしろ-φこそが精神分析の始まりなわけだな

-φとは具体的に言えば先述したようにちんちん切った男トランスジェンダーだったりするわけだが
女性の「ペニス妬み(一般的にはペニス羨望と訳されるが、こちらの方が臨床的にしっくりくる)」でもある

Φを持つ主体(要するに精神分析的な意味での「男」)は、精神分析の始まりの位置にすら立ててないわけだよ
一方、去勢済みな女性は大体-φであるゆえ(女性は去勢不安のまま大人になる)、女性やトランスジェンダー男は、
少なくとも精神分析の始まりの位置に立てている
あくまで小笠原理論ではな

Φを持つ主体を分析主体として想定されている藤田の精神分析は、小笠原に言わせれば
「男は予備面接において想定的知の主体の転移を十分に構築しておかなければなりません」ということになる
もちろん予備面接は予備面接で重要なんだが
少なくとも-φを生きる去勢済み女性は予備面接は適当でよいわけだ

藤田の精神分析は予備面接で留まっていて、すでに精神分析をはじめていた二階堂には不適当だったであろう、という話
そして、ヒステリー者を「症状を言説にする」ことを妨害し自殺や自傷というアクティングアウトに追い詰める作用を持つわけで
その「不適当さ」が二階堂の自殺の一因だった可能性は理論的に十分考えられる、となるわけだ




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