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2020/2/9(日)同情と共感

7おぐす:2020/02/09(日) 21:13:10
久保さん、今日はありがとうございました。
おっしゃるように「同情」と「共感」の共通する部分と異なる領域は確とせず、追求すればするほどむずかしいですね。
ちなみに「同情」は近代以前から使われており、近代では漱石、鴎外も用いています。「同情」の用例として以下のようなものも
あったので幾つか記しておきます。

「アインシュタインに対する同情者は遠方から電報をよこしたりした。その後科学者大会のあった時、特にその中の一日を相対論
の論評にあてがった」(寺田寅彦)
「帰ってきて私はまず、新しい運動に同情を持っていない人の意外に多いのを見て驚いた」(石川啄木)
「私は私たちの心持ちに同情のない要求にすぐ従おうとは思いませんが、しかしなお自分をどうにかしなければならない事を切に
感じます」(和辻哲郎)
「この身に親しいインティメイトな感じが倫理学への愛と同情と研究の恒心とを保証するものなのである」(倉田百三)

「共感」の方は倫理学や美学におけるempathy等の訳語がルーツではないかと推察しますが、昭和、特に戦後になって文学者等にも
用いられています。ただ現在の状況は、やはり臨床心理学の分野から世間一般的なカウンセリング用語として、又さらに多方面に
広く流布したのが大きいのではないかと思います。
いずれも素人の推察の域なので誤りがあれはご海容下さい。

今日の小ネタの大森荘蔵とガブリエル、ものさしの恍惚と不安も小ネタとは言えないほど興味深い内容でした。ありがとうございました。


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