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エトセトラ

194ムラタ:2019/09/01(日) 19:07:38
>>192
回答を読みました。

死の床にある女の子を安心させる必要はあるでしょうが、心にもない嘘を付く必要まではないのではないでしょうか。どんな嘘かといえば、例えば、

>『彼女の家の周りにも沢山の子供たちが住んでいて、隣の通りにはピエロが住む街もある。そこを過ぎると大きな公園があって、子犬や子猫が遊んでいる』

とか

>『天国にあるエミリーの家には生きている友達や家族が映る魔法のテレビがあって、私たちがそこに行くまでそれを見ることができる。私も、ママもパパも誰でも会いたい人をテレビで見ることができる!』

のことです。

嘘をついて安心させる代わりに、「生きている人は誰も死んでいないから天国など死んだあとの世界については誰も分からないんだよ」とか、「誰も分からないから、みんなエミリーと一緒で、分からないことを怖がっているんだよ」とか、偽らずに安心させる道もないではないでしょう。


『イワンイリッチの死』というトルストイの短編小説で、不治の病で死の床にあるイワンイリッチに対して周囲の皆が虚偽の慰めの言動をとるなか、召使いのゲラーシムだけが主人の死を主人に隠す必要を認めず、あけすけに「みんないずれは死ぬんでさ。どうして骨折らないでいられますかね?」と言ってただ病み衰えた主人を哀れみ介抱する場面があるのですが、僕の価値観はむしろゲラーシムの言動に美しいもの、真実であるところのものを見出します。

バイオレットさんの回答はかなり高評価されていて、他のSNSでも感動を呼んでいるようなので、僕のこの価値観は世間とズレがあるのかもしれません。

・・・と、ここまで書き投稿しようとしましたが、実際に5歳の娘に「死んだら天国へ行くの?」と聞かれたら、しどろもどろになって、つい娘を安心させるために、心にもない虚偽の答えをしてしまうかもしれません。

ただ、虚偽の答えをしたあと、「これでよかったのか?」というわずかな自責の念は襲ってくるでしょう。バイオレットさんのように「死に瀕している子供の心の安寧より大事な宗教的信念や哲学的議論は存在しません。」と言い切って、そこに落ち着いていられることはできなさそうです。


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