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悟りを本当に開いた人のスレ1

23おまえ乱入か:2013/10/30(水) 12:19:24
王 メナンドロス

当時の仏教界の長老、ナーガセーナの所へと、王 メナンドロスは赴いた。

この メナンドロスと ナーガセーナとの対論は、その詳細が記録され、この迫力ある議論は、歴史にも

稀有な文献として、「 ミリンダ ( メナンドロス ) 王の問い 」、 として 現在でも出版されている。

ギリシャ哲学と、東洋仏教思想との、世界で最初の対決 という意味でも 重要な内容であると言われる。



長老 ナーガセーナは、「 王よ、賢者の議論ならしても良いが、王者の議論はしません。」、 と言う。

王が、「 尊者よ、それはどう違うのですか。」、 と聞くと、「 賢者の議論は、お互いに高め合うが、 
 
 王の議論は、王が負ければ相手を処罰する議論です。」、 「 では、賢者の議論をしましょう。」 

という事で、二人の対論が始まり、人々はそれを見守った。


王が、「 ブッダという聖者が 存在したという証拠と、ブッダが偉大であったという根拠は 何かあるの

 ですか。」、 と聞くと、「 伝えられている ブッダの言葉と、今修行している 長老たちの偉大さを

 見れば、それは誰にでもわかるはずです。」、 


「 では、ブッダは今 どこに存在しているのですか。  天界に存在しているのですか。」


「 ブッダは完全な涅槃に入られました。 全ての世界から解脱されていて、どこにも存在しません。」


「 では、あなた方が 毎日 ブッダを供養する事に、何の意味があるというのですか。」


「 王よ、炎が消えたからといって、この世から火が無くなりますか。」


「 なくなる事はない。」


「 その通りです。  王よ、炎は消えた。  しかし我等は 自らの力で火を起こさなければならない。

 その為にブッダを供養するという事は、空しくないのです。」 


「 尊者ナーガセーナよ、では問いますが、あなた方は 人を一人でも殺したら 地獄に堕ちると言う。   

 しかし仏教に帰依すれば 救われると言う。   この矛盾を どう説明できるというのですか。」


「 王よ、石を池に投げると沈む。   しかし大きな船を作れば、多くの岩でも渡す事ができる。

 この船という、真理と修行と道とが 仏教の真髄です。  人は、善行によって なした罪を

 つぐなうのです。」


この対論は延々と続く。     西欧人は論理で説明しなければ 納得しないのだった。

時には、メナンドロスが、「 尊者よ。 あなたはすでに、私によって 問われているのです。」 

と言うと、ナーガセーナが、 「 大王よ、あなたは、すでに 私によって 答えられているのです。」 

と返答するという 禅問答のような対話もある


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