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【芸術表現】象徴とその働き【文化形成】

323Anonymous:2016/09/27(火) 11:58:06 ID:wnEwYtds0
フロイトに関しては、フーコーの『言葉と物』のこの指摘が一番重要っぽい。

「他のだれよりもフロイトが、人間についての認識をその文献学的で
言語学的なモデルに近づけ、しかも、肯定的なものと否定的なもの
との分割を根源的に消去しようと企てた最初の人でもあったことを思いおこすとき、
いかに彼が、機能、葛藤、意味の用語による分析から、
規範、規則、体系の用語による分析へという移行を予告しているか、納得できるであろう。

こうして、その内部において、西欧文化が一世紀をかけて人間に関する
ある種のイメージをつくりあげた、この知全体は、だからといって
その基本的配置からでることなしに、フロイトの作品のまわりで展開するのである。」

この部分だけ読んでも何のことやらだろうけど、
取りあえず解説しとくと、フーコーは19世紀以降の人文科学の歴史を3段階(3つのモデル)に分けている。
1. 生物学的モデル: 機能の用語で分析
2. 経済学的モデル: 人間&人間の活動は葛藤の場所
3. 文献学的&: 隠された意味を解釈し発見する
 言語学的モデル: 意味する体系を構造化して明らかにする

で、2→3への移行に大きな役割を果たしたのがフロイトだってこと


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