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読書紹介板
1112
:
シャンソン
:2018/11/17(土) 17:25:00
>>1111
部屋は暗かった。スックは僕のベッドの隣で、ロッキング・チェアを揺らせていた。
海の波のように穏やかな音だった。僕はそこで起こったことを残らず彼女に話そうとした。
遠吠えする犬みたいに声がかすれてしまうまで、休みなくずっと話しつづけた。
彼女は僕の髪を梳きながら言った。
「もちろんサンタクロースはいるのよ。でもひとりきりじゃとても仕事が片づかないから、主は私たちみんなにちょっとずつ仕事をおわけになってらっしゃるのよ。
だからみんながサンタクロースになっているの。私もそうだし、あんただってそうなのよ。いとこのビリー・ボブだってそうなのよ。さあもうお休みなさい。そして星の数を勘定しなさい。
いちばん心の休まることを考えなさい。たとえば雪のこと。雪が見られなくて残念だったわねえ。でも今、雪はお星さまのあいだから降ってきているのよ」。僕の頭の中で星はきらめき、雪が舞い降りた。
僕が最後に覚えているのは、僕にこうしなくてはいけないよと命じる主の物静かな声だった。
そして翌日僕はそれを実行した。僕はスックと二人で郵便局に行って、一セント払って葉書を買った。葉書は今僕の手元にある。父は去年亡くなったが、その葉書は彼の貸金庫の中に入っていた。
「とうさんげんきですか。ぼくはげんきです。ぼくはいっしょうけんめいペダルをこぐれんしゅうしれるので、そのうちそらをとべるとおもう。だからよくそらをみていてね。あいしてます、バディー」
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