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「まじめな話」の板

8117シオン観測隊:2018/12/24(月) 01:54:57
>>8116
〜牛乳有害説デマ〜


■カルシウム不足の日本人に、牛乳は秀逸なカルシウム源

冒頭で、日本人の伝統的な食文化には牛乳がなかったことをご紹介しましたが、それでは牛乳は日本人には不要なものなのでしょうか?

日本人の健康に関する課題の一つとして、「カルシウム摂取量の不足」が挙げられます。「日本人の食事摂取基準 2015年版(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf#search=%27%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AE%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E6%91%82%E5%8F%96%E5%9F%BA%E6%BA%96+%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0%27)」によると30〜49歳は男女とも目標量が650mgとされています。一方で、平成28年「国民健康・栄養調査」(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/kekkagaiyou_7.pdf)の30歳代男性の平均摂取量は442mg、40歳代男性は435mg。女性は30歳代、40歳代ともに439mgですから、まったく足りていないのです。

成長期の子供たちや、中高年女性に多い骨粗しょう症予防のためにもカルシウム不足の解消は大切で、カルシウムのより積極的な摂取が望ましいと考えられます。

そして、牛乳や乳製品はカルシウムの吸収率がよいと考えられており、日本人にとってもカルシウム源として非常に秀逸なのです。


■学校給食での牛乳の必要性・意義

さらに昨今では、学校給食に牛乳は必要かという議論も活発に行われていました。

実は、学校給食で「ミルク」を提供することは、文部科学省による「学校給食法施行規則(http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=329M50000080024&openerCode=1)」で定められています。学校給食の提供方法には「完全給食」「補食給食」「ミルク給食」があり、いずれの提供方法でも「ミルク」を提供することが決められているのです。

学校給食は、各年齢の子供たちの1日に必要とされる平均的な栄養量の1/3以上を含むメニューで提供されますが、不足しやすい栄養素であるカルシウム・ビタミンB1・ビタミンB2・マグネシウムは多めに設定されています。このうち、カルシウムに関しては、ミルクで補うのが最も効率がよいことから、ミルクを提供するように定められたのではないかと考えられます。

終戦後、パンと脱脂粉乳で支えられていた学校給食は、牛乳の提供が必須でも不自然ではありませんでしたが、学校給食のメニューがバラエティに富むようになり「米飯」による給食を推進する機運が高まると、「米飯」に「牛乳」という一見、不思議なメニューが出来上がってしまいました。

これに対して、保護者らから「メニューとして合わないのではないか 」「そこまでして飲まなければならないのか」と反対の声が上がってしまったこともあったようです。これらの意見を受けて、牛乳を給食メニューから外す試みをした地域もあります(今後の学校給食のあり方につて・三条市(http://www.city.sanjo.niigata.jp/common/000093262.pdf)(PDF))。しかし、成長期には乳製品でカルシウムを摂取することが望ましいことは間違いないことから、給食とは別の時間に牛乳を提供することにしたようです。


■結論:牛乳有害説はデマ! 牛乳は飲んだ方が健康にいい

牛乳は牛の赤ちゃんが飲むべきものを横取りしていると悪評されることもあるようですが、乳牛の乳は赤ちゃんに必要な量以上に出ます。余った分を食用に利用していますので、牛乳の生産に関しては、生態系にゆがみを与えるなどの問題はないと言ってよいでしょう。

なお、搾乳したミルクの成分を調整していないものだけを「牛乳」と呼び、成分を調整したものは「加工乳」に分類されますが、日本では成分無調整の「牛乳」が好まれます。それも「3.6牛乳」「3.8牛乳」「4.2牛乳」など、乳脂肪の多いものを好む傾向があると言われています。

一方で、アメリカなど諸外国では「Low Fat」すなわち、「低脂肪乳」がスタンダードであり、日本人が好む無調整で乳脂肪の濃い牛乳は「濃くてまずい」と感じる人が多いとも言われています。

日本人が平均的に飲んでいる1日コップ1杯程度の量であれば、そこまで目くじらを立てるほどの大きな差にはならないかもしれませんが、それでも毎日のことと考えて、カロリーが気になる人、飽和脂肪酸の摂取量が気になる人は、低脂肪の商品を選ぶのも一案かもしれません。

牛乳が身体に悪いというのは、まったくのデマです。安心しておいしく飲んで、元気な骨を育て、健康でいきいきとした毎日を送りましょう。


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