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布に転がしたボール

1名無しさん:2012/06/23(土) 19:01:15
掲示板の書き込みを友達が見たところ「ひとりごと」と言った。
確かにそのとおりである。
本来、ブログとは私生活を自由気ままに書くところだが、筆者の場合、誰かに論ずるように書いている。
一般にこれを「論文」と言う。

2名無しさん:2012/06/23(土) 19:02:12
「時とは時空で編んだ布にボールを転がすようなものである」
およそアインシュタインの晩年の言葉で、彼の若きは26歳で白髪交じりのイカれた科学者と言われている。
ブログもこれに当たるであろう。

3名無しさん:2012/06/23(土) 19:02:44
ブログとは時空で編んだ布にボールを転がすようなものである。

4名無しさん:2012/06/23(土) 19:03:55
近所に、寿司屋から居酒屋に変えた店がある。
古くからあるらしく、店舗の前はやや汚い。
その汚さと言うのもアンティークな風格を感じさせ、板前の料理も最高だと思わせる。
およそ老舗とはそのような空気を持っている。

5名無しさん:2012/06/23(土) 19:05:13
適当に2、3品、料理を摘んだ後、思わぬモノを発見する。
「森伊蔵」である。
筆者は希少酒と言う希少酒は大抵飲んでいて、日本酒では「越及寒梅」、焼酎では「百年の孤独」が好きである。
が、森伊蔵だけは呑んだことがなく、幻の焼酎が目の前にあることに驚く。

6名無しさん:2012/06/23(土) 19:06:49
真の料理の味はあっさりさにある。
名在る頑固爺の料理人の決め付けであろう。
が、現にそうであった。
本当に美味しい料理というのは、いつの間にか胃の中に入って、いつの間にか料理がなくなっている。
要は、喰べやすさである。

7名無しさん:2012/06/23(土) 19:08:39
森伊蔵とはそんな酒だった。
元来、筆者は芋焼酎が口に合わなく、魔王でさえ例外ではない。
しかし、飲み終わってから数時間後、舌に味が幾度か戻ってきた。
このような感覚は「百年の孤独」以来で、森伊蔵が焼酎の頂になることを納得する一杯であった。

8名無しさん:2012/07/14(土) 18:18:05
筆者は新スレッドを建てるとき、文章の中から題名を出すことに決めている。
ところがここに落とし穴があった。
自分で気に入った文章がなかなか書けなく、それゆえに題名が駄名になっている。

9名無しさん:2012/07/14(土) 18:18:45
しかし、文章は出来上がっているため掲載しなくてはならず、やむ得ずの駄名が続いている。
題名とはそれほど重く、この「スネ夫のすゝめ」に至っても、智慧の限りを尽くして考えたものだった。

10名無しさん:2012/07/14(土) 18:19:31
実はこの掲示板の名前は「ダメ人間のすゝめ」にする予定だった。
この人種はネガティブなイメージがある反面、性質はその逆である。
むしろこれほどのポジティブな人種はいなく、先のことなどまったく考えない攻めのゆとりを持っている。

11名無しさん:2012/07/14(土) 18:21:36
幸せと言うには、ダメ人間ほどの適当な者はいなく、その楽観性に魅了される。
が、「ダメ人間のすゝめ」にするにはインパクトに薄く、それこそヲタク共に異常反応され兼ねない。

12名無しさん:2012/07/14(土) 18:22:22
そんな時、次に出て来た名前が「スネ夫」だった。
稀にドラえもんで一番好きなキャラがスネ夫という者がいる。
目を潜める怪訝なキャラのスネ夫にはそれだけのインパクトがあって、「スネ夫のすゝめ」ほどの名前がどこにあるだろう。

13名無しさん:2012/07/22(日) 18:44:23
小学5年の頃、筆者は走っている。
母から買い物を頼まれたのである。大人から見ると大した距離ではなく、むしろ庭先にあると言っていい。
が、少年時代の筆者からすればひどく遠い距離に感じていた。

14名無しさん:2012/07/22(日) 18:50:47
自転車で行けばいい。
多くの者はそう思うに違いない。
または歩けばいい。筆者と言う男は足の速さが獲り得で、どこへ行くにも走った。
およそ800m3分を切るのは、運動部の高校生がやっとだろう。
が、筆者は小学3年からすでに切っていた。

15名無しさん:2012/07/22(日) 18:51:31
筆者には自転車と言うものが無縁で、少年時代からあまり乗った記憶がない。
800m市内5位を獲ったのはダテではなく、ズバ抜けた体力はこの頃から培っていたのだろう。

16名無しさん:2012/07/22(日) 18:52:17
知人から自転車を頂戴することになった。
ほぼ新品である。
自転車に乗るのは10年ぶりくらいで乗り方すら忘れている。
原付だと漕がなくていい。
が、自転車は漕がなくてはいけなく、これほどしんどい乗り物がなぜ便利に思えたのかが不可解である。

17名無しさん:2012/07/22(日) 18:53:09
しかし気持ちが良かった。
淡々と漕ぐ自転車の風景は小学生時代を想い浮かばせ、いつの間にか20Kmほど走っていた。
ウォーキングよりかはサイクリングの方が運動となり、風を切る自転車に筆者は酔っていた。

18名無しさん:2012/08/03(金) 20:12:29
ドライブに宛先など必要は無い。
筆者思った。
そもそもドライブとは車を運転する事が目的であり、途中下車しての食事はおまけなのである。
ゆったりとした携帯空間で走る風景はドライバーとしては最高の景色で、大自然の野山にも匹敵する。

19名無しさん:2012/08/03(金) 20:13:08
上機嫌で走っていると、ひとつのラーメン屋が目に入る。
ここの物件と言うのが野暮で新しい店が出ては潰れる。
まるで自縛霊がいるようで、店に入ろうとする客を邪魔立てするヤクザを思わせた。

20名無しさん:2012/08/03(金) 20:13:40
「また新しいラーメン屋か。喰ってやるか」筆者は思った。
店には当たり外れがあって、まずそうだからと入らなければ新しい味には出会えない。
冒険である。新しい店とは、ジャングルのようで、石油を掘り当てる心境なのである。

21名無しさん:2012/08/03(金) 20:14:20
ラーメンの王道とは「塩ラーメン」であろう。
良質のスープには製作者の自信を伺わせ、冒険へといざなう。
「プラモデルのようである」
あるラーメン屋の店主はそう言った。

22名無しさん:2012/08/03(金) 20:14:54
そもそも料理とは、素材に調味料を組み合わせるものである。
何気ない組み合わせが神染みた新しい出会いを生む。
筆者などは、ある洋食屋のデミグラスソースは一生かかっても作れないものだと痛感した。

23名無しさん:2012/08/03(金) 20:15:42
が、あるヒントをきっかけにそのデミグラスソースの再現に成功した。
これも素材と味の組み合わせを研究し続け、ある日伝説のデミグラスソースが完成したのである。
「プラモデル」と表現したラーメン屋の店主もそう言いたかったのであろう。

24名無しさん:2012/08/03(金) 20:16:24
筆者が大学生だった頃、名も無き中華料理店に入った。
客も少なく、何と言っても店主の料理する姿がなっていない。
「出ようか」
筆者は一緒にいた彼女に言う。
しかし、一度入った店に安々出られるものではない。

25名無しさん:2012/08/03(金) 20:17:13
そこでラーメンを頼む。
あまりのまずさに一口だけで店を出ようと思った。
そう行かない。
とりあえずここで喰って、後で飲み直そうと、七割ほど胃の中に入れた。
これが精一杯であった。

26名無しさん:2012/08/03(金) 20:17:59
その数年後再びその中華料理店に入った。
数年間何をしてたかと言うと、ひたすらラーメンを喰べていた。
今やラーメンブームでとくに筆者の近所には行列の出来る店があちこちにある。

27名無しさん:2012/08/03(金) 20:18:44
料理人風に言うと「味修行」と言ったところであろう。
とにかく筆者はネコの餌でもいいから胃に食料を入れたく、まずいと烙印を押した中華料理店に入った。
今思うと、そんな無駄ゼニがあったことに驚く。

28名無しさん:2012/08/19(日) 21:33:11
すべてのラーメン屋は「究極の支那そば」を目指す。
一見透き通った塩ラーメン、かと思えばわずかながらに醤油が入っている。
チャーシュー、葱などが乗っており、究極の支那そばには芸術ともいえる彩りを感じさせる。

29名無しさん:2012/08/19(日) 21:33:42
一見どこにでもあるラーメンで、夜鳴きそばが頭に思い浮かぶほどである。
現にそうであった。
この店は名も無き店で、街の片隅にある普通のラーメン屋だった。

30名無しさん:2012/08/19(日) 21:34:41
筆者がまずいと烙印を押したラーメンはそんな「究極の支那そば」だった。
大学生であった筆者には焼肉やステーキのような派手な味を好み、塩だけで勝負が出来る本物のスープの味などわからなかった。

31名無しさん:2012/08/19(日) 21:35:28
土方上がりの髪が薄いラーメン屋の店主は、体を壊して店を畳んでしまって、もう喰べれないことに筆者は嘆いた。
喉元を通り過ぎる旨味のある塩味の感覚を何度思い出したか計り知れない。

32名無しさん:2012/08/19(日) 21:36:19
新しく出来たラーメン屋はそんなラーメンである。
そこで働くバイトの兄ちゃんは愛想がいい。
開店したばかりなので興奮しているのであろう。
筆者はその兄ちゃんに言う。
「後2年もすれば、新しい図書館が出来るそうだな?」

33名無しさん:2012/08/19(日) 21:37:01
バイトの兄ちゃんは地元の人間ではないらしく、むしろ意味不可解な質問をする筆者に怪訝な顔をした。
あまりに懐かしいラーメンの味にあの店主を思い出し、新しい時代を迎える図書館に筆者の心は弾んでいた。
そのことをバイトの兄ちゃんは知る由も無かった。

34名無しさん:2012/12/31(月) 21:20:39
この「スネ夫のすゝめ」をくだり書いてたところ、筆者は誕生日を迎えていた。
誕生日の当日、この掲示板、いや、ブログが始まったのである。
スネ夫のいえば、ジャイアンの小判鮫なだけで、弱い者にしか勝てない卑怯者と思っていた、
――が違った。

35名無しさん:2012/12/31(月) 21:21:11
スネ夫を見ると、幼馴染の史浩を思い出し笑みをくずした。
彼はガキ大将であったが、スメ夫の一面を持っていて、周囲を出し抜いた。
その史浩自身、ドラえもんで一番好きなキャラがスネ夫であった。

36名無しさん:2012/12/31(月) 21:21:44
このブログの早い稿で話している
「男とは何か?」
で、それはジャイアンとスネ夫に想違いないという予感がして、その旨をいうと、彼らは奥が深かった。
正直者ののび太とは真逆である。

37名無しさん:2012/12/31(月) 21:22:18
ただ、スネ夫のような者が大人になると、普通の男に変わることが多いようである。
彼らは、小中学生の頃はそれなりに地位を築くが、にわかに周囲の反感を買い、年をとるにつれ、要領が通じなくなる。

38名無しさん:2012/12/31(月) 21:23:21
彼らは小判鮫生活を続けて、ラクしてスイスイ世渡りすると思われていたが、要領の良さが、彼らの属する社会で評判が悪くなる。
スネ夫のような要領の良さというのは少年だから通じるもので、大人になると通じないらしい。

39名無しさん:2012/12/31(月) 21:25:01
史浩が普通の男で終わったのは、思慮深い知恵者なら当然避けるはずの悪知恵を、スネ夫のような姑息さでやってしまったことである。
さらに、史浩という人物は稀世の知恵者でありながら、大人に成ると頭を使わなくなった。

40名無しさん:2012/12/31(月) 21:25:36
しかし、筆者はこう付け加えた。
史浩がスネ夫であり続けたなら、百万石の主になってもおかしくなかろう。
つまり、江戸時代以降で言うなら、史浩はめんどくさがって頭を使わなくなったために、百万石を棒にふったことになる。

41名無しさん:2012/12/31(月) 21:26:37
ともあれ、そのようにして、この「スネ夫のすゝめ」が始まった。
書いてみると、筆者など知らなかった異種の人生を経めぐって長い旅をしているような、名状しがたい興奮が心身に残った。


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