人工言語で子音が出現する位置を規定しているものはあまりないように思います。
自然言語を見ると ng や r が語頭に来ない言語があります。
ラテン語や古典ギリシア語は語末に来る音節は (m), n, s, r だけと決まっています。
朝鮮語の平音のように位置によって清濁が変わるものもあります。
全ての音素があらゆる位置で現れるのが音節数が稼げてお得な感じですが、自然言語ではそのようになっていないということは、位置を限定する利点なり合理的な理由なりがあるんじゃないかと思うのですがいかがでしょうか。
語頭の sp- はソノリティだけでは説明できないと思うんだよね。
むしろ p の前に s で気流を起こしておくことで p の閉鎖が際立って聞き取りやすくなるんじゃないかな。
s はどこに現れても発音しやすい良い子。
余談になるのかも知れないけどスペイン語の s はかなり「シュ」に近いよね。
語頭の s- が es- になるのは西イタリック語派だから、イベリア半島の原住民の言葉が影響しているんじゃないかな。
He deathed her. 彼は彼女を殺した。
→目的語があるので他動詞。
He deathed. 彼は死んだ。
→目的語がないので自動詞。
He deathed one. 彼は殺した。
→誰を殺したのかはわからないが形式目的語 one があるので他動詞。
He deathed none. 彼は死んだ。 = He deathed.
→自動詞を表す虚辞の形式目的語 none がある。
He deathed no one. 彼は誰も殺さなかった。
→目的語があるので他動詞。その目的語が否定代名詞なだけ。虚辞の none と混同せぬよう注意。
He deathed oneself. 彼は自殺した。
→再帰代名詞を目的語とした他動詞。
次に効率だが、学習効率は非常に良く、運用効率も控え目に評価しても悪くないと思う。覚えることとしてはシニフィエの量を減らすわけにはいかないがシニフィアンが減るので楽になるはず。運用は英語の open や break の例があるので現実的に許容できるはず。自動詞文で SVO の形になるのは虚辞を用いた場合だけで、Patitent or Object Verb Cause or Agent という深層構造はあり得ないので、解釈で特別労力を要することもない。