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名古屋さんと語る3
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事実は小説よりも奇なりと言うが,本書(悪魔に愛された女・訳者前書きより)ほどこの言葉がよく当てはまる本もなかろう。この本は,フリーメイソンよりもさらに謎に包まれた秘密結社,イルミナティ最高幹部が書いた同組織を告発する日記なのである。しかも著者は女性だ。
時代は19世紀後半。ちょうど日本が明治維新に突入した時代である。舞台はトルコ,イタリア,フランス,ドイツ,ロシア,アメリカへと拡がるが,特にパリのグランドロッジが中心になっている。彼女は,計画的に莫大な借財をロッジに負わされた父に呼び出され,卑劣な手段によって,メーソンの究極組織イルミナティに入団させられる。
そして,彼らが神と仰ぐ魔人ルシファーの巫女,「夜の妖精」となるべく宿命づけられてしまうのだ。その百年前に,音楽を通してメーソンの秘密を暴露したモーツァルトは,問題作「魔笛」のなかで,「夜の女王」という存在を登場させている。その解釈は様々あるが,当時からイルミナティにこのような女性がいたようである。クロチルドは三人目だった。
ここで彼女は殺人儀礼に基づくさまざまなイニシエーシオンを通じて階段をのぼりつめ,最終的にルシファーの宣託を純粋に受け取る媒体に育てあげられる。だが,最高幹部にのぼりつめた暁に,自分の人生を破壊した者達と,この悪魔的秘密結社に復讐するというのが,彼女の当初からの目的だったのである。「聖霊の花嫁・ルシファーの妻」となって最高権力を掌握してから,クロチルドは復讐を次々と遂げていく。そしてついに組織を決死の思いで脱出,修道院に避難所を求め,重大極まりない告白書をしたためたのであった。著者名(悪魔に愛された女)のシスター・マリ・エメリーはここでの洗礼名である。
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