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新また〜り雑談スレッド 2

184神秘の名無しさん:2024/01/02(火) 20:37:33 ID:38UQ.4fU0
「ルルドの泉で」という2009年のオーストリア・フランス・ドイツ合作の映画を見ました。単純にルルドの泉の奇蹟を賞賛するカトリックのプロパガンダ的な映画ではなく、なぜ万能の神が人間を救わずに苦しみを与えるのかという問いに対する人間の心理描写の映画です。
 ルルドの泉の巡礼の参加者は神父に問います。「どうしたら奇蹟が与えられ病気が治るのか?」「何回巡礼に来たら奇蹟は起きるのか?」それに対して神父は「病気が治るのではなく、魂が癒される」「神は自由だ、わからない」と答えます。
 映画では、特に信心深くはない首から下が不自由な車椅子のヒロインに奇蹟が起き、立ち上がれるようになります。巡礼の参加者は手放しの祝福より、なぜ彼女に奇蹟がという羨望や嫉妬が、渦巻きます。
 神の恩寵は、信仰の長さ、熱心さ、自己犠牲とは関係しない不条理が静かに描かれていきます。
 全能で愛であるはずの神は、もしかしたら不平等なのかというタブーを少しだけ匂わせています。ハリウッド映画のような劇的なストーリーやハッピーエンドの要素はほぼ皆無です。
 ラストは賛否両論あるそうですが、いろいろな意味で期待を外してくれます。万能の神がなぜ苦しみを与えるのかは永遠の問いかもしれません。


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