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トーキングスティック板/2
222
:
「訊」
:2015/09/11(金) 15:15:40 ID:???
さあ、戦時中の御本です。紹介しますが『概世血の書』と云いまして序文はこう、なってます。
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此の書は、此の日本の非常重大時に個人と国家とに必勝の総力を発揮せしめるための根本的人生観の革命と、その具体的方法とを述べたものである。個人も本書の示すが如き心掛けを持つならば救われるだろうし、国家も本書の示す如くなす時にこそ初めて安泰なるを得るであろう。
『概世血の書』序文より―――
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いやー曳馬野サン、期待が高まりませんか。「お!ようやく谷口雅春の『大東亜戦争』絶賛の本だな!」と。そして「この本を読めば谷口雅春、戦前と戦後で言ってることがちがうことの証拠!多数入手できそうだな!」と・・・・・・期待ができるでしょ?(笑)いやなにせ、この序文です。「此の書は、此の日本の非常重大時に個人と国家とに必勝の総力を発揮せしめるため」とありますから「白人を殺せ!」だの「日本軍は何やってもOK!」的な文章が多数、ありそうですが・・・・・・・残念でした。
・・・・雅春先生はココでも(『概世血の書』内のこと)戦後とたいして変わらないことを御主張です。ここで語られているのは表題こそが過激に映るんですけども内容は、「家庭や職場、学校や夫婦生活の光明化」なんでした。期待を持たせて仕舞い曳馬野サンには残念なことでしたけれども、まあ、雅春先生です。「戦前戦後ともにご主張内容は変わんないもの」でした。
・・・・・で、ここで一点余談を述べますが「雅春先生は相当の策士」です。
タイトルだけ、あるいは、序文だけは過激(?)な言葉を躍らせておられますけれども、内容は「きわめて平穏なものばかり」、そんな工夫をされておられますね。あの、木下恵介監督が名作「陸軍」(※)を撮影した際と、同じ手法かもしれませんね。
あの時代の言論人や映画人は、それぞれが工夫をしていたみたいです。なにせ、検閲があるんですからね。そして、パッケージだけを見て「谷口雅春は偏狭右翼!」てな事を仰る型あらば「落ち着け」と申したい、そんな感じです。『概世血の書』でもかくの如しです。あんな、序文は強烈な感じですが「中味は家庭の光明化等」・・・・・雅春先生は、さすがなんですよ。(意味は伝わるかなあ)
拜
<註>
※ 木下恵介監督が名作「陸軍」
https://youtu.be/ywcDZp1hI2U?t=6m27s
これ、有名なラストシーンですけれども「陸軍省から¥を出させて撮影した」んですね、木下監督(笑)。戦意高揚映画を!との陸軍リクエストだったのに、検閲を逃れてこんなシーンを撮りました。さすがです。(尺の長さまでは検閲対象でなかったそうで、同監督はその盲点を突いたw)陸軍は試写会を見た後、激昂したあたりもさすが(笑)
そして、雅春先生もそうですけれども、あの時代の方々はそれなりに工夫をされておられたんですよね。「戦意高揚!」てな要求が高い時代の言論活動です。雅春先生も木下監督もパッケージだけは戦意高揚!にして中味でギリギリ、自分を御主張だったわけですよ。なので、パッケージ部分だけ見て「偏狭右翼!」などと言っていては、本質を見誤ると思います。
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