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203「訊」 3(終):2014/12/18(木) 10:41:48 ID:???

 しかし手がとどかない。落とせばつぶれてしまう。これは少々無理な願だと思って帰りかけたのですが、その時、そうそう思う通りになるのだったと思い出して、その柿を眺めながら、これは食べられるのだと思われたそうです。その状景を思い、柿の木の下でこの柿は食べられるのだと、素直に念じている村上さんの姿に何とも云えない尊い光がみえる様な気がするのであります。こういうことを馬鹿馬鹿しいとか、薄ッぺらだなどと思わないことです。そんなこと余り馬鹿馬鹿しいとか、お伽噺じみているとかそんな風に思う心が自分を殺してしまうのであります。村上さんはそんな風には思わなかった。そこが偉いところです。食べられるのだと思い、思う通りになると思って、四五歩歩いていきますと、その柿の木の下にせまい溝があってそこを綺麗な水がさらさらと流れているのですが、素直にいまのように思って四五歩歩いた時に後でバシャッと音がした。ひょっと振返っていたら、その熟柿が水の中へ落ちて(笑声)水の中を流れている。それを拾いあげた。その時に村上さんの心に何でも思う通りになると云う心がサーッと入って来て、強い強い信念となったのであります。そして今迄にない信念のこもった心で、力強く何でも思う通りになるぞと思ったのです。思う通りになるのだと云われたら、そんな気がしてもしなくても、思う通りになるのだと、一応乗って行ってみたらちゃんとこうした信念に入ったのです。素直な心根に神のはからいが自然と与えられて、こうなってきたのであります。その時村上さんはようし何でも思う通りになるのだ、俺はいつ迄も浜子ではいない、必ず浜親方になるのだと信念を固めたのであります。そして自分の信じた通り遂にこの村上さんは浜親方になりまして、西伯方村北浦の二番浜と云う浜を自分のものとしたのであります。ところが二番浜という浜は今まで扱った人が誰も成績をあげたことがない。しかし、俺はこの浜でも必ずよい成績をあげる、欠損などはしない、と云う信念で通しました処が、今まで三番塩も取れないようなところから一番塩ばかりが採れるようになった、と云うのであります。本当にこの世界は心ばかりが生きている世界で物質と云うものは無い世界であって心の内容通り、その通りに現われてくるのであります。

 この体験談でも証明されているように御教の中へすーっと自分を入れて行く、後は神が好いようにして下さいます。

<了>


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