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Web誌友会 板/2

2684復興G:2013/08/23(金) 10:27:25 ID:AB6RqYXc

>>2683 のつづきです。

榎本恵吾先生の 『研修のヒント』 というのに、こんな話があります。

   ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 あるとき、研修生の一人がたずねたことがあります。

「人間智慧ではなく神の智慧でなければ、と言われるんですが、私には、どれが人間智慧でどれが神の智慧なのかわからないんです!」

 と眼に涙をにじませて言うのでした。これば実に素直に自分の心を表現しています。その人はおそらく、このように質問することそのことが神の智慧か、人間の智慧かと考えたかもしれませんが、このような質問は実に素直で美しいのであります。このような言葉には、神だとか人間だとかということを忘れさせてしまうものがあります。素直さが出れば、それが文句なしにこちらに喜ばしいものを感じさせてくれるのであります。

 その質問に感動した講師は次のように話したといいます。

 「あなたねえ、本当の神の智慧というものは、人間の知恵が出て来たからといって、無くなってしまうものではありませんよ。人間の知恵に邪魔をされて輝きがにぶるというのは、実はそれは本当は神の智慧ではなかったのです。
 人間が心してやらなければ出来ないようなものは、神のものではありません。神の智慧は、人間がどうあろうとも、それによってくもるものでも、無くなるものでもないのです。そしてすべてを満たし、生かし、遍満しているものです。われわれが、それがあるとかないとかを心配する必要は全然ないのです。
 ただただ “わが生くるはわが力ならず” というコトバを喜んでとなえていればよいのですよ」

 というと、その研修生は
「それで安心しました。楽になりました。」
 といって、なんとも言えない表情で講師にほほえんだのでした。
 「そら、そんな喜びの表情が素直に出ているのは、もう神さまなんですよ」
 と講師は言ったのでした。

 またあるとき講話中に、聴いていた練成員がつかつかと演壇のところに近づいて来たかと思うと、講師の前にあるマイクを手でつかんで、それを前後にゆさぶりながら泣き声ともつかぬ切なる声で

 「先生! そこがわからない! どうしたら解るんですかッ。三十年もやっているんです。どうしたら……」

 といって片手のにぎりこぶしで演壇をたたいておいおいと泣かれるのでした。これはもう、自分の中にある神性なる太陽の輝きが、表面の心の雲をつき破って全地上を照らすときの様相であります。その姿には講師も聴衆も感動したのであります。

 「素直」 のあるところ、必ず美しいものがそこにあり、そこには感動が生れるのであります。感動した講師はいいました。

「あなた、“神の子がわからない” と言われますが、いったいそんな立派な大きなお声はどこから出て来るのですか。あなたの心臓を動かし、体を生かし、そして声を出さしめているのが神なのですねェ。私から観たら神のいのちが、神が、『解らない!』 といっていられるんですよ。神も、神の子も、ひとごとではないんですよ。あなたが神であり、神の子なんですよ。私から見たら、『解らない!』 といって神のいのちが輝いていらっしゃるんですよ。ありがとうございます。」

 こう、その講師から言葉が出て来たことに、講師自身が感動したのでした。これがまた感動を呼んだのであります。そしてその人の声は、喜びの声にかわったのでありました。
<つづく>


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