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女子会板/2

301うのはな:2013/03/10(日) 13:06:48 ID:q7KdxdaI
     介護で燃え尽きないために

 じつの両親であれ、義理の仲であれ、お年寄りの介護をするのは、たいへんに心身の疲れをともなうものです。
真面目に、一生懸命お世話をしようとがんばるあまり、バーンアウト(燃え尽き)症候群に陥ってしまう人もいます。
それが高じて体を壊してしまったり、うつ病など精神のバランスを崩したりすることにもなりかねません。
また、他の家族・親族との関係がこじれてしまうケースもあるでしょう。

 内観には、「せばまっていた視野を広げる」という効果があります。三つの問いかけによって過去を振り返り、自分のこれまでの人生、
考え方の癖といったことを客観的に眺めることで肩の力が抜けて、ものごとを楽に考えられるようになります。
「これだけが正解と思い込んでいたけれど、そうでもないんだ」と思えるだけでも、心に余裕が生まれます。

「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」といつも追い詰められていた気持ちが、「完璧じゃなくても、できる範囲でやればいいんだ」と、
肩の力が抜けるのです。余裕は、知恵を生みます。たとえば自分ひとりで抱え込んでいた介護に、公共のサービスを加えてみようかと考える。
自分の家族には、介護の手助けは頼めなくても、時間やお金のやりくりに新しいヒントが見つかるかもしれません。
 相手の立場になって考えることも、介護ではとても大切なことです。介護する人が「よかれ」と思っていたことも、介護される側にとっては不快であったり、
不要であったりする場合もあります。過去の言動を思い出し、どういう性格であったかを再確認することは、お世話をするときの心構えにも影響するでしょう。

 お子さんの問題で内観した人が、仲の悪いお姑さんの内観もしたところ、お姑さん自身の親子関係がよくなかったから、ご主人がああいう考え方の人になったのかと気づきました。
そこから自分とご主人の関係を見直し、お姑さんのことも受け入れられるようになったというケースもありました。
介護の途中で投げられるきつい言葉や態度の裏に、「こんな気持ちがあるのかもしれない」と察してあげられたら、無用に傷ついたり、怒りを覚えたりすることも少なくなるのではないでしょうか。
 三十七歳の山岸さんという女性は、複雑な思いを抱えていたお父さんとの関係に、劇的な変化を体験しました。
山岸さんのお母さんは、中学一年生のときに病死しました。以来、お父さんが、お母さんの代わりとして、山岸さんを育ててきました。そんなお父さんは、十数年前から統合失調症を患い、現在も入院生活を送っています。
「父とは、幼いころから折り合いがよくありませんでした。母が病気で亡くなったのも『お父さんのせいだ』と思い込んでいたくらいです。
しかし、父の家族といえば私ひとり。この先も、父の面倒を見ながら生きていくのか....と考えると、人生に希望を見いだせない。いつも胸の奥に石のような塊があるみたいで、夜も怖い夢にうなされることが続いていました」

 その苦しさから逃れたくて、さまざまなカウンセリングやセラピーを試しました。
「もちろんみなさん親身になって話を聞いて、『こうしたらどうですか』とアドバイスしてくださいます。
でも『お父さんと一度、離れてみてはどうですか』『まず自分を守りましょう』といわれても、『それだできないから相談に来ているんです!』といいたくなって...」

 離れられないから苦しい、自分を優先できないからつらいのに、誰もわかってくれない。そうしたときに、興味を持ったのが内観でした。

つづく


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