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女子会板/2
189
:
うのはな
:2013/01/19(土) 12:43:13 ID:F4cfPDQc
野球少年
四歳の娘と公園を散歩していた夕暮れ時のこと。背後に人の気配がしたので
振り返るとバットを持った男の子が思いつめた顔で立っていた。
「あのう、オッチャン野球できる?オッチャン対僕らでやってくれへん」
どうやら三角ベースで友達と一対一の野球をしていたが、面白くないので相手を探していたらしい。
知らない人に声をかけるのは勇気が要ったことだろう。
娘をベンチで待たせて一イニングだけ守備をすることにした。ボールを投げるのは久しぶりだ。
先頭打者にいきなりデッドボール。しかし次の打者はサードゴロに打ち取った、といきたかったが本塁打になってしまった。
なにしろこっちは一人で守備をしているのだ。結局さらに二安打されて三失点。よく打つ二人だ。
帰り道は途中まで彼らと一緒だった。
年齢を聞くと二人とも十歳、少年野球チームに入っているそうだ。
「オッチャンはいくつ?」と聞くので、「巨人の工藤選手と同じ三十八、君らのお父さんと同じくらいかな」
と言うと、「僕の父さんはもっと若いでぇ」と言う。
もう一人の子は、「僕は小さいころ離婚してるから....」。そうか、小学生でもいろいろ苦労があるのだな。
「でも今度、お父さんだった人と阪神巨人戦、一緒に行くねん」
私は明るく「ほう、それは楽しみだ!」と言うと、彼も笑顔でうなずいた。今度会ったときはもっとたくさん野球
しような、心の中でそう声をかけ二人と別れた。
窪田進一(38)会社員 大阪府箕面市 『夕焼けエッセー』産経新聞社
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