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女子会板/2

179うー:2013/01/16(水) 17:42:43 ID:XnNLNTjU
     夢

 昨日は孫の幼稚園の初めての運動会でした。昔、世話好きな主人が商工会の
役をしていた頃、地域の大運動会を開催した懐かしいグラウンドでした。
 マイクの前に立った主人の声が響いてくるようでした。その晩、夢で主人に再会しました。
六年ぶりやなあと主人は少し照れたように笑っています。私はどうしてこの人と離婚してしまったのだろう。
何が原因だったのだろうと真剣に考えています。

 主人は商売をやめ、サラリーマンになっていました。
慰安旅行のような観光バスの中で、昔馴染みの人たちが私たち二人のことを、また一緒になったらどうや、と
からかい半分にいい、主人は笑っているだけで本当の気持ちは分かりませんでした。
私は切にそうなりたいと思いました。そして切ない思いで目が覚めたのです。

 どうして別れたのか。それは十四年も前に主人は亡くなってしまったからです。
四十八歳の若さで。私や子供たちを残して。

 三人の孫の成長を喜び、運動会の様子などを仏壇に報告したせいでしょうか。
久しぶりに主人の夢を見て、主人へのいとおしい想いが切なくこみあげてきた一日でした。
 主人が六年ぶりやなあと言ったのは、たぶん商売に忙しく子供たちの結婚、出産と忙しい
日々が続き、孫達のにぎやかさの中で主人のことを忘れてしまった六年が、私の心の中に残って
いたのかもしれません。

 単なる夢なのに真剣に切なく考える私です。

尾上由美子(58)自営業 大阪府藤井寺市 『夕焼けエッセー』産経新聞社


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