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生長の家 「今の教え」と「本流復活」を考える/4

1507うのはな:2013/06/24(月) 17:33:48 ID:WAGNeBFc
   明治の独創的翻訳二十万語に見る日本人の優秀さ

 日本に漢字が入ったのは、四世紀末の応神天皇期、百済の王仁が千字文をもたらした。
日本は縄文時代から「やまと言葉」だけで文字は無く、漢字を利用した。万葉集は漢字の「音」を活用して
日本語を表現したが、のちに漢字の意味を取って日本語に合わせる「訓」を考案した。

 現在、使用中の漢字がすべて中国からのものだと思う人がいれば大間違いである。
古代から日本人が発明した和製文字は「国字」と言われ、膨大なものが累積されて国字辞典もある。

 漢字は中国文化の産物だが、明治以降、中国に無い素晴らしい翻訳術語を発明し、それらは日本から輸出
されて現代中国・韓国の近代化に大いに役立った。明治時代、日本はアジアでいち早く西洋文明を積極的に導入し咀嚼した。
その過程で、明治二十年までに西洋文物を多岐にわたって翻訳し、新たに創出した訳語は一説で二十万語といわれる。

 中華人民共和国の「人民」も「共和国」も日本製である。日本領海を侵犯した中国船「科学一号」の「科学」も和製漢語。
今日の中国は日常用語から政治、制度、経済、法律、自然科学、医学、教育、文化用語に至るまで日本語からの輸入文字で満ち溢れ、
中国の近代生活は日本語の上に成り立ち、営まれているとさえいわれる。
数え上げると際限無いが、膨大な西洋文物を明治人は実に適切な言葉に翻訳しており、祖先の見識と教養の高さに感動する。
科学文明に関する西洋文物をすべて翻訳して西洋文明を学んだのは、アジアでは日本だけである。

 その翻訳の一部を引用してみよう。
日本ではそれまで無かった概念の哲学、社会、社会主義、経済、科学などを初めとして、国家、思想、国際、学校、学生、伝統、侵略、意識、
現実、進化、理想、常識、改革、解放、闘争、運動、進歩、民主、同志、理学、物質、元素、分子、引力、電気、主観、客観、定義、命題、前提、
帰納、郵便、銀行、概念、階級、社会科学、支配、批評、観念、唯物論、唯心論、印象、文明、交通、鉛筆、演説、会話、計画、原則、危機、情報、
環境、化学、信用、王道、道場などである。

 明治人のすごい造語力は、現代人のように安易に熟考もないまま英語を使用していない。
ある日の日経新聞一面、論説副主幹の文中に「イッシュー(争点)」と書いているのを発見して私は思わず吹き出した。
初めから「争点」でいいのだ。こうした事例は他紙の論述にも多見される。
二十一世紀の今なお、英語を使用することを知的とでも思うのか極めて噴飯物である。

 現代政治家、財界人、知識人、メディアが「和魂」も見識も喪失したまさに亡国現象、今なおアメリカの占領下のようで、国語を
失ったフィリピンのようにならないことを切望する。国語の身につかぬ幼少から英語を学ぶことなど祖国喪失につながり、真の国際人が育たない。
祖国の歴史伝統と国語に自信を持ち日本文化を貫いたから二千年の発展があったことを決して忘れてはならない。

『日本人の誇りと自信を取り戻す33話』 徳永圀典 著


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