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生長の家 「今の教え」と「本流復活」を考える/4
150
:
初心者
:2012/07/11(水) 19:55:42 ID:TfQ0e6RA
さくらちゃんへ
われらがジジェクは、ドイツ観念論の再活性化を目論んでいながら、ドイツ観念論は
自然状態から文化的状態への移行にあまりにもとらわれ過ぎていることに言及す
る。ジジェクによれば、デカルトが何をしたかというと、それは文化的状態への
ひきこもりの宣言であったらしい。この宣言に呼応して、ドイツ観念論は「ひきこも
り」の問題を取り上げた。その取り上げ方が尋常ではないと、ジジェクは見ている
ようだ。
そんなジジェクにとっての文化的状態とは、「気づかないふりをすること」である
らしい。隣人が何かをしでかしたとしても「気づかないふりすること」が、文化的
状態を生きる人々が守るべき態度だってことを、ジジェクがどこかで言っていた。
気づかないふりをすること。これがジジェクによれば、文化的状態を生きる人間の
処世術ってことだ。これが本当だとすれば、明らかに奴隷的な生き方だ。誇り高き
支配層であれば、何か気にくわないことがあれば、それは「捨ておけぬ」とばかり
に、即座に、そしてそれはときに命がけの注文をつけるだろう。奴隷状態に置かれ
ている人々にそのような真似はできない。生き延びたければ、相手が誰であれ、
見て見ぬふりをするしかない。
ジジェクが「気づかないふりをすること」と定義する文化的状態は、あきらかに
奴隷意識によってつくられたものだ。しかも問題は、現代人でさえもが、たがい
に気づかぬふりをしあっていると、ジジェクは見ているということだ。
人々がこぞって気づかないふりをしはじめた問題にとりつかれたのがドイツ観念論
だ。フィヒテやヘーゲルは、まやかしの文化的状態からの離脱を図り、長びく奴隷
意識によってすっかり覆いくらまされてしまった宇宙的起源への回帰を模索しはじ
めた。それは、哲学というには、異常なまでに霊的な取り組みであったのだ。
さらに、ドイツロマン派の詩人たちが、ドイツ観念論に呼応するかのように、奴隷状態
に置かれたみじめな現実を離れようと、宇宙に直接つながっているはずの内的
世界を、美しくも厭世的に語りはじめたのだ(コリン・ウィルソンはこのことを問題に
している)。そんな彼らは、誰もがアウトサイダーであったのだ。
20世紀の思想家にアウトサイダーを見いだすとすれば、それはジュルジュ・バタイ
ユをおいてほかにはいないだろう。バタイユは、現代の経済構造や消費構造が、
人々から「真の生きるよろこびを奪っている」と考えている。なぜかといえば、現代
の経済構造や消費構造は、奴隷状態に置かれた人々のそれを模倣したものである
からだ。
とにかく働くこと、蓄えること、このことが奨励される。これに反する生き方、それ
はたとえば、働きもせず、蓄えもせず、享楽を追い求める生き方は、あってはなら
ぬものとして排除の対象となる。
働きもせず享楽を追い求める生き方は支配階級のそれだ。奴隷状態に置かれた
人々にとって、それは『呪われた部分』でしかない。バタイユは、人生の真のよろこ
びは、この『呪われた部分』にこそあると考える。
生き延びるために、見て見ぬふりをし、遮二無二に働き、老後の蓄えばかりを気に
して真の享楽を追おうともしない現代人の生き方は、アウトサイダーであるバタイ
ユから見れば、真の自己を覆い隠し、自分で自分をあざむきつづけることしか知ら
ぬ奴隷状態に置かれた人々のそれなのだ。
過酷な奴隷状態に置かれた人々であれば、人生によろこびを求めるのはあきらめ
なければならないともいえる。その必要はないにもかかわらず、労働と生産と
老後の備えのために、実現可能な享楽を排除し、バタイユのいう「人生の真のよろ
こび(それはつまり、自分の命でさえも使いきること)」を味わえずにいる多くの
現代人は、現代のアウトサイダーが考えているように、たしかに自己欺瞞の奴隷
状態に置かれた人々、ということがいえるだろう。
バタイユの『呪われた部分』は、つい最近、ある人物に紹介されて、はじめて知った。
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