したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

生長の家 「今の教え」と「本流復活」を考える/4

1239うのはな:2013/04/13(土) 14:37:09 ID:0NpThrAQ
議論するから「正しい」わけではない

 もし、上司がいなかったらどうなるでしょうか。想像してみてください。
皆がフラットな関係ですから、物事を決定するには、常に議論をしなければなりません。
議論、大いに結構じゃないか、と、こう思う人もいるでしょう。でも、「自分と他人は違う」ということが前提なのです。
議論百出、いつになってもケリがつきません。だって、「じゃあこうしよう」と決定を下してくれる上司がいないのですから。

どういうことかとになるかというと、非常に効率が悪くなるのです。どんなときでも議論ですから、スピードがない。
経済活動としては、大いにマイナスです。会社という組織は、意見が異なったときに、「最後は上司に従う」というルールを作ることで、
効率をアップさせていたのです。

 上司と意見が決定的に異なるときは、だから自衛するしかありません。
例えば、取引先をどうするか、A社とB社で揉めたとします。上司はA社だと言い、自分はB社だと思う。
そんなときは喧嘩をせずに、ひと言、「A社がいいのですね?じゃあ、A社に行ってきます。私はB社がいいと思っていますが.....」と
言ってから出かければいいのです。結果的に、B社のほうが良かったことがわかった場合は、さすがに上司もちょっとは反省しますから、
「ちょっとおれの判断まずかったかな。あいつはなかなかよくわかるやつだから、今度からは少しその通りにさせてやろう」と、こうなるわけです。
そんな反省もしない意地悪な上司の場合は、少しずつ遠ざかればいいのです。これも、難しいことではありません。

 日常的なことを議論するのは効率を妨げるだけではありません。フラットな場でぎろんすること自体にも、実は問題があります。
議論することは一見、理にかなっているように思えますが、問題は、あなたの「正しい」と思っている考えが否定されたときです。
上司に言われて、しぶしぶ上司の意見に従ったのなら、「仕方ないな」で済みます。
しかし、フラットな場で自分の意見を否定された場合、あなたのプライドはどうなるでしょうか。
いたく傷ついてしまうのではないでしょうか。

言うなれば、上司の言っていることは、「仮の正しさ」です。だって神様じゃないのですから、最終的に「正しい」か
どうかなんて、誰にもわからないのです。だから、上司という役割のもと、「仮の正しさ」を決めるのです。
「仮の正しさ」にあなたの意見を否定されたからといって、どうってことありません。
上司は取り替えがききます。極端な言い方をすれば、上司から、あなたの考えを否定されたからといって、あなたは
自分が正しいと信じている考えを曲げる必要がないのです。

 だから、酒場で、「あいつは間違ってる!」なんて口角に泡を飛ばして上司を罵っているサラリーマンを見かけると、
「かわいそうにな」と思ってしまいます。その考え方で突き進む限り、幸せなサラリーマン生活は送れません。
実際、どんな会社であっても、その会社が進む方向なんて、先ほど挙げた4つーー宗教も、道徳も、倫理も、法律も、決して
教えてくれません。だから社長(上司)が判断するのです。
会社というのはこうやって、「上司が考える正しさ」によって動いているのです。

   『「正しい」とは何か?』 武田邦彦 著


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板