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生長の家 「今の教え」と「本流復活」を考える/4

1054うのはな:2013/01/30(水) 16:09:43 ID:dmjkWKLo
   皇室を言祝ぎながら貶めるレトリック「

(竹田) よく、天照大御神の天の岩戸の話について、あの時は皆既日食があって云々というような
   ことが言われますけど、その手の話ですよね。

(西尾) 神話とは一体何か。すべての人間は、どんな時代でも不合理な生き方をした人はいなくて、その
時代時代において皆、全力で合理的に生きていた。だけど、同時に我々の今のこの時代だって、すごく神話的な
意識を持って生きているんですよ。わかりやすい例で言えば、戦争中の神風特別攻撃隊っていうのは、現代の理屈で
説明できないですよね。簡単に追体験もできない。それでも事実としてあったし、それを我々は心で理解している。
それも感情移入しないとわからない。いろいろ工夫して感情移入しないとわからないわけですが、不可解であってもその事実を尊重
している。
 文字のなかった時代の人達が口頭で伝承していく時だって、訳のわからない事柄に対して、しかしまったく不合理な頭で生きたのではなくて、
一生懸命、その時代時代には合理的に考えて生きる。ヒトラーの演説は、ものすごく不合理だって言うけれども当時のドイツ国民には、理に落ちたんですよ。
彼の熱狂や激烈な調子が人を説得したのではなくて、国際情勢に応じてその都度彼の言葉が理にかなっていたんですよ。
だからドイツ人は引き込まれていったんです。そして後になってハッと気づいたら、とんでもないことになっていたというだけなんでしょうけれどもね。
そういうことっていうのは、私達の世界にだって、今だっていっぱいあるわけです。だから我々は神話的空間を生きてると言えないこともない。
すでに歴史と神話は重なっているんですよ。そういうふうに考えてると、すべてが理に落ちて、全部解明されたかのように言う、この史実反映説というのも、変だという
気がするわけです。

(竹田)もし田中さんの言うことが正しいならば、史実を反映していない神話は、無価値だということになってしまう。
その説明に無理があって、さすがにないだろうと思われたら、そのパートは無価値だということになる。

(西尾)神話は、そういうものじゃない。

(竹田)神話は事実かどうかよりも、真実が書かれているというふうに考えたら、私はわかりやすいと思っています。
だから、史実を反映していることがあるかもしれませんけど、反映していないものだってあってもいいわけで。

(西尾)ああ、むしろそっちのほうが多いですよ。だってギリシャ神話なんて、どうやって考証するんですか。

(竹田)そうですよね。ギリシャ神話なんて、史実の反映なんか想像もつかないような、おかしな話がいっぱいあるんですから。
それを一生懸命理屈で詰めて、こうだった、ああだったと言っている。先程、西尾先生が、それに何の価値があるのかとおっしゃっていましたが、
私も本当に意味のない論法だと思うし、それを突き詰めれば突き詰めるほど、結局神話の価値を損ねることになるような気がしますね。

(西尾)天照大御神は女性だから女系だと、生物学的な男女に簡単につなぐ。
それが理にかなった単純操作、単純思考を生んでるんじゃないか。やはり古代史を考えるのには、それこそ神話学とか宗教学とか神秘学とか言語学とか
易学でも、いろんなものを総合して判断して、慎重に扱わなきゃいけないんじゃないですかと、田中先生に申し上げたいですね。

(竹田)本当にそうですね。私としては、所さんが最初に女系天皇を容認する話をして、その後で師匠である田中先生が援護射撃に入ったような印象があるんですけれど。
ですから、自分のかわいい弟子が苦しんでいるのを見て、理論的に援護しようとしたというか。

(西尾)そうかなぁ。彼の歴史学の根源には、元々今言ったような浅薄な合理主義があり、それが原因ですよ。

『女系天皇問題と脱原発』 西尾幹二VS竹田恒泰  飛鳥新社


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