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生長の家 「今の教え」と「本流復活」を考える  2

1993うのはな:2011/11/12(土) 18:12:48 ID:iM0b0bt6
> 1991 続

 この後、たいていの女のコは、深い後悔にとらわれる。この後の展開がうまくいかないからだ。
「長いつき合いの友人が、ある時恋人に変わった」などという神話は、あまり信じない方がいいかもしれない。
やはり、“友人コース”に振り分けておいた男は、“恋人コース”に移行するとどこか物足りない。
私の若い友人は、学生時代からのグループの一人とつき合うようになったけれども、最近別れたそうである。
「私ってもともとメン喰いなのに、彼ってブーだったの。でもね、話してるとすっごく楽しくて、あっちは私のことをずっと
好きだったっていうから、ま、いいかナと思って付き合い出しただけど」
結局、彼女からさよならした、ということなのだ。美人でキュートな彼女はすごくモテる。
学生時代からの女王さまのように扱われたそうだ。私は作家としての好奇心から、ついエッチな質問をしてみた。
「彼にしてみれば、ずうと憧れのあなたと初めてベッド行った時、大感激だったんじゃないの」
「それがね、ハヤシさん、聞いてくださいよ」彼女は唇をとがらせた。
「私たち、ずうっと友人でいたわけでしょう。恥ずかしくて、照れくさくって、なかなかそんなこと
出来ないわけですよ。だから私、途中で、何か音楽かけてって、頼んだんです」
「うん、わかる、わかる」「だけどね、彼ってちょっとマニアックな音楽の趣味があって、焦って選んだのが
アフリカ音楽。マサイ族がエッホとか言って、かけ声かけてるんです。もう吹き出しちゃいました」
この時、もしかしたら長くないかナという予感が彼女の胸をよぎったという。

 女のコには、惜しかった、と思う男が二種いる。寝たかったのに駄目だった男と、寝ない方がずっとよかったと思う男だ。
そういうことをしなければ、ずっといい友人でいられたであろう。たぶん十年とか二十年続く友人になって、
お互い家族を持っても時々会うような男の人になれたかもしれない。
それなのに恋人になったばかりに、気まずい別れをしてしまった。
風の噂によると、こちらのことを恨んでいるともいう。
友人の間なら他愛ない意地悪ですんだことが、恋人になってくるとそうもいってられなくなるのが、
この世のならいだ。彼と別れてから、そういうグループからもお呼びがかからなくなる。素敵な人間関係も失うことになって、
あーああ、本当にあんなことしなきゃよかったなあと思う。
アレがもの凄くよかった、とかいうなら話は別だけれど、普通だったしィ、した回数だって多くはなかったしィ・・とほほ・・・。
 など愚痴っても仕方ない。人生というのは「魔がさす」ということが、多々あるものだ。
酔ったはずみで長年の男友だちと、ついキスをして、それから・・・ということもある。
 が、私は断言してもいい。“魔”に支配されない人生なんて、こんなにつまらないものはない。
後でしまった、と思うことをしてしまう。それが若さであり、女である。
そしてじくじく後悔をするんだけれども、それは甘やかな後悔だもの。
女のコを綺麗にしてくれる悔いなんだもの。
とにかく、男にオナラされるようになったらおしまいです。
それまで悔いの多い日々をおくろう。

「美人礼賛」 林 真理子 著


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