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死んだらどうなるの?

52メビウス@管理者:2012/04/26(木) 19:51:08
次に空間的な問題、was a beeさんが疑問に思われた以下の部分です。

>「私やあなたはいない、たったひとつの意識だけがある」
>みたいなことを書いてました。これを読んでなんとなく「そういうものかな?」と思ったんですが、
>でも「で、それって具体的にどういうことだよ?」とハテナマークが残ります。

実はこのような問題について、以下のページで考究しています。
http://www21.atwiki.jp/p_mind/pages/128.html#id_6d771e16

仮に「私」を人物Aとし、スワンプマンのような複製体を人物Bとして、Aには心的現象A-mindがあり、
Bには心的現象B-mindがあるとします。A-mindと B-mindが、例えば同質の「私こそが本物の私である」
という心的現象だとするならば、「A-mind = B-mind」の等式が成り立つのか、と問うことができる
はずで、私は回答が三つありうると考えました。

①単に同じ心的現象が二つあると解釈する。
②全ての性質は同じだとしても、両者の唯一性によって両者は異なる存在だと解釈する。
③心的現象が二つあるようにみえても、実は一つである。

私の立場は③になります。上記ページで詳細に論じているのですが、
①では独我論的問題が抜け落ちており、②ではパーフィットのスペクトラムの思考実験に答えられません。
私は創発説・汎経験論ともナンセンスだと考えます。時空上に記述できる物理状態と時空上に
記述できない心的状態を存在論的に調和させるのは無理であり、従って消去法的に③となります。

しかし論理的に③が正しいとはいっても、「で、それって具体的にどういうことだよ?」とwas a beeさんが
いうように具体的イメージを描くのは困難です。

しかしイメージの断片を得ることはできるかもしれません。
まず他の人が怪我をしても、この私は痛くないという単純な事実があります。それこそが
「一つの肉体には一つの心が宿っている」という素朴実在論的な思い込みを生じさせます。
しかし実は、その場合の「私は痛くない」というのは実証された事実とはいえません。
その場合ほんとうに事実なのは、「私と思える肉体に痛みを感じた記憶が無い」ということ
のみです。


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