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41
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メビウス@管理者
:2012/04/10(火) 20:15:31
>>40
その①②③の順序と言葉の解釈は違うでしょう。
正確には、
①現象が特定の肉体と相関しているゆえ「私」が発見され、それが他者に敷衍された状態(素朴実在論)
②現象は全て「私」の意識のみに現れるものだと反省的に理解された状態(認識論的独我論)
③素朴実在論を前提に、なぜこの肉体が「私」なのだと意識の超難問を発見した状態(存在論的独我論)
だと思います。
つまり意識の難問と超難問はともに素朴実在論を前提にしなければ立てられないものです。
その点でチャーマーズと永井は同じ前提で問いを立てているはずなんですね。
永井のチャーマーズ批判の要点は、〈私〉の唯一性を強調した上で、チャーマーズがその〈私〉が誰に
でもあることを前提にしていることに対してだと思います。
〈私〉の唯一性に拘る永井からすればこれは有意味な問いなのですが、チャーマーズからすれば
単なるダブルスタンダードな批判に受け取れるでしょう。要は立場の違いです。
私としては、意識の難問も超難問も、ともに素朴実在論を前提にする限り無矛盾な論理的解答を
導き出すことは不可能だと思います。
従って、素朴実在論に対する懐疑、考究が甘い(ように思える)永井には不満があるのです。
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