[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
役割語 (老人語・女性語・武士語・擬似方言など) について語る
7
:
名無しさん
:2011/03/02(水) 21:50:19
現在の老人語が「広島弁っぽい」のは、
江戸時代後期の江戸で「老人だけ上方語」という状況ができた名残だろう。
元々江戸は「べいべい言葉」と揶揄されるような西関東的な方言だったが、
江戸時代中期に上方語の強い影響を受け、上方の語彙や語法をかなり取り入れた。
しかし18世紀後半以降、江戸語の地位が上がり江戸文学なども確立すると、
上方語の影響は薄れ、やがて周りと同じ西関東的な方言に戻っていった。
しかしその過程で、知識層の老人だけが上方語という状態が生まれた。
そのため、当時の上方語が江戸では「老人語」という階層方言になった。
否定の「〜ぬ」、断定の「〜じゃ」、命令の「〜せい」、
ウ音便の「思うた」「高うなった」、終助詞の「〜のう」「〜わい」などは
いずれも当時の上方語。
現在、断定の「〜じゃ」が最も強く残っているのが広島であるため、
「広島弁っぽい」と言われるのだろう。
だが、否定に「〜ぬ」が現れるのが、古い上方語であることを示している。
今では広島でも「〜ん」だからだ。上方でも江戸後期には「〜ん」になった。
現在の方言で「〜ぬ」を残してるのは隠岐ぐらいだ。(「〜の」になっていることもある)
当時の上方語の直系の子孫である、現在のいわゆる「関西弁」では、
否定は「〜へん」、断定は「〜や」、ウ音便は「ワロタ」「ツコタ」と短呼化、
あるいは「タカナル」「ウレシナル」とクの脱落・無活用化と色々変わり
「〜のう」「〜わい」も廃れ、代わりに「〜ねん」などが隆盛になり
「老人語」とはかなり離れてしまった。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板