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「関東方言」「関東弁」という区画・括りの問題点について

1名無しさん:2010/11/27(土) 10:59:12
「関東地方の方言」を指す言葉として、「関東方言」「関東弁」という言葉がある。

方言区画論の世界では、東条操を初めとして、多くの学者が「関東方言」という区画を立ててきた。
だが、よく知られているように、関東地方の方言は「東関東方言」と「西関東方言」に大きく二分される。

東関東方言は茨城県・栃木県で話され、中舌母音や清音の有声化、イとエの混同、無アクセントなど、
東北方言、特に南奥羽方言との共通性が高い。

西関東方言は東北的音韻がなく、アクセントも東京式であるなど、東関東方言とは明確に違う。
そして、東海東山方言と呼ばれるさらに西部の方言との共通性が高い。

これら全く違う2つの方言を一緒にして、「関東方言」などと呼ぶのは言語的事実を無視して地理行政区画に引きずられたもの。
東関東方言と西関東方言に共通して、南奥羽方言や東海東山方言と共通しない要素などほぼ無いのではないだろうか?

また、西日本、特に京阪神を中心に、東京やその周囲の首都圏の言葉を指して「関東弁」という用法がかなり広く行われている。
伝統的な東京方言や西関東方言を指す場合、首都圏方言を指す場合、教科書的な標準語・共通語を指す場合まで幅広いようだが、
どれを指すにしても、それに「関東」という言葉を冠する妥当性があるのか疑問が残る。
また、当の関東地方ではほとんど使われず、違和感のある言い方のようだ。

今まで色々な板の色々なスレで繰り返し話題が出てきて、そのたびに同じような議論が堂々巡りになってきたが、
ここでこの問題についてテーマを絞って議論したい。冷静で学術的な議論を望む。地域蔑視・対立を煽るような発言は勘弁してほしい。


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