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近畿方言・関西弁総合スレッド

40名無しさん:2010/10/01(金) 09:51:15
200年前の『浮世風呂』(1809年)に書かれている、上方の女と江戸の女の会話。
当時の上方語と江戸語の特徴をよく捉えている一級の資料。なお仮名遣いなどは現代的なものに直してある。

上方「お山さん。えろう寒いな。何じゃととともう此間(こないだ)はお腹(なか)の具合が悪うて、
   夜(よ)さりごとに腹痛(はらいた)でずずないわいな。それじゃさかい、風呂になと入(い)って、
   暖めてこまそと思うて、なあんぼも入(い)ってじゃわいな。お山さんあれ見い。お家(え)さんの傍(ねき)に
   立っていなます嬰児(いと)さんを見いな。ありゃ何色じゃしらん。」
江戸「あれかえ。あれは紅かけ花色と云うのさ。」
上方「いっこう良(よ)う染めてじゃなあ。」
江戸「薄紫と云うようなあんばいで粋(いき)だねえ。」
上方「いっこう粋(すい)じゃ。こちゃ江戸むらさきなら大好き好き。こちゃあないな着物(きりもの)がしてほしいわえ。
   お山さんあっちゃ向きんか。」
江戸「流しておくれか。それはおはばかりだね。」
上方「なんのいな。ても良(よ)う肥えてじゃな。」
江戸「いやよ。太っちゃうはしみじみ嫌だ。酢でも呑んで痩せたいよ。」
上方「なんのまあ。肥えたが良(え)えじゃないかいな。」
江戸「ほっそりすうわり柳腰(やなぎごし)とさえ云うじゃあねえか。」
上方「かいな。こちゃまた、風(かざ)負けせいで良(え)えかと思うた。わしなど走競(はしりこくら)しょうなら、
   横にねて転(こけ)るほうが、やっと速いじゃ。」
江戸「はははははは。もう四(よ)つを打ったかね。」
上方「何いいじゃいな。つうっと最前(さいぜん)打ってじゃ。もうやんがて昼じゃがな。」
江戸「そうかえ日は短いねえ。」


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