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仏教

80無名:2013/09/12(木) 02:55:07
阿含経 ヨーロッパ 発見
仏像とお経の関係、そして日本仏教について考えたこと
http://www.butsuzoutanbou.org/%E4%BB%8F%E5%83%8F%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0/%E4%BB%8F%E5%83%8F%E3%81%A8%E3%81%8A%E7%B5%8C%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82-%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%8F%E6%95%99%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8/

06ー1 仏像とお経の関係

 仏の姿は、お経(経典)やその注釈書、またはこれらを参考にして編まれた図像集に書かれているのである。このような仏の姿についての決まりを定めたものを、「儀軌(ぎき)」という。仏像を発注する願主や僧は、この儀軌をもとに仏師に指示を出す。

06ー2 そもそもお経とは

 仏教の骨格をなす典籍は「経・律・論」の3つからなり、あわせて三蔵という。三蔵に精通したすぐれた僧侶が三蔵法師(『西遊記』で有名な玄奘三蔵もその一人)である。このうち、「経」は釈迦が述べた教えそのもの。「律」は僧や仏教教団の決まりなどの定め。これに対して「論」は釈迦以後の時代の高僧が仏教をさまざまに論じたことがらである。

 仏教の祖、釈迦は紀元前5世紀ごろに北部インドで活躍した実在の人物で、30代で悟りを得(悟った人の意で「ブッダ」、これに漢字を当てて「仏陀」、さらにこれを略して「仏」)、「十大弟子」をはじめ数多くの高弟を育てたが、中でも有名なのは日本でも釈迦像の脇侍として像がつくられることがある「阿難(あなん、アーナンダ、阿難陀とも)」と「迦葉(かしょう、カッサパ、大迦葉とも)」であろう。

 阿難は釈迦と同じ一族の出身で、年下の従兄弟ともいわれる。最も長い間釈迦と歩みを共にし、釈迦の教えを多く聞いたことから「多聞第一」といわれるが、にもかかわらず悟りを得るのは遅かったという。一方の迦葉は、同じカッサパという名前の弟子が複数いたために他と区別して大迦葉(マハー・カッサパ、マハーは「摩訶不思議」の「まか」と同じで「大いなる」の意味)ともよばれる。彼は別の地域で活動していたため釈迦の臨終には立ち会えなかったが、その死後教団のリーダーとなった。

 釈迦の死後まもなく、その教えを正しく継承するためにはどうしたらよいかが問題となり、会議が招集された。世に名高い「仏典結集(けつじゅう)」である。この会議では迦葉が議長役をつとめ、多聞第一の阿難らが「私はこのように聞きました」と、記憶にある釈迦の説法を語り、参集の僧がそれに間違いないと認めることで釈迦の教えを確定させていったのだという。これがお経のそもそものはじめである。

06ー3 ほんとうにお経のすべては釈迦の言葉か

 釈迦と近い時代に、ギリシアではソクラテスが、中国では孔子が活躍をした。洋の東西を問わず、このころ、多くの人がどう生きるべきかを日常の中で掘り下げて考えていた、そういう時代背景があってこうした聖人や哲人が世に出たのであろうか。

 釈迦、ソクラテス、孔子は皆、自らは著書を残さず、弟子がそれをまとめたという点で共通する。時代はこれよりだいぶ後になるが、イエス・キリストもまた自らは書かず、弟子が聖典をまとめている。

 キリスト教の聖典である『新約聖書』の中心は4つの福音書である。それらはイエスの死後およそ百年間のうちにつくられた。 『聖書』に比べ、仏教の聖典であるお経はとてつもなく大部である。キリストは30代で処刑されたのに対し、釈迦は80代まで生きたので、説いた教えも多かったのかもしれない。すべてのお経のことを総称して「一切(いっさい)経」あるいは「大蔵(だいぞう)経」と呼ぶが、20世紀前半の日本で編纂された「大正新脩大蔵経」はなんと各巻約千ページで百巻にもなる(ただし、その中には図像集なども含まれているので、お経だけだともう少し少ないが)。

 量が多いばかりでない。その教えの内容もあまりにも幅がある。そのため、すべてのお経にのっとって教えを説くということはもはや不可能で、「我々は特にこのお経の内容に立って教義をたてていますよ」として生まれたのが「宗派」というものである。たとえば「悪人正機説」の浄土真宗と、座禅をひたすら組むことで自力で悟りに入ることをめざす曹洞宗では、これが同じ仏教なのかと思うくらい異なっている。


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