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仏教

60無名:2013/09/08(日) 17:09:55
雪山童子(せっせんどうじ)要約 http://www1.clovernet.ne.jp/ponnpe/syaka3.html

はるか遠い昔、雪山にバラモンの若い修行僧がいた。人はその修行僧の事を雪山童子(せっせんどうじ)と呼んで敬っていた。
ある時、悪魔が雪山童子の前に立って「諸行(しょぎょう)無常(むじょう)、是生(ぜしょう)滅法(めっぽう)」と唱えた。

雪山童子はその深遠な言葉に驚いて、悪魔に「今の歌の後はありませんか。」と尋ねると、悪魔は「いやあと二句ある。」ともったいぶって答えた。雪山童子は是非その後の句を聞きたくて、是非教えてくれるように悪魔に頼んだ。

「この尊い教えはわしが一生かけて得た悟りだ。この後の歌を聞きたければお前の血と肉をわしに捧げるがよい。」
「解りました。どうかその歌の続きをお聞かせ下さい。」

「それは生滅(しょうめつ)滅己(めつい) 寂滅(じゃくめつ)為楽(いらく)という歌である。」
生滅滅己とは生滅すなわち生き死になどの煩悩を自分の心から滅すれば、寂滅為楽、すなわち涅槃に入り、安らかになり悟りを開く事ができる
という事である。

雪山童子はその言葉を聞いて歓喜した。
「諸行無常、是生滅法 生滅滅己 寂滅為楽」と何度も口ずさむと、この言葉を山中の木々の幹、石などに書き連ねた。
総て書き終わった雪山童子は「これで後世の人はこの歌を読んできっと悟りを開くことが出来るでしょう。さあ、何時でも私を食べてください。」

その瞬間、悪魔は帝釈天となり、
「貴方は将来必ず仏になって、人々を救われるであろう。私は貴方の影になって貴方を守護しましょう。」と言うと、天に昇って行った。

「諸行無常、是生滅法 生滅滅己 寂滅為楽」の歌を無常(むじょう)偈(げ)と呼ばれる仏教の根本原理である。
この世にあるすべての現象や事柄は、常に移り変わってやむときがない。
この変移こそ、無常の真理である。変移にとらわれると苦悩も果てしなく続くが、
とらわれる心をよく調(ととの)え、管理する事に努めるなら、身も心も安らかになって、まことに楽しいものである。


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