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仏教

45無名:2013/09/06(金) 20:45:51
(VII.1.7)【浄らかさを求める者】 (第二章 敬わるべき人) サンユッタ・ニカーヤII
http://blog.livedoor.jp/youseethesun/archives/52249184.html

1.サーヴァッティー市がゆかりの場所である。
2.ときに「浄らかさを求める者」というバーラドヴァージャ・バラモンは、尊師のもとに
 おもむいた。近づいてから尊師に挨拶し、喜ばしく、追憶に関することばを交わして、傍らに
 坐した。
3.傍らに坐した「浄らかさを求める者」であるバーラドヴァージャ・バラモンは、尊師に向っ
 て次の詩を以て語りかけた。ーーー
     「戒律をまもっていようとも、苦行を行おうとも、世間におけるいかな
     るバラモンも浄められることはない。
     明知と実践を完全に具えている人こそ浄らかとなるのである。
     この外に他の生存者は存在しない。」
4.〔尊師いわく、−−−〕
     「多くの呪文をやたらにつぶやいていても、人は生れによってバラモン
     となるのではない。内心は汚物に汚れ、欺瞞にたよっている。
     王族でも、バラモンでも、庶民でも、シュードラでも、チャンダーラや
     下水掃除人でも、精励してつとめ、熱心であり、つねにしっかりと勇ま
     しく行動する人は、最高の清らかさに達する。このような人々をバラモ
     ンであると知れ。」
5.このように言われて、「浄らかさを求める者」というバーラドヴァージャ・バラモンは、尊
 師に向って次のように言った、−−−「すばらしいことです。ゴータマさん!すばらしいこ
 とです。譬えば、倒れたものを起こすように、覆われたものを開くように、方角に迷った者
 に道を示すように、あるいは『眼ある人々は色やかたちを見るであろう』といって暗闇の中
 で灯火をかかげるように、ゴータマさんは、種々のしかたで真理を明らかにされました。だ
 から、わたしは尊師ゴータマに帰依いたします。また真理の教えと修行僧のつどいに帰依い
 たします。わたしはゴータマさんのもとで出家し、正式の戒律を受けたいのです。」
6.浄らかさを求める者であったバーラドヴァージャ・バラモンは、尊師のもとで出家し、正
 式の戒律を受けることができた。
7.正式の戒律を受けてからまもなく、浄らかさを求める者であったバーラドヴァージャ・バ
 ラモンは、独りで隠棲し、怠ることなく努め励んでいたので、まもなく、立派な人々がその
 ために正しく家から出て家をもたぬ状態におもむくところのその無上なる清浄行の完成を、
 まさにこの世において自ら知り体得し具現して住していた。ーーー「生存は消滅した。清らか
 な行いを実践しおえた。なすべきことは、なしとげた。もはやさらにこのような状態におも
 むくことはない」ということを理解した。
8.さて、バーラドヴァージャさんは、敬わるべき人々の一人となった。

(コメント)

清らかさを求める者(suddhika)はいかなる生まれの者であっても精励し熱心に、常にしっかりと勇敢に(正しき善き)行動をすることで最高最上の清らかさに達することが出来ると、釈尊は高らかに説いています。

釈尊が生きていた古代インド・カースト社会の状況を考えると、人の出自による貴賤尊卑を否定して人びとの完全な平等を説き、人びとの価値はなされる行為によってのみ決まると説いた釈尊の勇気と偉大さにあらためて深い感銘を覚えます。

なお、ここに登場するチャンダーラとはカースト制の四段階である① バラモン=僧侶、② クシャトリア=貴族、③ ヴァイシャ=平民、④ シュードラ=隷民のさらに下層のアウトカーストに位置する賤民のことです。ちなみに、シュードラという言葉は音写され旃陀羅(せんだら)という言葉になって日本にも伝わってきます。日蓮は安房の国の「旋陀羅」出身だと自称していたという説もあるようです。


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