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仏教

21無名:2013/09/04(水) 06:13:01
第9章 原始仏教:その2
http://www.sets.ne.jp/~zenhomepage/gensi2.html

例5  マントラ(神呪、陀羅尼)に対するブッダの態度
古くヴェーダの宗教的儀式においてマントラ(真言、呪)が神歌として用いられた。マントラはバラモン出身の修行僧によって仏教に持ち込まれた。ブッダは始めこれを禁じた。後に毒蛇を避けたり、歯痛・腹痛を治療させるための呪は方便として使用を許したと考えられている。
この例にもブッダの科学的合理的態度は読みとれる。後に大乗仏教や密教がダーラニー(陀羅尼、神呪)を取り入れたのはブッダの本意とは異なると考えて良い。紀元一世紀に諸仏を信仰する大乗仏教が誕生する。

初期仏教僧(出家修行僧)の少欲知足を理念とする修行生活は「頭陀行(ずだぎょう)」と呼ばれる。

1.糞掃衣支(ふんぞうえし): ぼろ布を綴り合せた衣を着用する。
2.三衣支(さんねし): 大衣、 上衣、 大衣、だけを着用する。2.三(さん)衣支(ねし)。 大衣、 上衣、 大衣、だけを着用する。
3.常乞食支(じょうこつじきし): 食は乞食のみによって得る。招待の食事はとらない。
4.次第乞食支(しだいこつじきし): 家を順にまわって乞食する。好みの家を選ばない。
5.一坐食支(いちざじきし):  坐をいったん立ったらもう食事をしない。
6.一鉢食支(いっぱつじきし): おかわりしない。
7.時後不食支(じごふじきし): 食事は午前中一回のみ。
8.阿蘭若住支(あらんにゃじゅうし): 人里離れたさびしいところに住む。
9.樹下住支(じゅかじゅうし):  大樹の下に住む。
10.露地住支(ろじじゅうし): 床の上や屋根の下には住まない。露地の上に住む。
11.塚間住支(ちょうげんじゅうし): 死体捨て場に住む。
12.随所住支(ずいしょじゅうし): たまたま手に入れた座具や場で満足する。
13.常坐不臥支(じょうじふがし): いつも坐ったままでおり、決して横にならない。

大乗経典には阿弥陀如来や薬師如来、観世音菩薩、弥勒菩薩、文殊菩薩など多くの仏や諸菩薩が登場する。しかし、大乗経典で創作されたそのような諸仏・諸菩薩は原始仏典には登場しない。
ブッダは大乗経典に登場する諸仏・諸菩薩を説いていないのである。ブッダの死後500年の間に仏教に何か大きな変化があったと考えるしかない。

多くの高僧達の伝記を読むと、彼等は例外なく慎み深い。自我への執着を離れているからであろう。 マハー・パリニッバーナ経で見たようにブッダには教団の指導者である(自分が指導している)という意識を持たなかった。 教団の創始者であるという意識はあったろうが教団は我がものであるという意識はなかった。 教主として教団への執着はなかったから、死後の教団維持についてもブッダには執着心はなかったのである。 ブッダ以降、インドの仏教教団には、教団の実質的な指導者はいたかも知れないが、代々の指導者を立てることはなかったのである。


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