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仏教

115無名:2017/02/24(金) 12:04:00
序説・パリッタと儀礼
http://horakuji.hello-net.info/BuddhaSasana/Theravada/index.htm

そもそもParitta[パリッタ]とは、おそらく古代インド西海岸地方の言語に由来するPāli[パーリ]語という言語の、「保護」あるいは「防護」を意味する単語です。しかし、上座部では一般に日常唱えられる経典類のことを指していうもので、日本では「護呪」あるいは「護経」との訳語が用いられています。

その内容は、現代語に訳してみれば、平易にして意義深いものから、ただ災厄が自分に降りかからないようにと祈るもの、あるいは中には全く意味不明のものもあるなど様々です。

上座部では、パリッタとして唱えられるものの内容はまさしく真実であり、そしてそれを表す言葉は仏陀が話されていた言葉と全く同じ。すなわち仏陀の言葉そのもの。であるからが故に、なおさら強力な功徳を備えるとされ、これを唱える者には、なんらかの利益・加護がある、とされています。パリッタすなわち護経・護呪といわれる由縁です。この点において、大乗がサンスクリットで伝えるところのMantra[マントラ](真言)・Dhāraṇī[ダーラニー](陀羅尼)と同じものと言えます。

東南アジア・南アジアの仏教が信仰されている各地において、除災招福・心願成就・病気平癒など、その人や組織の願意・目的などによって異なるパリッタが、あるいは僧侶に依頼して読誦してもらい、あるいは自分で読誦するなどされています。

それら国々でもそれぞれ習慣や形式が異なりますが、一般的に行われる諸々の通過儀礼、たとえば誕生してまもない赤ん坊の祝福、自分の誕生日、結婚式、葬式、あるいは家や店の新築・改築にともなう儀礼等々において、パリッタを唱えること・唱えてもらうことは、南方の仏教徒にとって欠かせない行為となっています。さらには、いわゆる厄難消除、悪霊・鬼神の排除(いわば除霊・エクソシスト)、戦勝ならびに兵士の戦場における無事、そして国家や会社などその大小を問わず組織の安泰などを願ってなされる諸々の祈祷でも、盛んに使用されています。

出家修行者にとってパリッタは、律蔵に認められているように、危難を回避するための呪文のごときものとして用いられています。在家信者などは、それだけではなく、願いを叶えるための呪文のようにも唱えています。また、パリッタは、仏陀の教えを簡便な形で記憶し、確認するのにも有用なものであり、そして仏教の布教手段や僧侶の個人的収入の手段としても重要な役割を担うものとなっています。


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